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音楽レビュー

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2020年2月の記事一覧

シミュラークル、東京、余白(踊ってばかりの国「東京」レビュー)

シミュラークル、東京、余白(踊ってばかりの国「東京」レビュー)

アーティストの心の叫びはきっと変わらない。どんな言葉を使っても、どんなに壊れても。

そんな普遍性としての自分自身として、下津光史が己を取り戻すまでに、あるいは、彼自身のクリエイティビティに帰依するまでに、彼自身は、きっと自分自身と向き合う必要があったのだろう・・と、今では思えるが、

「気持ちよくなれるならゴミでも食える」と謳っていた彼らがよもや東京をフックにポリティカルに振れるとは思ってもいな

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没入、余白、精神性(Aril Brikha 『Dance Of A Trillion Stars』 レビュー)

このところメインストリームでアンビエント的母体を持ったフォークロアや、ワールド的アプローチのアンビエント、ノイズなんかをちらほら目にします。

一つはサブクスリプションという低コストの楽曲配信の影響でかなり世界的なインディーズを掘りやすくなっているという点もあるのでしょうけれど、ヨーロッパにおけるフィドルや、アジアのガムランやシタールといった楽器が現代的アプローチで再構築されている様子を見ると個人

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1月に出会った音楽、そのメモと小噺など

1月に出会った音楽、そのメモと小噺など

怒涛のリリースラッシュだった1月が終わり、何とか乗り越えたものの、金銭的HPがかなり削られました・・が、幸福度は上がったのでよしとします。11月からゆるーく続けていた月間聴いていた音楽のシリーズ、今回は趣向を変えて9選にしてみました。

気が付けば1月があっという間に終わってしまったんですが、色々と別のことをしていて、本当に一瞬で終わりました・・。

★1月出会ったアーティストの中で良かったなあと

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