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森沢明夫著「本が紡いだ五つの奇跡」

昨日は司書さんからお薦めいただいた作品を読み終えました。

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本が生まれて、読者へとつながる「本に関わった五人の奇跡の物語」

第一話 編集者・津山奈緒
第二話 小説家・涼元マサミ
第三話 デザイナー・青山哲也
第四話 書店員・白川心美
第五話 読者・唐田一成

本に縁のある5人が、作家涼元マサミの書いた新作によって繋がっていく、森沢明夫氏らしい筆致で描かれた連作短編集です。

デビュー作以後ヒットに恵まれなかった作家涼元マサミが、編集者津山奈緒によって新作を書く事になり、その新作は涼元マサミが離婚によりなかなか会えなくなった娘を思いつつ描かれ、やがて物語はブックデザイナーの青山哲也、書店員・白川心美の心を揺さぶることとなって、作品がどんどん読者に紡がれていくというものです。

涼元マサミの新作「さよならドクマ」は

世の中で「常識」とされている不明瞭な道理、大人たちからの理不尽な圧力、強者の理論、権力者の横暴、善人の沈黙ーそういった不条理に対して主人公真衣(涼元マサミの娘の同名)が「知性」「優しさ」「遊び心」「友情」そして「飛び抜けた行動力」を武器に立ち向かっていく。そして自分らしい未来を掴み取ろうともがく物語。p155
「私の人生は雨宿りする場所じゃない。土砂降りの中に飛び込んで、ずぶ濡れを楽しみながら、思いっきり遊ぶ場所なんだよ。あなただって本当はそうしたいんでしょ?」涼元マサミ著「さよならドグマ」からp223

自分は一人じゃないと気付かされ、心優しい内容が胸に響きます。また本作だけでなく、「さよならドクマ」も読みたくなります。

今日は縁結びの日、この作品と出会ったこともにもとても縁を感じました。

仕事がなかなかうまくいかない女性編集者の最後のチャレンジで実現した新作小説。その小説が人々を気持ちを奇跡のように紡いでいく。心の機微をやさしく綴る感情の魔術士の最高傑作。(Amazon内容紹介)

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