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たまごの旅人

昨日久しぶりに近藤史恵さんの作品を読みました。これからお昼にかけて、主治医に診断書作成の面談を受けるので、感想を書いておきます。

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最近ではドラマ「シェフは名探偵」が人気を集め、「ときどき旅に出るカフェ」「スーツケースの半分は」がロングセラーとなっている著者の旅を題材に、今の時代を悩める20代女子の連作短編集です。

たまごの旅人
ドラゴンの見る夢
パリ症候群
北京の椅子
沖縄のキツネ

私もこの作品を読んで初めて知ったのですが、ツアーの旅行添乗員の方は、ほとんど派遣社員だとそうです。

若者が不安定な働き方と安い収入に耐えていることも知らんぷりを続けている。社会を動かす力を持ちながら、目を閉じている人はどうだろう。p100
好きなことを仕事にするということは、好きなことの中に痛みや後悔が降り積もることなのだ。p178

そして現在のコロナ禍で働き方を模索する主人公のこの言葉が、今の時代の全てだと感じます。

世界は遠くて、思うようにならなくて、わたしたちは離れ離れのままだけれど、それでも気持ちだけは繋がっていたい。もしくはと流れると信じたい。p244
念願かなって、海外旅行の添乗員になった遥。
アイスランドを皮切りに、スロベニア、パリ、西安で、ツアー参加客それぞれの特別な瞬間に寄り添い、ときに悩みながらも旅を続ける。ところが2020年、予想外の事態が訪れて――(Amazon内容紹介より)

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