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イム・ジーナ著「モノから学びます」

Netflixに加入してから、圧倒的に韓国ドラマ、韓国映画を見る時間が増えました。そしてそれに関連した本にも関心が向くようになりました。
昨日読んだ本も韓国のイラストレーターが書かれたエッセイでした。

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自分を好きになるというのは決して簡単なことじゃないけれど
昨日の自分よりも今日の自分をもっと好きになりたいという強い気持ちがあるはず。日々の変化をモノを通じて感じることができたら。そんなふうに、明日に向かって生きていきたいのです。(「はじめに」より)

この言葉を噛み締めながら、丁寧に読んでいくと、身の回りのものが本当に愛おしく感じるそんなエッセイです。

「食べ終わった〈アボカド〉の種を育てるということ」で、著者は

したいことは何かと尋ねられたら、いつも遠い先のことを答えがちだけれど、今の私にとっては、遠い先を見渡すことよりも今の自分を満たしていくことの方が大切かも。昨日と何一つ変わらない私の姿が今の暮らしにおいては何よりの記念なのです。p57

こう語っていて、年齢など関係なくても今を大切にしたい気持ちが強くなりました。

今はその小さな喜びだけを覚えていたい。そのささやかな喜びが、かつては自分を見失ってしまうほどの辛かった記憶をいつか消してくれますように。p124

この言葉に私自身の経験と重ね合わさって、思わず涙がこぼれました。

エッセイの一章ひとつひとつがとても短いので、夜寝る前に一章ずつ読むという書店員さんのおすすめにも納得です。ぜひ秋の夜長の1冊にどうぞ。

一人で暮らしはじめて、私はやっと私になれた。しゃもじ、、コーヒー、アボカド。身の回りにあるモノをみつめれば、自分をもっと好きになる。韓国で爆発的人気のイラスト〈モノ〉エッセイ(Amazon内容紹介)

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