わかったふりもしないし、後に回さず今どうにかする
おはようございます、音楽家の河野一之です。
お知らせ
まずはお知らせをさせてください。
初見、初心者大歓迎
➀「即席ブラスバンドにて決められた曲を練習する会」
8/9 14:00~16:00
吹けなくて良いです。ただ有名な曲を音楽や金管バンド好きで集まって練習するだけの会。
スターウォーズに続いて今回はThe Year of The Dragon / Philip Sparke + a
➁9/18 9:30~15:00マスバンドをホールで吹きませんか?
上手でなくて大丈夫。ただ有名な曲を音楽や金管バンド好きで集まって楽しむ会。
プログラム
・Home of Legends / PLC
・Arsenal / J. Van der Roost
・Canterbury Choral / J. Van der Roost
・The Year of The Dragon / P. Sparke
・Punchinello / W. Rimmer
・I Vow to Thee, My Country / G. Holst, arr. Philip Sparke
・Pomp and Circumstance No. 1/ E. Elger
・Highland Cathedral / Korb & Roever, arr. H Lorrim
埼玉県草加駅最寄草加市中央公民館ホール、無料駐車場完備
9/18(土)9:30~15:00
➂河野企画ではオンラインレッスンor 対面レッスンも開講中!
無料での体験レッスンもありますのでぜひ以下のリンクまたはDMでお問い合わせください!
➂10/2(土)Brass in Recital 9th参加者募集中
ソリスト 15min ¥20,000(若干名)
お問い合わせ
わかったふりもしないし、後に回さず今どうにかする
僕にとって、英語を勉強している時に市場入気を振り絞らなければなならなかったのが
わかりません。知りません。もう一度言ってください。
これでした。
これは英語力がある、ないとかいう話ではなく、歳をとるにつれでてきたプライドだったり、恥ずかしいという気持ち、意地みたいなものが
「わからない、知らない、もう一度言って」という事を言う事で
・話の流れを遮ってしまう
・意味もわからずノリで「うん」と言ってしまった
・知らないという事実をばれたくない
・何度も言わせるのが申し訳ない
etc
こうした意地みたいな、プライドみたいなものが邪魔をして
わかったふりやわからない事を後回しにしてしまうという行為にでます。
僕もこれまでの人生で多分何百回もしてきました。
でもその度に後悔するのです。今目の前で「僕が理解している、わかっているという前提で物事を話してくれている友人」を裏切っているような気持ちになってくるのです。
人が1番自己嫌悪を起こすのは、自分で自分が不誠実な事をしていると認識しながらもそれを行う時です。誰かに何かを言われたりされた時ではありません。人に何かを言われて、自分の不誠実さに気づいたり向き合わざるを得ない状況になり自己嫌悪を起こすのです。
この自己嫌悪の威力は絶大です。僕は苦しくて苦しくてどうしたら良いか考えました。そこで出た答えが
意地やプライドを捨てるです。
聞き直したり、知らないと言ったり、質問した方が
英国留学中にこのような自己嫌悪に陥り、意地もプライドも捨て、一からちゃんと交流してくれようとする周囲の人と接しようと決めてから世界が変わりました。
わからないこと、聞こえなかったこと、知らない事に関しては
→わかりません、聞こえませんでした、知らなかったです。もう少し遅めに話してもらえますか?〇〇の意味って何ですか?
とちゃんと聞き直すようにしました。そしてわからなかった単語に関してはいつも持っていたメモ帳に書き残します。メモなんて正直見返しません。でも書く事で脳に印象付けるのです。
話の流れでうんと言ってしまった、何度も言わせるのが申し訳ない
→「ごめん、今”うん”って言ったけど実はわかんない笑」「何度も言わせてごめん、でも理解したい(君とちゃんと話したい)からもう一度言って」
と正直に話すのです。
すると誠実でこちらとコミュニケーションを取りたいと思ってくれている人ほどちゃんと向き合ってくれます。
後になってわかりますが、もし身の回りに日本語話者ではない方がいて、そに人が必死に話したりこちらの話を聞こうとして、「何度も何度も聞き直したり、わからない、知らない、教えて」と言ってきたら皆さんならどう思いますか?
こちらと必死にコミュニケーションを取ろうとしてくれて、ましてその人にとっての母国語ではないであろう日本語を一生懸命話してくれたり聞こうとしてくれるわけです。
そういう人を邪険に扱うでしょうか?僕がイギリスでそのようになっていた時本当に周囲の愛情深い親切心で何度も僕がわかるまで話してくれたり、違う単語で説明してくれたり話すスピードを落としてくれたり、どうにかコミュニケーションを成立させようとしてくださる方々ばかりでした。
僕の周囲のイギリス人たちのおかげと、僕自身もそういった意地やプライドを捨てる事で英語能力が格段に上がりました。
わからないと言えない子供達
帰国後、日本で金管楽器の指導をしている最中に不思議に思ったことがありました。
明らかに僕が指示していることがわからなかったり、質問の答えがわからない時にみな一様に黙るのです。
僕も気持ちは痛いほどわかります。
間違えちゃいけない、わからないといってはいけない、知らないと言ってはいけない、何度も聞いてはいけない
こういう呪いがかけられているからです。
なので僕は自分自身の経験をもとに
「失敗しても良い、間違った答えを言っても良い、質問に対してわからないときはわからないと言って欲しい、でないと「考えているのかな?」と思ってこちらも待ってしまう」
そうするとポツポツとでてきます。後半になると我先にと答える子達ばかりです。みんな自分の意見を本当は聞いて欲しいからです。
例え全然見当違いの答えを出してもナイスボケですと笑うだけです。
そうして失敗したり、間違った答えをみんなで言い合っていると徐々に答えに近い単語が出てくるのです。そうしてこちらも少しづつ「おしい!」とか「おっ、それをこうすると?」とか言いながらみんなで答えに近づいてくのです。これは無言だと何も起きません。
まとめ
失敗に寛容でない社会は成長から遠ざかります。
自分自身の意地とプライドでわかったふりをすると成長が”停まります"
たった一歩の勇気だけです。
ごめん、やっぱわかんなかった、もう一度教えてもらっても良い?
失敗に寛容な社会も必要ですし、失敗を認められる勇気を持つ自分の心も大切です。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥
何も特別なレッスンを受けなくても、ほんの少しの短いことわざが全てを教えてくれています。
自戒を込めて
Thank you
Kazz
サポートして頂いた支援は全て金管楽器や金管バンドの奏法の研究、音楽を使ったエンターテイメントの発展に使用させていただきます。