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なぜ足掻くのだろう

おはようございます、音楽家の河野一之です。

お知らせ

まずはお知らせをさせてください。

①The LIVE "In Eb"動画販売開始!

令和3年2月28日(日)
東京都西日暮里駅もより「やなかホール」にてチューバ、テナーホーン、ピアノ、パーカッションの4人で開催されたライヴコンサートの配信動画です。

あの感動を再び!

②17LIVEという配信サイトで毎朝生放送しています。

ぜひ覗きにお越しください。

毎朝6:30~管楽器奏者が教えるブレスウォームアップ
毎日チューバライヴ

③6/12(土)13:00~Riverside British Brassの初夏コンサート

常任指揮者をお任せいただいているRBBとの約2年ぶりのコンサート!ぜひお越しください。上記17アカウントで当日無料配信も行えそうですのでフォローよろしくお願いします。

これ以降のお知らせは全てこちらからご覧ください。

なぜ足掻くのだろう

今朝の西野亮廣さんのVoicy「『強者』の論理を否定する人」を聴いて、とても共感したし、僕が長らく思っていたけれど言い方悪い星人なようなので黙っていたことを書きたいと思います。

じゃあやめれば?

僕がレッスンをさせていただく際も指揮をさせていただく際も、「やる気がない」「練習する時間がない」「吹きたくない」という気持ちを実際に言葉に出されたり、態度に出される方というのはもちろんいらっしゃいます。

そういう方には僕は「やる気なんて出さなくていいですよ、吹かないほうが良いです。休みましょう。」こう勧めています。

これはイヤミでも何でもなくその方を想って心の底から共感して申し上げているのです。

無理矢理やっても良いものは生まれません。それを続けても結局鬱になるか疲労だけ残って音楽自体が嫌いになるだけです。なので僕はご自身の心や身体が出すサインには素直に従うべきだと想っています。

さらに言えば、その方が「いや、無理してでもがんばります!」と言ったところで心と身体がチグハグになり、他の方の迷惑になることがほとんどなのです。なのでこういう場合は「お休みされたらいかがでしょうか?」とお勧めすることが多いです。

プロの話

プロの音楽家をさせてもらっています。こういうとずいぶん大層な職業に思われるかもしれませんが、この職業は世界人口でみたら少数派というだけですごいもすごくないもありません。ただ単に音楽を生業に選んだだけなのです。

僕に言わせて貰えば、どんな職業であったって人に価値を提供し、それを生業としているのであればそれはプロだし、ここでいえばすごいこととなるはずです。メジャーかマイナーかなんて関係ありません。

かなり偏見があるかもしれませんし、極論クソ野郎に思われるかもしれませんが、それを承知で以下の文をお読みください。

思うのが、それぞれが行う仕事に関し、頑張ることが楽しくなかったり、辛いと思う仕事に関しては転職するなど何かを変えるべきです。

なぜ頑張ったり、辛い思いをしたり、無理をしてまで働くのでしょうか?ましてメジャーではなく、マイナーな音楽の世界など限られた方々が生存を許される業界であれば尚更です。

自分が関する音楽の業務を「めんどくさい」「つまらない」「辛い」「しんどい」と思うのであれば辞めれば良いのです。

他にやりたくて頑張っている人たちはたくさんいます。

練習してこないとか、遅刻してしまうとか、吹けない、という方々は容赦無く「次」がありません。当たり前の話です、日本人は現在一億二千万人、その中で音楽家が何人いるのだか知りませんが、毎年膨大な数の音大生、音楽専門学生、そして海外で出番を狙うアーティストみんな仕事を狙っています。

なので少しでもやる気が出ないとか思うのであればすぐにやめるべきだと思っています。頑張る必要も意地を張る必要もないのです。

特性

何が言いたいかというと、人それぞれ特性があります。個性とも言ったりしますが、これを使って全然頑張っているつもりもないのに、または人から引かれるぐらいの頑張り度なようなのに自分にとっては普通なこと、または多少な努力ぐらいに感じられるような物事、それで食えば良いのです。

それで食うための努力も慣れればすぐ楽になります。

無理して、頑張って、意地を張り続けるのは限られた人生の時間において無駄ですし、他に心の底からその仕事をやりたいと思っている人の邪魔になってしまいます。

金管バンドはマイナーであるから

日本では金管バンドはマイナーでありますし、コンテストもないのでやりたい人を探すほうが難しいです。なので感覚的に理解するのが難しいかもしれませんが

例えば、プロ野球。打てたり投げられたり守れなくなれば即戦力外通告されるというのは常識の話です。

こうなった時に家族以外に「頑張れ!」って言ってくれる人なんて滅多にいないであろうことは理解できるでしょうか?なぜならそれ以外の人たちの仕事は球団を勝たせ、スポンサーの宣伝効果を上げ、翌年も球団運営費つまり報酬=給料を稼がなくてはならないからです。

打てない、投げられない、守れない、つまり戦力にならない方を雇い続けるほど余裕のある球団はあまりないでしょう。

これを僕は全ての会社や業界で行うべきだと思います。

あの上司使えないんだよねとか、あの部下がさとか陰口を言っている暇があるのならまずは自己の研鑽に努めるべきです。

使えない=戦力にならない方というのは自ずと淘汰されていきます。そうでないなら「そういう判断ができない会社から」自分がやめ、転職をするべきです。

教育機関を抜けたらそういう世界なのではないかなと、音楽以外もそうではないのか?と常々思います。

嫌ならやめる、身体が自然とそのことを考えていたり、無意識で行なってしまっていることをみんながやっていけばこういう変な感じにはならないだろうなと思うのです。

ちょっと幼稚だったかも、ですが今後もこのことについては考えていきたいと思います。

Thank you

Kazz


サポートして頂いた支援は全て金管楽器や金管バンドの奏法の研究、音楽を使ったエンターテイメントの発展に使用させていただきます。