鮑叔館 珈綺

思い出の中の美しさ https://instagram.com/baoshuguan

鮑叔館 珈綺

思い出の中の美しさ https://instagram.com/baoshuguan

マガジン

  • 孤独の研究。

    人は誰しもが心に抱くという、孤独という闇。 そんな孤独に、傷つけられつつも、人の痛みに触れることで成長していく私たち。 美しくも残酷な世界に、この研究を捧ぐ。

  • zubora

    さてさて、久方ぶりである。 語りたいことは山ほどあるのだが、先ほどいいことを思いついたのでそれを先にしたいと思う。 いいことというのは、このマガジンについてだ。 このマガジンはとことんズボラに生きるためのハック集みたいなものである。 読書の皆様方からもズボラ学の鞭をとっていただけると幸いである。 それでは、始めよう。 -zubora-Vol.1より

  • 朱りを灯す

    人が持つと言われる、恋心について書き記してみました。詩以外にも手紙やエッセイ形式のものも一緒にどうぞ。

  • コトノハ春秋

    心に響いた言語録。 人からもらった助言や教えは人生を良い方向へと誘(いざな)ってくれます。

  • 〇〇について

    〇〇について集、です。 この書き方、ショウペンハウエルの翻訳本に多い気がする。

記事一覧

夜が更けるまで

どこから話を始めようか。 私はがらんどうだ。まるで空っぽで実態がない。たしかに存在する心地がなく、その存在には脈絡もコンテキストも証明することができない。 ずっ…

鮑叔館 珈綺
4か月前
1

私的組織論

考えがまとまらないので、とにかく書き出しみることにする 組織というものは何であるか。 組織が形成されるのはなぜであるか。 などということを取り留めもなく議論してい…

鮑叔館 珈綺
4か月前
3

笑っちゃうくらい楽しいこと

最近、愛用のMacBookにいちごみるくをぶちまけた。 おかげでいくつかのキーの反応が悪くなり、文字を打つ上でのストレスはなかなかの物になってしまった。 悪いことが起き…

鮑叔館 珈綺
10か月前
8

zubora-Vol.1 パソコン

さてさて、久方ぶりである。 語りたいことは山ほどあるのだが、先ほどいいことを思いついたのでそれを先にしたいと思う。 いいことというのは、このマガジンについてだ。 …

4

求めているもの

「ヨーロッパの森の奥で、晴耕雨読す。」 これは私の小学生の頃からの夢である。 一体、何の話だろうかと思うかもしれない。 いや、私は思うのである。 何がどうしたらこ…

7

スケジュール帳

朝、起きる。だいたい6時すぎくらい。 目が覚めきっても、半には回っていないのがよい。 布団を畳む。 シャワーから風呂に入る。夜入ればいいのだけれど、ウェットシェイ…

7

陽円

気づけば、記事の更新より先に新しい名前が決まってしまった。 鮑叔館とは私の無形世界である。つまり、脳内であり内省でありこころである。 となると、更新が滞るというこ…

6

滸楊

さてさて、名前の話である。 珠李を改め、滸楊(きょよう)とした。 滸(きょ)というのは、すなわちほとりである。 同じ音に湖(こ)がある。私は今、湖に住んでいるのだ…

12

休息。

しっかり、休めているかい。 今考えれば、休むといっているのにしっかりだなんておかしい話だ。 休むにもしっかりせにゃならんってのは、休めてないでないか。 なーんてく…

11

私の行きたいところ

ヨーロッパの森の奥。 そこに小さな小屋を建て、晴れの日は畑を耕し、雨の日は部屋で珈琲を飲みながら本を読む。 それが、私の夢。 小さい頃から、そんな情景が目に浮か…

12

筆記とは思考活動の一つである

人は書いて、モノを考える。 モノを考えてから、書くのではない。順番が逆だ。 もし、書くにはイメージがある。イメージもないのにペンを持っても意味がない。 と思うなら…

11

わからないの優しさ

人間関係を円滑に進めるためには、どういう心構えが必要だろうか。 どういう人であれば、これから先も長いこと仲良しでいられるだろうか。 「わからない」 それはとても…

8

読書とは思考活動の一つである

思考とは、どのようなとき行われる活動だろうか。 部屋にこもって静かに悶々とするのが思考だろうか。 散歩しているときにふとアイデアが湧いてくるのが思考だろうか。 人…

25

ありがとう

私の、いちばん好きな言葉は「ありがとう」です。 ありきたりですね。 でも、「ありがとう」をきちんと言える人って思ったより少ないものです。 そんなことないよって言え…

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やる気の正体。

私たち人間には、やる気が出るときと出ないときとがある。 他の生物にもそんなことがあるのかは知らないが、「人間は–特に裕福な経済国家の一員である日本の中級階級の者…

16

うわさ

「へっくしょん!!」 と家族の誰かがくしゃみをすると、必ず母は 「どこかでうわさされてるね」 という。 なんだか、こういういかにも現代的でない、発想だとかが私は大…

11

夜が更けるまで

どこから話を始めようか。 私はがらんどうだ。まるで空っぽで実態がない。たしかに存在する心地がなく、その存在には脈絡もコンテキストも証明することができない。 ずっと、ひとりぼっちで、それを認めたくなくて人間関係という文脈を語りたがる。 人には適度で十分な距離が必要だ。 そうでないと、失ったときのリスクが大きすぎる。 「思ふこといはでぞただにやみぬべき我とひとしき人しなければ」 である。 貴女と出会ったとき、貴女の笑顔が咲き開くのを見たとき私は1人でいたくないと思ってしまっ

私的組織論

考えがまとまらないので、とにかく書き出しみることにする 組織というものは何であるか。 組織が形成されるのはなぜであるか。 などということを取り留めもなく議論していこうと思う。 最近、組織に対して等価交換やらどんなベネフィットを与えてくれるかばかりに目を向けた考えが増えている。 私はこれに対して大いに違和感を感じている。 というのも、組織というのは自分たちの欲求を叶えんという意志のもと形成される結果に過ぎないからである。要するにそれ自体が要求の産物なのである。 ここで、自

笑っちゃうくらい楽しいこと

最近、愛用のMacBookにいちごみるくをぶちまけた。 おかげでいくつかのキーの反応が悪くなり、文字を打つ上でのストレスはなかなかの物になってしまった。 悪いことが起きたならば、それ以上の良いことで上書きされるべきである。 これは僕のポリシー。そんなこんなで、HHKBなる怪しげなキーボードを買ってしまった。 結果、気分上々で今、文字を打っている。 音がいい。感触がいい。なんというか、「スコスコ」する 慣れるまでには多少の時間がかかりそうだが、このキーボードを使いこなせる

zubora-Vol.1 パソコン

さてさて、久方ぶりである。 語りたいことは山ほどあるのだが、先ほどいいことを思いついたのでそれを先にしたいと思う。 いいことというのは、このマガジンについてだ。 このマガジンはとことんズボラに生きるためのハック集みたいなものである。 読書の皆様方からもズボラ学の鞭をとっていただけると幸いである。 それでは、始めよう。 よおし、書きたいズボラは星のかずだけあるのだがね、 そう焦らずにまずはこのパソコンについてから話すとしよう。 私のパソコン歴はそう長くはなく、10年も経って

求めているもの

「ヨーロッパの森の奥で、晴耕雨読す。」 これは私の小学生の頃からの夢である。 一体、何の話だろうかと思うかもしれない。 いや、私は思うのである。 何がどうしたらこんなことを思ってしまうような子が育つのか。 むむ、なかなかに難解である。 我が家には家訓はある。 が、それ以上に私の精神に焼き付いている父の教えいや生き様は 「良いことをしなさい。そして、面白いことをしなさい。」 である。 父ははっきりとは語らなかった。 あるいはそんな暇さえも父親としての器用さも持ち合わせていな

スケジュール帳

朝、起きる。だいたい6時すぎくらい。 目が覚めきっても、半には回っていないのがよい。 布団を畳む。 シャワーから風呂に入る。夜入ればいいのだけれど、ウェットシェイビングの都合上惰性で朝に入る。これでもまだ7時には回っていない。 風呂を出る。お湯を沸かす。頭を乾かす。髭を剃る。髪を伸ばす。 コーヒーを淹れるようのお湯を沸かす。 頭の中で、パンに何を塗るか考えながら服を着る。 ジーパンに襟シャツ、いつもと変わらない服装。誰かとお出かけする予定がある日はちょっといい靴下を選ぶ。お

陽円

気づけば、記事の更新より先に新しい名前が決まってしまった。 鮑叔館とは私の無形世界である。つまり、脳内であり内省でありこころである。 となると、更新が滞るということは自分と向き合うことなく日々を過ごしてしまっていることにある。 それは良いことか悪いことか。 それもまた、意味づけ次第で変わるだろう。 さて、新しい名前は「陽円」である。 陽だまりの中の円やかな、幼い優しさ。 実はこれはある人の二つの名前である。 付けられるはずだった名前、付けられた名前。 どちらになるかでその人

滸楊

さてさて、名前の話である。 珠李を改め、滸楊(きょよう)とした。 滸(きょ)というのは、すなわちほとりである。 同じ音に湖(こ)がある。私は今、湖に住んでいるのだが、これがなかなかいい。生まれは日本海、育ちは太平洋であった。荒々しさが私を育んでくれたわけだが、私の心が求めるものは穏やかさであり、ただ漠然とそこにあるという心地であった。 楊というのは、すなわち柳である。しなやかなれど力強い木である。その強さには頑固さはなく、いつも穏やかであり、それでいて決して折れない。 湖の

休息。

しっかり、休めているかい。 今考えれば、休むといっているのにしっかりだなんておかしい話だ。 休むにもしっかりせにゃならんってのは、休めてないでないか。 なーんてくだらないことを考えながら今月のわたしを振り返る。 今日は通院日だった。なんの病気だって?それは心の病い。 そんなわけでこの1ヶ月、どんなだったか思い出していた。 ふむふむ、最初の半月はまあ悪くなかった。いやむしろ、朝すっきり起きれたり、家の掃除やら家具の配置やらを楽しんでやったり、人との話すのもミーティングで議論

私の行きたいところ

ヨーロッパの森の奥。 そこに小さな小屋を建て、晴れの日は畑を耕し、雨の日は部屋で珈琲を飲みながら本を読む。 それが、私の夢。 小さい頃から、そんな情景が目に浮かび、なんでそんなところに行きたいのだろう、そこに行ったら心が落ち着くと直感が叫ぶのだろうと不思議にも思っていた。 それはたぶん、音と光だと思う。 *** 最近はサングラスと耳栓が欠かせない。 日本人はサングラスをかける習慣がないので、かけるのも勇気がいるのだがあるのとないのとでは全然違う。 とーっても楽にな

筆記とは思考活動の一つである

人は書いて、モノを考える。 モノを考えてから、書くのではない。順番が逆だ。 もし、書くにはイメージがある。イメージもないのにペンを持っても意味がない。 と思うなら、その思考は慎重に進めた方がいい。なぜなら、 人は書いて、モノを考える。 からだ。もちろん、あくまで筆記は思考活動の一つでしかないので、これにこだわりすぎるのはよくない。だからといって、これを軽視しすぎるのもよくない。大事なのはバランスだ。ウンヌンカンヌン、、、 さてさて、人はペン先で思考するのだ。ペンの走り

わからないの優しさ

人間関係を円滑に進めるためには、どういう心構えが必要だろうか。 どういう人であれば、これから先も長いこと仲良しでいられるだろうか。 「わからない」 それはとても正直で、誠実で、まっすぐな言葉だと思う。 わかると言ってしまえばいいのに、バカ正直に考えてしまって、わからないだなんてつまらない返事をしてしまう。 でも、僕らにとって必要なマインドは”わからない”を受け入れることではないだろうか。 人は、一生わからないものだと思う。 親友も、家族も、恋人も、兄弟も、上司も、部下も

読書とは思考活動の一つである

思考とは、どのようなとき行われる活動だろうか。 部屋にこもって静かに悶々とするのが思考だろうか。 散歩しているときにふとアイデアが湧いてくるのが思考だろうか。 人は、実のところ、休むことなく思考している。 寝ているときでさえ、思考しているのだ! 朝起きて、頭がすっきりとして夜中いくら考えても出なかった答えがパッと得られた。なんて経験もあなたはしていることだろう。 当然のことながら、我々は読書をしているときもまた思考している。 そしておそらくそれは、映像作品や音楽をときの”

ありがとう

私の、いちばん好きな言葉は「ありがとう」です。 ありきたりですね。 でも、「ありがとう」をきちんと言える人って思ったより少ないものです。 そんなことないよって言えるのなら、それはきっとあなたが素敵な人である証拠です。 あなたは、最後にいつ誰に「ありがとう」を伝えましたか。 朝起きたとき、ご飯を食べたとき、コーヒーを買ったとき、落とし物を拾ってくれたとき、何かを手伝ってもらったとき、荷物を配達してもらったとき、etc. 挙げていけばいくほど、たくさんのありがとうが、私たちの日

やる気の正体。

私たち人間には、やる気が出るときと出ないときとがある。 他の生物にもそんなことがあるのかは知らないが、「人間は–特に裕福な経済国家の一員である日本の中級階級の者たちは–明日食うものにも困らないし、今日の寝床も、今の寒さを耐え凌ぐ衣服も飽和しているから、そういうくだらない話があるのだ」と言われるとそんな気もしないではない。 光陰矢の如しとはよく言ったもので、年月が過ぎるのは早い。 私が心療内科の門を叩いてから、はや半年が経った。 薬物療法を行うこと以外には、心療内科あるいは精

うわさ

「へっくしょん!!」 と家族の誰かがくしゃみをすると、必ず母は 「どこかでうわさされてるね」 という。 なんだか、こういういかにも現代的でない、発想だとかが私は大好きだ。 それにこれが本当なら、たぶん、うちの母はたいそう人気者だったんじゃないかというくらい、よく噂されている。 アメリカなんかで、くしゃみをするとどうなるのか。 父によると、「BLESS YOU!」と通りすがりの人や、乞食に声をかけられるらしい。なんでも、くしゃみしたときに魂が抜けちゃうのだとか。 あまり