新川万詩郎

ほぼ毎日19時頃に創作の文章をアップしています。 365日後に自分が創作に何を見い出す…

新川万詩郎

ほぼ毎日19時頃に創作の文章をアップしています。 365日後に自分が創作に何を見い出すのかを確認するために

マガジン

  • 小説『琴線ノート』

    一人の若手作曲家とSNSで歌のカバー動画をアップしていた女の子が出会い、 音楽と人間性に触れて心動かし、共に歩んでいく物語を お互いの側面から語る小説『琴線ノート』のまとめです

記事一覧

ねえ

ねえ聞いて 君が好きそうな曲を見つけたんだ ねえ聞いて 君と見たイルミネーションが今年もあるって ねえ聞いて 君とよく食べに行ったお店が閉店するんだって ねえ聞い…

新川万詩郎
4時間前

重さ

生きれば生きるほど 守るものが増えてくる 両手にも両肩にも背中にもどっしりと そう選んだのは自分自身だから 精一杯守ろうとする あなたが感じているのは 重荷ですか…

スタートライン

せーのでスタートしても スタートラインは同じではない その道のりも同じものではなく スタートラインが先の人ほどその道は走りやすく スタートラインが後の人ほど道は…

花火

遠くの空で花火が咲いた 小さい頃から何度も見てきた 体に感じる大きな音にも いい加減もう慣れたはずなのに 隣の君のいつもと違う姿のせいで ドンドンと心臓が高鳴る…

1

大好き

今日大好きと伝えてみよう 側にいる時間が長くなるほど 言葉にしにくいこともある 口にしなくても大丈夫な関係は それは尊いことだけど もし大好きと伝えるのに勇気が…

2

大切な〇〇

大切な人がいて 大切な言葉があって 大切な思い出があって 大切な場所があって 大切な日があって 生きるうえで 大切なものをできるだけ多く 抱えた方がいい 大切なも…

アキナイ

どんなに好きなメニューだって 食べ続ければ飽きてくる どんなに好きな映画だって 毎日見たら退屈になる どんなに気に入った服でも いつも着ていたら変えたくなる どん…

1

陽が沈んでまた朝が来る この繰り返しの時の中で 僕らは人生を歩んでいる 一歩ずつ、一歩ずつ 上を向いて歩いている時も 下を向いて歩いている時も 生きている限りこ…

1

愛してる

恋っていつになったら愛になるのだろう 彼の事が好きな気持ちは間違いない 彼も好きだと言ってくれて 私達は恋人同士になった 何時間も通話するし 手を繋いで歩いたり…

2

信頼

積み上げるのに時間がかかるのに すぐに崩れてしまうのが信頼だ あんなにずっと一緒にいた友達も 共に何かを目指した仲間も 必死で喰らいついた先輩も 自分を慕ってく…

努力

努力の先が望んでいたものになるかは分からない 結果が悪くてもそれまでの過程が大事と 誰かは言うかも知れない それは他人事だから言えることだ 慰めかも知れないし 優…

新川万詩郎
10日前
1

先生

誰かに何かを教えるのは 自分が少しだけそれを多く経験しているから 君より少し早く産まれただけ 君より早く始めただけ よういスタートの合図で始めたら どちらが早い…

新川万詩郎
11日前

中間

嬉しいと悲しいの中間 強いと弱いの中間 楽しいとつまらないの中間 安心と不安の中間 欲望と無欲の中間 好きと嫌いの中間 幸せと不幸の中間 勇気と恐怖の中間 優越…

新川万詩郎
12日前

自分次第

出口が見えないのは 見たいものしか見ようとしないから 声を上げられないのは 誰かに期待してしまっているから 努力しているのに報われないのは 誰かの声を聞こうとして…

新川万詩郎
13日前
1

缶ビール

人もまばらな終電を降り 駅を出てすぐのコンビニで 2本の缶ビールを買って帰る 徒歩8分のアパートまでの道のりは もうプシュッと開けてしまいたい衝動を 抑えてくれる 真…

新川万詩郎
2週間前
2

初めて

初めて君を知った時 君以外がボヤけて見えた 初めて君と話した時 緊張して声が上擦った 初めて君と電話した時 優しい声色をずっと聞いていたかった 初めて君に告白した…

新川万詩郎
2週間前
ねえ

ねえ

ねえ聞いて
君が好きそうな曲を見つけたんだ

ねえ聞いて
君と見たイルミネーションが今年もあるって

ねえ聞いて
君とよく食べに行ったお店が閉店するんだって

ねえ聞いて
友達が君の事をいい人だったって褒めていたよ

ねえ聞いて
君が読みんでいた漫画が終わっちゃうんだって

ねえ聞いて
君が育てていたサボテンが枯れちゃったよ

ねえ聞いて
この部屋からもう引っ越すことにしたよ

ねえ聞いて
写真の

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重さ

重さ

生きれば生きるほど

守るものが増えてくる
両手にも両肩にも背中にもどっしりと

そう選んだのは自分自身だから
精一杯守ろうとする

あなたが感じているのは

重荷ですか?
幸せですか?

あなたが守ろうとするものは
あなた自身を守る事も望んでいるはず
壊れてしまわないように

大切と思っていたものを守ろうとして
自分を守れないくらいなら

その重みはもう背負わなくていい

守るものの中に自分を抜

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スタートライン

スタートライン

せーのでスタートしても

スタートラインは同じではない

その道のりも同じものではなく

スタートラインが先の人ほどその道は走りやすく

スタートラインが後の人ほど道は険しい

才能とはそう言うものだ

才能がある人にも道が険しい箇所もあるけれど

より先に進めることは間違いない

でも才能の差を感じた存在にもまた
才能の差を感じる存在がいて
それは果てしなく先まで続いている

ならば才能の差を追

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花火

花火

遠くの空で花火が咲いた

小さい頃から何度も見てきた

体に感じる大きな音にも

いい加減もう慣れたはずなのに

隣の君のいつもと違う姿のせいで

ドンドンと心臓が高鳴る

「凄いよ!」とジンベエの裾を引く君

君は男の人にそうするのに慣れているのかな

僕はずっと「浴衣似合っているね」と

その言葉を手に握ったまま

君に差し出すタイミングをずっとうかがったままだ

最後のスターマインが始まりそ

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大好き

大好き

今日大好きと伝えてみよう

側にいる時間が長くなるほど

言葉にしにくいこともある

口にしなくても大丈夫な関係は
それは尊いことだけど

もし大好きと伝えるのに勇気がいるなら

きっと彼女はその言葉を望んでる

言葉以外の伝え方ができるなら

たまには言葉にしたっていいじゃないか

照れ隠しで濁したり
何かのついでじゃなく
キャラじゃ無いと言い訳もせず

彼女の目を見て

今日大好きと伝えよう

大切な〇〇

大切な〇〇

大切な人がいて

大切な言葉があって

大切な思い出があって

大切な場所があって

大切な日があって

生きるうえで
大切なものをできるだけ多く
抱えた方がいい

大切なものを包む優しさ
大切なものを守りたい想い
大切なものを忘れない気持ち

それが人を動かす力になる

でも忘れたくない

大切な〇〇の中に
“自分“を入れたっていいはずだ

自分を大切にする
それは本当に尊い事のはずだから

アキナイ

アキナイ

どんなに好きなメニューだって
食べ続ければ飽きてくる

どんなに好きな映画だって
毎日見たら退屈になる

どんなに気に入った服でも
いつも着ていたら変えたくなる

どんなに好きな音楽だって
それだけ聞いていればイイとはならない

時間ががあいて体と心が欲しないと
好きだと思っていても求めなくなってしまう

でもなぜか

君と毎日会っても
君と何度メッセージのやり取りをしても
君と何度通話しても

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種

陽が沈んでまた朝が来る

この繰り返しの時の中で

僕らは人生を歩んでいる

一歩ずつ、一歩ずつ

上を向いて歩いている時も

下を向いて歩いている時も

生きている限りこのサイクルは終わらない

それなら1日一つの希望の種を

過ぎゆく日々に撒いていこう

その瞬間には分からないけど

いつか僕らが歩んだその道を振り返る時

きっとその種が花を咲かせ
僕らの人生が華やかなものだったと
その時気付

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愛してる

愛してる

恋っていつになったら愛になるのだろう

彼の事が好きな気持ちは間違いない

彼も好きだと言ってくれて

私達は恋人同士になった

何時間も通話するし

手を繋いで歩いたりもする

キスもするし

その先だって経験済み

それなのにいつまでも

“愛してる“という気持ちが私にはまだ分からない

それを確かめたくて彼に私の事を愛してるかと聞くと

「多分」と言う

愛に形がないのなら「多分愛してる」く

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信頼

信頼

積み上げるのに時間がかかるのに
すぐに崩れてしまうのが信頼だ

あんなにずっと一緒にいた友達も

共に何かを目指した仲間も

必死で喰らいついた先輩も

自分を慕ってくれる後輩も

振り向いて欲しかったあの子も

あんなに育んだ恋人との関係も

崩れるのは一瞬だ

そんな簡単に崩れるものに
信頼なんて言葉の価値は無い

崩そうとしても崩れない関係
それが本当の信頼と呼ぶに相応しい

努力

努力

努力の先が望んでいたものになるかは分からない

結果が悪くてもそれまでの過程が大事と
誰かは言うかも知れない

それは他人事だから言えることだ
慰めかも知れないし
優しさかも知れない
人生という長い時間で考えたらそうだろう

でも

結果を望まない努力なんてない

悪い結果でも良いなら努力なんてしない

もし努力の過程が大事だと言うのなら

それはその人の努力している姿を
ちゃんと見てあげる他人に

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先生

先生

誰かに何かを教えるのは

自分が少しだけそれを多く経験しているから

君より少し早く産まれただけ

君より早く始めただけ

よういスタートの合図で始めたら

どちらが早いかなんて分からないのに

君に近道を教えてあげるから

僕より早く辿り着けるかと言えば

僕も誰かに教わったその近道を通ったのだから

やっぱりどちらが早いかは分からない

僕はただ
教えを乞う君にがっかりされたくないから
今日も

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中間

中間

嬉しいと悲しいの中間

強いと弱いの中間

楽しいとつまらないの中間

安心と不安の中間

欲望と無欲の中間

好きと嫌いの中間

幸せと不幸の中間

勇気と恐怖の中間

優越感と劣等感の中間

愛してると憎んでいるの中間

その全てを“普通“の一言で片付けてしまえるから
僕達は両端しか見れなくなってしまう

本当はいつだってその隙間にいるはずなのに

自分次第

自分次第

出口が見えないのは
見たいものしか見ようとしないから

声を上げられないのは
誰かに期待してしまっているから

努力しているのに報われないのは
誰かの声を聞こうとしていないから

心が傷つくのは
そこに心がちゃんとある証明

今進んでいる道は
真っ直ぐ進んでいるつもりでも
いつの間にか登っていたり降っていたり
曲がりくねっていたりする

うまくいかない事ばかりなら
立ち止まって
よく見て よく感じ

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缶ビール

缶ビール

人もまばらな終電を降り
駅を出てすぐのコンビニで
2本の缶ビールを買って帰る

徒歩8分のアパートまでの道のりは
もうプシュッと開けてしまいたい衝動を
抑えてくれる

真っ暗な部屋は僕を迎えてくれる様子もなく
明かりをつけてもその空気は変わらない

帰り道の時間分ぬるくなった気がする
缶ビールを冷蔵庫にしまい
失った冷たさを取り戻そうとする

服を脱いでもまだ取り戻せない
シャワーを浴びてもまだ取

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初めて

初めて

初めて君を知った時
君以外がボヤけて見えた

初めて君と話した時
緊張して声が上擦った

初めて君と電話した時
優しい声色をずっと聞いていたかった

初めて君に告白した時
言い出せない沈黙を優しく待ってくれた

初めて君とデートをした時
手を繋ぎたくて空回りしていた

初めて喧嘩した時
言い合える仲も良いと思った

初めて君に触れた時
このまま朝が来ないでほしいとも思った

君との初めてが増えれば

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