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本多忠勝は本気で元康を殺す気だったのか。ただのツンデレ?第1回「どうする桶狭間」さらに深掘り【どうする家康】

NHK大河ドラマ『どうする家康』第1回の、さらに深掘り感想です。
前回の感想はこちら↓

2023年1月14日、NHK総合にて『どうする家康』の第1回が再放送されました。『鎌倉殿の13人』の時にも僕、本放送をリアルタイムで見たのに、再放送でわざわざまた見るなんてことありましたけど……。

ただ僕、『どうする家康』第1回は録画もリピートで見てましたし、実はこれでトータル4周目。他にも見たいアニメやドラマ溜まってんのに、どんだけだよと自分自身にも呆れてますw

しかしながら登場人物や名シーンも多いですし、見れば見るほど新しい発見があるのが大河のよいところ。いよいよ明日は第2回が放送されますが、その前にもう一度、別の切り口からの深掘りレビューを「おかわり」でお送りしていきます。

あの……1週間で3記事も『どうする家康』レビュー更新だなんて、マジで今週限りだからなッ!このままだったら僕のnote、『どうする家康レビュー専門ページ』になっちゃうよww(フリか?

(※以下、ネタバレ注意)

松潤、危うく波にさらわれるところだった⁉『土スタ』でスリリングな撮影の裏側が明らかに

今回「さらに深掘り」で注目したいところは、まぁ記事タイトルにも書いてますけど、本多忠勝が大高城から逃げ出した元康(家康)を連れ戻しにくるシーンですね。

連れ戻すというか……ガチのバトルになってましたけどw

「恥ずかしくないのか!主君などと、俺は認めぬ」

ドラマ公式Twitterアカウントでも切り抜き動画が公開されてました。改めてこれ、いいシーンでしたね~。

ちなみにこのシーン、本日、松本潤さんがゲスト出演された『土曜スタジオパーク』でも撮影の裏側が語られてましたけど。なんとこれ、本多忠勝役を務められた山田裕貴さんのクランクインだったとか。初日でこれとかハードすぎるだろwwwwww

てか、ぶっちゃけハードだったのは、攻められる側の松潤さんの方だったみたいですけど。波打ち際に突き飛ばされるシーンなんか、「思ったより波が大きくて、本当に波にさらわれそうになっていた」と語られてましたね。

それを山田裕貴さんも、芝居を止めて助けるべきかと思ったところの瀬戸際で、芝居を続行。ガッと松潤さんの鎧をつかんで浜辺に引き上げたのが、そのままオンエアで使われたとのことなんですけど。

怪我の功名とは言え、本気で本多忠勝の「怒り」が表現されているような素晴らしいシーンとなっていました。

本当にただの阿呆なのか?本多忠勝の内面を3つのステージから考察

さて、ここからはドラマの考察です。主君に対して狼藉(ろうぜき)を働くというこのシーン、本多忠勝の内面にあった「怒り」については、やっぱり3つくらいステージがあったと思うんですよね。

まずステージ1。太守様である今川義元が織田信長に討たれ、敵地の真っただ中となってしまった大高城。そこに家臣たちを残し、元康が自分だけ逃げたことに対する怒りがあったのは、まぁ見ればわかることです。

しかしいくら腹が立っているからとは言っても、並大抵の怒りでは主君に対して槍を投げたりはしないでしょう。さらには波に向かって突き飛ばすなんて。あそこまでの狼藉を働くだろうかというのは疑問です。

もちろん叔父の本多忠真が「何分、礼儀知らずの不届き者で、阿呆なんでござる!」なんて言って、詫びに切腹までしかけようとしますが、忠真のその言葉を額面通りに受け取ってよいのかもわかりません。むしろ、叔父のあのセリフから見えてくる、ドラマで描かれていない忠勝の内面があるのではという印象も受けました。

忠勝は本気で元康を殺し、主君に成り代わる気だったのでは?

さて、ステージ2。叔父の本多忠真が、必死に元康に対して詫びを入れてますけど、これもよくよく考えると不思議です。忠真は、忠勝が主君に槍を投げたり、海に突き飛ばしたりするシーンは見てないハズ。なのに「それくらいの狼藉を働いた」とわかるのは、常日頃から「この甥っ子、何かやらかすのでは?」という危機感を抱いていたからに他ならないと思うんですよ。

ここは僕の想像も多少含まれますけど、きっと初陣より前から忠勝は、「あいつを主君とは認めん」みたいなことを口癖のように言っていたのでしょう。

やはり元康がしっかりしてないせいで、三河が貧しいわけですから。主君が今川の人質だから仕方ないものの、血気盛んな若者である忠勝にとっては面白くない。「今川なんかに媚びへつらいやがって。あんなやつ主君とは認めん。俺が討ち取って、ついでに義元の首も取ってやる」みたいなことだって言っていた可能性はあります。

忠真だって、普段からそんな態度だった甥を、いなくなった主君の捜索に行かせたりなんかしないと思います。おそらく忠勝は何も言わず、槍を持って馬に乗り、ひとりで勝手に大高城を飛び出したのでしょう。「待てー!待たんかー!お前、何する気だぁー!」なんて叔父が叫ぶのも聞かずに……帰りを待ってる間、忠真、生きた心地がしなかったでしょうね……。

「あー、絶対あいつ、元康様になんか無礼なことしてるわ……まじであいつ阿保やから……俺も死んで詫びねばならんかもしれん……」

そうした思いが渦巻いていた後、甥と主君が帰ってきて開口一番の「平八郎(忠勝)!うぬは何をしでかした⁉」というセリフにつながったと思うんですよ。

父は織田に殺された。仇に背を向いて逃げ出す主君など、認めん!

さらに深掘りして、ステージ3。ここは史実から探っていきますが、本多忠勝、紹介の際には「亡き本多忠高の息子」なんて呼ばれ方もしています。この父の本多忠高、史実によるとどうやら、かつての戦で織田と戦って討ち死にしているようなんですね。

1549年、忠高は今川家の先兵として、織田信秀(信長の父)に奪われていた安祥城奪回戦に参戦します。織田軍の守備に阻まれ戦線が膠着している時、大手門に向かって単騎駆け出し、味方に攻撃の糸口を与えますが、織田軍の無数の矢にさらされ、「鍋之助(=のちの忠勝)、立派な武士になるのだぞ」と言い残して絶命します。まだ22歳の若さでした。

本多忠勝の父親はどんな武将?2人の妻やその子孫について!
|歴史をわかりやすく解説!ヒストリーランド

今回の桶狭間の戦いでも、敵は織田信長。忠高が亡くなった時代の当主は織田信秀ではありましたけど、やはり「織田は許さん、父の仇!」という思いが忠勝にもあったのではと想像できます。

そんな織田に尻尾を巻いて逃げたんですからね、元康……そりゃ、忠勝も「主君とは認めん!」って言いたくなりますよ。

「ツンデレ四天王に、俺はなる⁉」忠勝の今後に期待大!

……と、今回の考察、いかがでしたでしょうか?まぁ、ドヤって解説するほどのものでもないと思うんですけど……ただやっぱり「私もそういう感じじゃないのかなと思いつつ、うまく言語化できなかった」という方もいると思いますので、ただただ共感していただければ幸いですし。

また、「いや、私はこう思うんだけど」「きっとこういう見方もあるハズ」なんて思う方は、ステージ4、ステージ5とさらに深掘りをしていただければ楽しいかもしれません。

特に本多忠勝、今後は「徳川四天王」のひとりと呼ばれるくらいの忠臣になっていくわけですからね。やっぱデレてくれないと。ツンからのデレ。ツンデレ最強でございます。

(余談)ゲームのCMにもたびたび出ている山田裕貴さん……でも、なんか変w

ちなみに余談ながら、僕の中の俳優・山田裕貴さんのイメージって言ったら、やっぱり『ロマサガRS』1周年のときのCMなんですよね……。

このCM、何度リピートしたかわかんないよwイケメン俳優なのに変なことやらされてるな~とは思ってました……。

最近では、『モンスターハンターライズ:サンブレイク』のCMにも出演。やっぱりゲームCMのイメージが強いですね。けど、これも何か変だw

今後も別のドラマやテレビCMでのご出演に、期待が高まりますねッ!

……ということで、今回のレビュー記事は以上となります。

ぬぁ~!明日の第2回、楽しみすぎるわ~!!

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