新川万詩郎
一人の若手作曲家とSNSで歌のカバー動画をアップしていた女の子が出会い、 音楽と人間性に触れて心動かし、共に歩んでいく物語を お互いの側面から語る小説『琴線ノート』のまとめです
ねえ聞いて 君が好きそうな曲を見つけたんだ ねえ聞いて 君と見たイルミネーションが今年もあるって ねえ聞いて 君とよく食べに行ったお店が閉店するんだって ねえ聞い…
生きれば生きるほど 守るものが増えてくる 両手にも両肩にも背中にもどっしりと そう選んだのは自分自身だから 精一杯守ろうとする あなたが感じているのは 重荷ですか…
せーのでスタートしても スタートラインは同じではない その道のりも同じものではなく スタートラインが先の人ほどその道は走りやすく スタートラインが後の人ほど道は…
遠くの空で花火が咲いた 小さい頃から何度も見てきた 体に感じる大きな音にも いい加減もう慣れたはずなのに 隣の君のいつもと違う姿のせいで ドンドンと心臓が高鳴る…
今日大好きと伝えてみよう 側にいる時間が長くなるほど 言葉にしにくいこともある 口にしなくても大丈夫な関係は それは尊いことだけど もし大好きと伝えるのに勇気が…
大切な人がいて 大切な言葉があって 大切な思い出があって 大切な場所があって 大切な日があって 生きるうえで 大切なものをできるだけ多く 抱えた方がいい 大切なも…
どんなに好きなメニューだって 食べ続ければ飽きてくる どんなに好きな映画だって 毎日見たら退屈になる どんなに気に入った服でも いつも着ていたら変えたくなる どん…
陽が沈んでまた朝が来る この繰り返しの時の中で 僕らは人生を歩んでいる 一歩ずつ、一歩ずつ 上を向いて歩いている時も 下を向いて歩いている時も 生きている限りこ…
恋っていつになったら愛になるのだろう 彼の事が好きな気持ちは間違いない 彼も好きだと言ってくれて 私達は恋人同士になった 何時間も通話するし 手を繋いで歩いたり…
積み上げるのに時間がかかるのに すぐに崩れてしまうのが信頼だ あんなにずっと一緒にいた友達も 共に何かを目指した仲間も 必死で喰らいついた先輩も 自分を慕ってく…
努力の先が望んでいたものになるかは分からない 結果が悪くてもそれまでの過程が大事と 誰かは言うかも知れない それは他人事だから言えることだ 慰めかも知れないし 優…
誰かに何かを教えるのは 自分が少しだけそれを多く経験しているから 君より少し早く産まれただけ 君より早く始めただけ よういスタートの合図で始めたら どちらが早い…
嬉しいと悲しいの中間 強いと弱いの中間 楽しいとつまらないの中間 安心と不安の中間 欲望と無欲の中間 好きと嫌いの中間 幸せと不幸の中間 勇気と恐怖の中間 優越…
出口が見えないのは 見たいものしか見ようとしないから 声を上げられないのは 誰かに期待してしまっているから 努力しているのに報われないのは 誰かの声を聞こうとして…
人もまばらな終電を降り 駅を出てすぐのコンビニで 2本の缶ビールを買って帰る 徒歩8分のアパートまでの道のりは もうプシュッと開けてしまいたい衝動を 抑えてくれる 真…
初めて君を知った時 君以外がボヤけて見えた 初めて君と話した時 緊張して声が上擦った 初めて君と電話した時 優しい声色をずっと聞いていたかった 初めて君に告白した…
2024年10月8日 18:48
ねえ聞いて君が好きそうな曲を見つけたんだねえ聞いて君と見たイルミネーションが今年もあるってねえ聞いて君とよく食べに行ったお店が閉店するんだってねえ聞いて友達が君の事をいい人だったって褒めていたよねえ聞いて君が読みんでいた漫画が終わっちゃうんだってねえ聞いて君が育てていたサボテンが枯れちゃったよねえ聞いてこの部屋からもう引っ越すことにしたよねえ聞いて写真の
2024年10月7日 19:04
生きれば生きるほど守るものが増えてくる両手にも両肩にも背中にもどっしりとそう選んだのは自分自身だから精一杯守ろうとするあなたが感じているのは重荷ですか?幸せですか?あなたが守ろうとするものはあなた自身を守る事も望んでいるはず壊れてしまわないように大切と思っていたものを守ろうとして自分を守れないくらいならその重みはもう背負わなくていい守るものの中に自分を抜
2024年10月6日 18:04
せーのでスタートしてもスタートラインは同じではないその道のりも同じものではなくスタートラインが先の人ほどその道は走りやすくスタートラインが後の人ほど道は険しい才能とはそう言うものだ才能がある人にも道が険しい箇所もあるけれどより先に進めることは間違いないでも才能の差を感じた存在にもまた才能の差を感じる存在がいてそれは果てしなく先まで続いているならば才能の差を追
2024年10月5日 20:58
遠くの空で花火が咲いた小さい頃から何度も見てきた体に感じる大きな音にもいい加減もう慣れたはずなのに隣の君のいつもと違う姿のせいでドンドンと心臓が高鳴る「凄いよ!」とジンベエの裾を引く君君は男の人にそうするのに慣れているのかな僕はずっと「浴衣似合っているね」とその言葉を手に握ったまま君に差し出すタイミングをずっとうかがったままだ最後のスターマインが始まりそ
2024年10月4日 18:37
今日大好きと伝えてみよう側にいる時間が長くなるほど言葉にしにくいこともある口にしなくても大丈夫な関係はそれは尊いことだけどもし大好きと伝えるのに勇気がいるならきっと彼女はその言葉を望んでる言葉以外の伝え方ができるならたまには言葉にしたっていいじゃないか照れ隠しで濁したり何かのついでじゃなくキャラじゃ無いと言い訳もせず彼女の目を見て今日大好きと伝えよう
2024年10月3日 18:47
大切な人がいて大切な言葉があって大切な思い出があって大切な場所があって大切な日があって生きるうえで大切なものをできるだけ多く抱えた方がいい大切なものを包む優しさ大切なものを守りたい想い大切なものを忘れない気持ちそれが人を動かす力になるでも忘れたくない大切な〇〇の中に“自分“を入れたっていいはずだ自分を大切にするそれは本当に尊い事のはずだから
2024年10月2日 18:17
どんなに好きなメニューだって食べ続ければ飽きてくるどんなに好きな映画だって毎日見たら退屈になるどんなに気に入った服でもいつも着ていたら変えたくなるどんなに好きな音楽だってそれだけ聞いていればイイとはならない時間ががあいて体と心が欲しないと好きだと思っていても求めなくなってしまうでもなぜか君と毎日会っても君と何度メッセージのやり取りをしても君と何度通話しても君
2024年10月1日 18:51
陽が沈んでまた朝が来るこの繰り返しの時の中で僕らは人生を歩んでいる一歩ずつ、一歩ずつ上を向いて歩いている時も下を向いて歩いている時も生きている限りこのサイクルは終わらないそれなら1日一つの希望の種を過ぎゆく日々に撒いていこうその瞬間には分からないけどいつか僕らが歩んだその道を振り返る時きっとその種が花を咲かせ僕らの人生が華やかなものだったとその時気付
2024年9月30日 19:10
恋っていつになったら愛になるのだろう彼の事が好きな気持ちは間違いない彼も好きだと言ってくれて私達は恋人同士になった何時間も通話するし手を繋いで歩いたりもするキスもするしその先だって経験済みそれなのにいつまでも“愛してる“という気持ちが私にはまだ分からないそれを確かめたくて彼に私の事を愛してるかと聞くと「多分」と言う愛に形がないのなら「多分愛してる」く
2024年9月29日 19:19
積み上げるのに時間がかかるのにすぐに崩れてしまうのが信頼だあんなにずっと一緒にいた友達も共に何かを目指した仲間も必死で喰らいついた先輩も自分を慕ってくれる後輩も振り向いて欲しかったあの子もあんなに育んだ恋人との関係も崩れるのは一瞬だそんな簡単に崩れるものに信頼なんて言葉の価値は無い崩そうとしても崩れない関係それが本当の信頼と呼ぶに相応しい
2024年9月28日 19:08
努力の先が望んでいたものになるかは分からない結果が悪くてもそれまでの過程が大事と誰かは言うかも知れないそれは他人事だから言えることだ慰めかも知れないし優しさかも知れない人生という長い時間で考えたらそうだろうでも結果を望まない努力なんてない悪い結果でも良いなら努力なんてしないもし努力の過程が大事だと言うのならそれはその人の努力している姿をちゃんと見てあげる他人に
2024年9月27日 19:03
誰かに何かを教えるのは自分が少しだけそれを多く経験しているから君より少し早く産まれただけ君より早く始めただけよういスタートの合図で始めたらどちらが早いかなんて分からないのに君に近道を教えてあげるから僕より早く辿り着けるかと言えば僕も誰かに教わったその近道を通ったのだからやっぱりどちらが早いかは分からない僕はただ教えを乞う君にがっかりされたくないから今日も
2024年9月26日 20:03
嬉しいと悲しいの中間強いと弱いの中間楽しいとつまらないの中間安心と不安の中間欲望と無欲の中間好きと嫌いの中間幸せと不幸の中間勇気と恐怖の中間優越感と劣等感の中間愛してると憎んでいるの中間その全てを“普通“の一言で片付けてしまえるから僕達は両端しか見れなくなってしまう本当はいつだってその隙間にいるはずなのに
2024年9月25日 19:17
出口が見えないのは見たいものしか見ようとしないから声を上げられないのは誰かに期待してしまっているから努力しているのに報われないのは誰かの声を聞こうとしていないから心が傷つくのはそこに心がちゃんとある証明今進んでいる道は真っ直ぐ進んでいるつもりでもいつの間にか登っていたり降っていたり曲がりくねっていたりするうまくいかない事ばかりなら立ち止まってよく見て よく感じ
2024年9月24日 16:50
人もまばらな終電を降り駅を出てすぐのコンビニで2本の缶ビールを買って帰る徒歩8分のアパートまでの道のりはもうプシュッと開けてしまいたい衝動を抑えてくれる真っ暗な部屋は僕を迎えてくれる様子もなく明かりをつけてもその空気は変わらない帰り道の時間分ぬるくなった気がする缶ビールを冷蔵庫にしまい失った冷たさを取り戻そうとする服を脱いでもまだ取り戻せないシャワーを浴びてもまだ取
2024年9月23日 18:12
初めて君を知った時君以外がボヤけて見えた初めて君と話した時緊張して声が上擦った初めて君と電話した時優しい声色をずっと聞いていたかった初めて君に告白した時言い出せない沈黙を優しく待ってくれた初めて君とデートをした時手を繋ぎたくて空回りしていた初めて喧嘩した時言い合える仲も良いと思った初めて君に触れた時このまま朝が来ないでほしいとも思った君との初めてが増えれば