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元康≒三寅だった⁉信長はなぜ三河勢を見逃したのか。第2回「兎と狼」雑感【どうする家康】

NHK大河ドラマ『どうする家康』第2回の雑感です。
前回の感想はこちら↓

「どうする桶狭間」から1週間……いやぁ、先週ずーっと元康(家康)のことを考えてきた僕としては「待ちに待った」という感じですけれども。

もうすでに18時からのBSで1回目、20時からの総合で2回目を見てしまった身としては「雑感」なんて感じではないかもしれませんが、とにかく「ここは語りてぇ!」ってところに絞って感想をまとめていきたいと思います。

(※以下、ネタバレ注意)

出生の秘密を思い出し、ヤッス覚醒!言い伝え通りかと思いきやオチが秀逸w

いやぁ、今回も泣きました……1回目視聴の時からすでに泣いてましたが、2回目でもまたボロボロ泣きました。あんま「泣いた泣いた」言ってると、「こいつ、すぐ泣くやん」と言われそうですけどw

でも、本当、弱いんですよ。こういう泣き虫キャラがぐわっと覚醒するストーリー展開。それも、大樹寺に逃げ込んで、一度自害しようとまでしてるんですよ。「一度、地獄に堕ちて、そこから覚醒する」なんて少年漫画の定番ですけど。そういうコテコテの展開に、オジサン、弱いのよ!笑

しかも「寅の年、寅の日、寅の刻に生まれた武神の生まれ変わり」だなんて。ちなみにここで言う「武神」って、毘沙門天のことでしょうね。

ついでに、『鎌倉殿の13人』でも4代目鎌倉殿として「三寅」という子が都より迎えられたのも記憶に新しいかと思います。「三寅」ちゃんも「寅年・寅月・寅刻」生まれということでしたね。

ただやっぱり……デキすぎているとは思うのよ。いずれ天下泰平の世を作る元康といえど、本当に生まれた日までそんな特別だったのか?と。ドラマの中では「急がねば!急がねばならんのじゃ!」と必死に日時を合わせて産もうとしている母の姿が描かれてましたけど。

しかしテロップが出てくると「天文十二年」って、あれ……史実では「天文十一年十二月二十六日」では……と、おそらく歴史ファンなら疑問に思うところ。ラストでは、「年が明けて、今年は兎じゃ」と言う父・松平広忠を制し、「数日早く生まれたことにすればよいのです」と母。まさかの誕生年詐称が判明したのでした……。

けど、皆さんが「史実」として捉えているものだって大体こんな感じで、解釈1つでガラッと変わっちゃうようなものだと思うぜw

つい僕も先日、史実にこだわりすぎると「もうほとんどの歴史小説やドラマが楽しめなくなるし、人生損するばかり」と記事に書いたばかりですけど、今回のドラマもこれくらいの解釈の幅を持って楽しんでくれという制作側からのメッセージのようにも受け取れましたね。

本多忠勝の願いとは?前回の「答え合わせ」でまた涙

そして、つい昨夜僕が考察していた本多忠勝の内面なんですけど。わー、まぁ見事に外しましたね(笑)。「主君に成り代わる気」まではさすがになかったか。

とは言え、元康が自害しようとしたときに、それを止めるではなく介錯しようとしたのにはすごく納得がいきましたし。さらに、そのあとのセリフですよね。

「俺のまことの望みは、いつの日かお主を主君と仰ぎ、お主を守って死ぬことであったわ」

そうか、それがお前の望みだったのか忠勝よ、と……。

むしろ、ここでも忠勝の涙にもらい泣きしかけてましたけど。別に、「こうじゃないか」という予想がハズれることは、むしろ大歓迎なんですよ。「そうきたかっ!ヤラレター!」と思えるわけですし。

まぁ、斜め下の展開になって急に冷めることだってあるんですけど……。ともかく今回はいい意味での予想外。また次回も楽しみが広がり……って、えっ、3話で忠勝死ぬのwwwwwww

まぁ、何かの間違いだと思いますが……期待しましょうw

信長はなぜ三河勢を見逃したのか。『鎌倉殿』の「石橋山の戦い」をも彷彿とさせる展開にワクワク

そしてまた、新たな考察の対象となりそうな展開も。織田軍、大高城を取り囲んで、なぜ撤退を決めたのでしょう?

まだまだ岡田准一くんの信長が何を考えているかわからないところもありますけど……僕、個人的にやっぱり『鎌倉殿』の「石橋山の戦い」を思い出してしまうんですよね。

あのときも、戦に敗れて洞窟に隠れていた頼朝たちを敵方の梶原景時が見つけますが、なぜか景時、そのまま頼朝たちを見逃すという謎の行動に出ていました。

あのときは景時、近くで雷が落ち、味方勢がそれに気を取られてまったく頼朝に気づく様子がなかったのを「頼朝は天に守られている」と思って見逃した、という展開につながっていましたけど。

今回の信長、別に元康に天の導きを感じたわけではない。「竹千代!逃げぬとはあっぱれじゃ」と、逃げなかったことを評価したのみでした。まぁ、逃げなかったと言うか、決断が遅れただけなんですけどね……。

ただ、過去回想シーンに入ると……元々「竹千代」の名で、幼少期に織田の元に捕らえられていた際のことでした。殺そうとした織田信秀から「こやつは俺のオモチャじゃ」「生かしておけば使い道もありましょうぞ」と言って助けたのは信長だったんですよね。

まだまだ、生かしておいた方がこいつは面白くなると思ったのか……おそらくそんな感じだと思います。

てか、SNSでは『麒麟がくる』の信長から変わりすぎてやばいとトレンドに。あのときはまだ、ちょっと怖いけど、一緒に将棋も打ってくれる紳士なお兄さんでしたけど。今回はめちゃめちゃ武闘派タイプで格闘技キメまくってました。

脚本や演じる役者さんが違うと、こうも違うものかww

まぁそれも、大河を見る楽しみだと思うのです。

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