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ゾロ目が出るまで

午前。
11時半起床 晴れ。
急に目まぐるしくなった5月。
天気はとても良い。やるべき事が山積みだと気分は沈む。
「菊池万博」は一切の自分を隠しているようで、さらけ出している。自分でも調整が難しいのだが、バランスが大事。
思いついた言葉をそのまま歌詞にする事はまずない。恥ずかしすぎる。
同じ意味の言葉に変えたり、言い回しを変えたり、性別を変えたり、架空の物語の中に忍ばせる。
得体の知れないものが出来上がる。その実は紛れもなく自分そのもの。
朝食の為に長芋を擦りおろし、白米にかける。

15時少し前。
新しい企画の会場下見。
久しぶりの新宿駅のホーム。
ここはずっと『仮ごしらえ』のような状態だ。床の線が色付きのガムテープのようなもので引かれている。天下の新宿駅がこの有様である。つぎはぎだらけで何とか体裁を保っている。でも考えてみれば自分が「万全の状態」の時なんてほとんどなかった気もする。
昼食は『高田馬場ロマン』にてカレーライス(なぜ味噌汁がつくのだろう)とコーヒー。何本か大事なメール。

夜20時ごろ。
地下鉄を待つ。知り合いの男と団欒。
数分しかなかったが、聞かれた以上おざなりには出来ず、今後の創作についての見解を述べる。男はスマホ片手にウワノソラな返事。「やってしまった。」と思う。私がその時発した情熱は、もう誰の手元にも届かず、未来永劫宇宙を漂い続ける。
今後は、「返事のみ」と心に決める。もう何人目か。
不愉快な風が吹き抜ける。

帰宅
21時。
夢中になると手癖が悪くなるのを知っていた。
初めて「何か対処を」と、思い立ったのが『サイコロ』。
手の中で完璧な重量感と質感。重宝しそうだ。

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