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プロ音楽家になって感じてきた最高の瞬間

おはようございます。

チューバ奏者、指揮者、金管バンド専門家の河野一之です。

僕の音楽のキャリアは今現在までで三つに分けられる。

・一つ目が音楽との出会い
チューバに出会った中学一年生から高校三年生まで

・二つ目は音楽の専門教育を受ける
音大に入学してから英国留学を終えて帰国するまで

・三つ目はプロとしての活動期間
英国から帰国してから今現在まで

この中でよく二つ目の専門教育を受けている期間のことは話してきたけれど、今日は三つ目のプロの音楽家として生きてきたこの7年間で見てきた

最高の瞬間の話

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素晴らしいステージでの演奏

プロ活動を始めてからも様々なステージで演奏させてもらった。

アンサンブルでの演奏はもとより、もともとソロをガンガンやりたいと思っていたので行く先々で提案をさせてもらい、本当におかげさまなことに帰国してから数多くの場面でバンドとの協奏からピアノとのソロ業務までやらせてもらった。

でもチューバというソロの認識がまだまだあまり無い楽器+教育関連が充実している日本では仕方ないことなのかもしれないけれど、一時期指導の仕事や指揮の仕事をおまかせいただくことがとても多くなった。

自分を活躍させてもらえる、自分の能力を頼ってお任せいただけるということはありがたく、光栄以外の何物でもなかったのだけれども

俺はチューバ奏者だ。

という想いが心にはあった。
(教員免許は取ったし、レッスンのために心理カウンセラーの資格も取ったけどね。)

しかし、金管バンドでプロの楽団は日本には無い。でも演奏で稼ぎたい!ということでオーケストラでの演奏やソロの機会を増やすために営業や音楽事務所に所属し、とにかく演奏で収入を得られるようにした。

するとやっぱり、やればやっただけ増えるもので演奏の機会は増えた。

例えば所属しているソニーミュージックが作ったオーケストラ、
スタンド・アップ・オーケストラでの演奏では両国国技館やみなとみらいの赤レンガ倉庫での演奏

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さらに幼い頃からTVで見ていたとんねるずの木梨憲武さんがリハに来られたり

TVへの出演など色々な経験もさせてもらっている。

またソロでも関東各地はもとより、これまで北海道や静岡県など各地方でのバンドとの共演や昨年9月に行なったThe Tuba Recitalは自分のこれまでのソロ人生の一つの節目を記した日となった。

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今思えば、これらの経験はその昔自分が思い描いていた理想の自分であった。

指揮者として

指揮者としてもとてもありがたいことに、全国各地の素晴らしい舞台で指揮をさせていただいた。

曲が終わり、素晴らしい演奏をしたバンドへの賛辞

そしてそのバンドの皆さんにお立ちいただき一緒に客席を向く瞬間は指揮者を経験されたことがある方ならわかるだろうが、自分史上最強のドヤ顔が出てしまう部分であろう笑

一緒に切磋琢磨してきた家族のようなバンドの熱演の数々は全て脳裏に残っているし最高の瞬間だった。

とりわけ常任指揮をお任せいただいているNexus Brass Band &Riverside British Brassの2団体、そして毎年お世話になっている東京ブラスバンド祭マスバンドでの最高の瞬間は多い。

ましてNBB&RBBとのデビュー戦は燃えたし、打ち上げでご自分たちの演奏に涙されるメンバーを見たときは「良かった」という安堵とありがたさに溢れた。

”祭”では1,000席を超えるホールで80名を超える大マスバンドの指揮を振らせていただいたりと本当に素晴らしい経験をさせてもらっている。

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最高の瞬間は数え切れない。

人との出会い

でもどんなに素晴らしい舞台、演奏会があっても一番の最高の瞬間は

人との出会いだ

これ無くして音楽も何もかも語れない。(あと、ちょっとだけビールも)

一緒に演奏させていただく方々や指揮を振らせてもらうバンドメンバーはもとより

そんな我々の演奏を楽しみにご来場くださり、拍手を送ってくださる方々、そして稀に演奏会後、わざわざ僕の方へ歩み寄りご感想を述べてくださる方々、そんなお客様との出会いは本当に貴重なものだ。

たくさん準備をしてきた甲斐が報われる瞬間である。
(あと打ち上げのビールもね)

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最後に

どれだけ僕が素晴らしい演奏を、素晴らしい舞台で行なっていても聞いてくださるお客様や一緒に演奏してくださる奏者、そして演奏会を組み立てるのにご協力くださるスタッフや関係者の方々無くして成功はありえないし、人無くしてそもそも音楽にはならないと思っている。

こう思えたのも本当に世界中の素晴らしい方々との出会いや交流のおかげで、音楽を続けてきて良かったと思える瞬間の一つだろう。

今日は思い出話というか、自分語りのようになったけど、たまにはね。

どんなことも人の世でやっている限り必ず人との出会いがあるはず。それなくして今の自分はないといつまでも心に留めておきたい。

一期一会

そう、これを書いていて改めて思った。

Thank you
Hope your weekend will be brilliant.

Kazz







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