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音楽レビュー

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#いまから推しのアーティスト語らせて

クレオール、侵略、エキゾチシズム(ムスリムガーゼ『Souk Bou Saada』レビュー)

クレオール、侵略、エキゾチシズム(ムスリムガーゼ『Souk Bou Saada』レビュー)

多作ながらかなり限られた枚数しかリリースしないなど、ムスリムガーゼはCDやヴァイナルを手に入れるのが難しいイメージがあります。どこで手に入れたか覚えていませんが、紙ジャケの『Souk Bou Saada』を偶然見つけた時は、筆者はいたく興奮した記憶があります。

そんなことを思い出して例によって久しぶりに『Souk Bou Saada』を聴こうとしたところ、中身がKutmahにすり替わっていました

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3000文字でShitkidをかっこいいと褒める

3000文字でShitkidをかっこいいと褒める

本稿は特定のアルバムについてのレビューではなく、敢えてアーティスト評のような形をとっています。2020年のアルバム発売後、新たに何か書くかもしれませんし、書かないかもしれません。

ジャック・ホワイトが好きな女性?「影響を受けたのはホワイト・ストライプス。世界で一つ何かスキルを手にできるとしたら、私はジャック・ホワイトみたいにギターを弾けるようになりたい」(オーサ/ Vo)

・・ジャック・ホワイ

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はげしく陰鬱なる感情のけいれん(Suuns「Zeroes QC」レビュー)

はげしく陰鬱なる感情のけいれん(Suuns「Zeroes QC」レビュー)

本稿は2011年の原稿ですが、例によって多少のブラッシュアップ、改行を加えて再掲しました。

Suunsは「サンズ」と読みますが、本稿ではサンズについて語っていませんので、気になる方はWikipediaなどでお調べください。カナダはモントリオールのバンドです。

耽美・坩堝・瘴気「お祈りなさい 病気のひとよ—ああこのまつ黒な憂鬱の闇の中で/おそろしい暗闇の中で—ああ なんといふはげしく陰鬱なる感情

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浮遊的メタディスクールのサーフィン(Kisses『The Heart Of The Nightlife』レビュー)

浮遊的メタディスクールのサーフィン(Kisses『The Heart Of The Nightlife』レビュー)

本稿は例に漏れず2010年の原稿ですが、昨日投稿した原稿と合わせて、2010年という時代がどういうものだったのか、元々の原稿に合わせて、多少の補足を入れてブラッシュアップしました。

Kissesのこのアルバムについては、日本で発売されたバージョンがとても可愛く、筆者はカンバッヂのついている限定版を持っています。

Two of us「誰ひとりとして他人が現実に存在することを本当には許さない、と私

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暗闇のせんちめんたる10選(2010年あたりの個人的ベスト・ディスク)

暗闇のせんちめんたる10選(2010年あたりの個人的ベスト・ディスク)

本稿はどうしてそうなったのかはよく覚えていないんですが、自分自身が2010年ベスト10を選定した時に、ついでに作ったメモ書きがもとになっています。

※暗闇のせんちめんたると言いつつ、そうでもないアッパーな楽曲も含みます。

さらっと書こうと思っていたのに存外に4000字程度書いてしまい、毎日1記事はアップロードするつもりが2日もかけてしまいました。(次回この手のものを書くとしたら必ず10以下のア

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You will never know how close you came(リバティーンズ再結成についての見解)

You will never know how close you came(リバティーンズ再結成についての見解)

本稿は2010年7月28日に書かれたリバティーンズというバンドの再結成ライブに対する(愛憎入り交じる)個人的な見解です。

リバティーンズというバンドが何者なのか?ということについては本稿では全く触れておりませんので、興味のある方はWikipediaをご覧ください。だいたい、こちらに記載があります。ピート・ドハーティって、ケイト・モスの元彼の豚野郎でしょ?って、まあだいたいそんなところです。

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