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日本人ならではの苦しみの原因

最近、何人かの子どもたちに、
親からの愛情ってどんなときに感じる?と聞きました。

すると驚くべき答えが…

「そもそも愛情を感じない…」と複数人が答えてくれました。

ひとりの子どもを育てるのはそれだけでも大変なことで何らかの愛なしではできません。

でもその愛情が子どもたちの心まできちんと受け取られているかどうかはまた別の観点になるのだと改めてハッとさせられる回答でした。

夫婦関係、親子関係のもつれは大抵がコミュニケーション不足や意思疎通の下手さが要因であることも多いです。

日本人は

ハイコンテクスト文化

での会話が得意とされています。
要は「あれやっといて〜」で通じるものがある。

ハイコンテクストとは、文化の共有性が高く、言葉以外の表現に頼るコミュニケーション方法が共通認識となっている状況を指します。
「ツーカー」や「以心伝心」という感じですね。

一方、コンテクストの共通項が少なく、より言語に依存してコミュニケーションを行う状況が、ローコンテクストです。

お互いの「当たり前」が通用しません。

となると言葉で正確に色んな情報を伝え合うことが必要になります。

「当たり前がない点」補う言葉をいかに丁寧に伝えているか。


日本人は文化としてハイコンテクストが得意とされています。

ただお互いの当たり前が、
本当に共通しているか?

そうではないことがたくさんあるのに
曖昧にされているように感じます。

言葉でのコミュニケーションを省略したことが要因の心理的トラブルはかなり根深いし広範囲で問題があると個人的に分析しています。

直近のMicrosoft社のプレゼンの中で、次世代に必要なスキルとして
正確に伝える能力」が挙げられていました。
ワード、エクセル、パワポのなかにオープンAI開発のボタンができて、指示文とボタンひとつで事務職の仕事が自動で担われる世界が近付いています。

ちょっと話がズレましたが、「正確に伝える能力」にポイントを置く。

私これ、本当に育児にも使える観点で、是非意識してほしいなと思うんです。

正確に愛情を伝えるには
言葉を正しく伝えていく必要があります。

ここからは過去に聞いた話をもとに
分析してみます


エピソード1
幼少期から親が厳しくて認めてもらえず愛されてないとずっと思っていた。母が亡くなった後、日記に愛の言葉が書かれていて、形はどうであれ愛されていたことをあとから知った

エピソード2
親に褒められたくて必死になって勉強を頑張ってきた。でもいい成績が出ることが当たり前になったのか、褒められなかったある日のシーンに傷を抱えトラウマとしてずっと残っている。こんなに頑張ったのに褒めてもらえなかった…
勉強を強要されてたわけではなく日頃の愛情もあたえてもらっていたと思っているが、後の自分の人格形成(完璧主義、自分の失敗を許せない、どんなに褒められても響かない(満たされない)に影響しているように思う=好成績なことが自分が愛される条件と思ってしまっていた(誤学習)


これらのエピソードはコミュニケーションの量や質で回避できる部分があったはずです。

エピソード1であれば
日記に書いてる言葉を
本人にも日頃からちゃんと伝える

エピソード2であれば
褒めるのも大切ですが、そもそもどんなあなたでも何が出来てもできなくても認めているということ。
結果だけではなく努力した過程を褒める言葉をキチンと伝える等


●コントロール言葉
●プレッシャー言葉
●結果にフォーカス言葉
●不安や期待から真逆の事を言ってしまう裏言葉

親の言葉は良くも悪くも心の形成に大きく関係します。ネガティヴを浴びせばネガティヴに、ポジティブを浴びせばポジティブに。

こうした言葉を浴び続けてしまうと自己否定になりますし、こうした言葉を糧に立ち上がれる子は稀です。なんらかの足枷になりかねません。



当たり前のことを
当たり前に伝えてあげることが
大切です

子どもであれば尚更、
世間一般論の感覚が未熟です。

冒頭に書いた愛情をなぜ感じないか?
の答えが
●いつも怒られるから
だったり
●自分が好きなことをさせてもらえないから

とかもあります。

なぜ好きなことをさせてもらえてないのか説明が不足していたり、
反対に子ども側も好きなことを主張できず、親が認識していない可能性もあったり、要はこれらもコミュニケーション不足によるものかなと思うんです。



是非、丁寧な言葉を使い、会話をたくさんして欲しいなと思います。



簡単シンプルな愛情表現はこちら

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