マガジンのカバー画像

都築郷夫(つゞき·くにを)の詩と歌と句iii

24
こゝから有料となる予定。まあ貧乏詩人へのカンパと思つて下さい。マガジン1冊note24部分!讀み放題¥300-です。
兎に角note買はれるより、お安くなつてゐる、これに尽きます‼️
¥300
運営しているクリエイター

#ポストポストモダニズム

都築郷夫 ちよつとはみだ詩・❲番外篇6❳ 附・詩人の為のワードローブ集

都築郷夫 ちよつとはみだ詩・❲番外篇6❳ 附・詩人の為のワードローブ集

出來不出來はあっても、私は蕪村の踊りの句が大好きである。句よりも踊りそのものが好きなのではないかと苦笑してしまうことも少なくない。

兎角して踊(をどり)となしぬ若イ者  蕪村

(髙橋治『蕪村春秋』)

もっとみる
都築郷夫 ちよつとはみだ詩・❲番外篇5❳ 附・詩人の為のワードローブ集

都築郷夫 ちよつとはみだ詩・❲番外篇5❳ 附・詩人の為のワードローブ集

わたしはキノコを栽培してみようと思い立った。椎茸の栽培はいちばんかんたんだ。種菌のついたくさびを椎や栗やクヌギのボサに打ち込んでおけば、次の年の春には必ずシイタケがニョキニョキ首を出してくる。(杉浦明平)

もっとみる
都築郷夫 ちよつとはみだ詩・❲卅❳ 附・詩人の為のワードローブ集

都築郷夫 ちよつとはみだ詩・❲卅❳ 附・詩人の為のワードローブ集

ダメヨ、ダメダメと、逃げる芳恵に、私はなおも執拗に迫っていく。引っ掻かれようと蹴飛ばされようと、坊主頭をふりたてて蒸気機関車のD51(デゴイチ)のように突進する。(『ネコさんの好色十三月夜』金子信雄)

もっとみる
都築郷夫 ちよつとはみだ詩・❲廿七❳ 附・詩人の為のワードローブ集

都築郷夫 ちよつとはみだ詩・❲廿七❳ 附・詩人の為のワードローブ集

その修行が辛く苦しいものであったことはわかるにしても、憧憬や心酔は畢竟するところ何物も生みはしないことを語っていた。- 白洲正子『西行』

もっとみる
都築郷夫 ちよつとはみだ詩・❲廿弐❳ 附・詩人の為のワードローブ集

都築郷夫 ちよつとはみだ詩・❲廿弐❳ 附・詩人の為のワードローブ集

自治というのは本来豪族が下人や家臣を統率して村をつくることではなく、村民個々の人格と力量がみとめられて、その協議によって村の運営のなされるものである。(宮本常一『伊勢参宮』)

もっとみる