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音楽レビュー

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2019年10月の記事一覧

浮遊的メタディスクールのサーフィン(Kisses『The Heart Of The Nightlife』レビュー)

浮遊的メタディスクールのサーフィン(Kisses『The Heart Of The Nightlife』レビュー)

本稿は例に漏れず2010年の原稿ですが、昨日投稿した原稿と合わせて、2010年という時代がどういうものだったのか、元々の原稿に合わせて、多少の補足を入れてブラッシュアップしました。

Kissesのこのアルバムについては、日本で発売されたバージョンがとても可愛く、筆者はカンバッヂのついている限定版を持っています。

Two of us「誰ひとりとして他人が現実に存在することを本当には許さない、と私

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暗闇のせんちめんたる10選(2010年あたりの個人的ベスト・ディスク)

暗闇のせんちめんたる10選(2010年あたりの個人的ベスト・ディスク)

本稿はどうしてそうなったのかはよく覚えていないんですが、自分自身が2010年ベスト10を選定した時に、ついでに作ったメモ書きがもとになっています。

※暗闇のせんちめんたると言いつつ、そうでもないアッパーな楽曲も含みます。

さらっと書こうと思っていたのに存外に4000字程度書いてしまい、毎日1記事はアップロードするつもりが2日もかけてしまいました。(次回この手のものを書くとしたら必ず10以下のア

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ケイオス・サブライム・ユーフォリア(パンダ・ベア『Tomboy』レビュー)

ケイオス・サブライム・ユーフォリア(パンダ・ベア『Tomboy』レビュー)

本稿は2011年4月27日にアップロードされた、パンダ・ベア『Tomboy』のレビューです。当時の原稿に多少のブラッシュアップ、補足を入れています。

パンダ・ベアについては、その名前よりもアニマル・コレクティヴの人、と伝えた方が良いかもしれませんが、詳細については興味がありましたらWikipediaなりをご覧ください。

土着文化としての呪詛、ケイオスな予定調和「サンプラーをいじってどうこうする

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You will never know how close you came(リバティーンズ再結成についての見解)

You will never know how close you came(リバティーンズ再結成についての見解)

本稿は2010年7月28日に書かれたリバティーンズというバンドの再結成ライブに対する(愛憎入り交じる)個人的な見解です。

リバティーンズというバンドが何者なのか?ということについては本稿では全く触れておりませんので、興味のある方はWikipediaをご覧ください。だいたい、こちらに記載があります。ピート・ドハーティって、ケイト・モスの元彼の豚野郎でしょ?って、まあだいたいそんなところです。

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分散・包括・島宇宙(Kira Kira『Skotta』レビュー)

分散・包括・島宇宙(Kira Kira『Skotta』レビュー)

幻の名盤として高価で取引されているらしい、というのを聞き、久しぶりにラックから取り出す・・つもりだったのですが、
杜撰な管理のせいかどこにも見当たらず、ついでに探しても見つからないCDがたくさんあったので、考えるのを止めてレビューを書きました。

本稿については、2010年のボツ原稿を元に書いていますが、大幅にブラッシュアップしているので実質2019年の新作・・のはず・・

コンピューターとともに

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虚構・脆弱・ユーフォリア(個人的00-09年代ベスト・アルバム)

虚構・脆弱・ユーフォリア(個人的00-09年代ベスト・アルバム)

超・超個人的な00年代ベストアルバムですが、00年代に10代を過ごした筆者がいかに生意気なキッズだったかとてもよくわかるレビューがあるので、生暖かく見ていただければと。

HIGH LLAMAS『Buzzle Bee』(2000)
OPIATE『While You Were Sleeping』(2002)
T-BONE BURNETT『Tooth Of Crime』(2008)
THE SUPER

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スイートピー、あるいはグリーンのイコン(MGMT『オラキュラー・スペクタキュラー』『コングラッチュレイションズ』レビュー)

スイートピー、あるいはグリーンのイコン(MGMT『オラキュラー・スペクタキュラー』『コングラッチュレイションズ』レビュー)

<補足>

このレビュー自体は、私が2011年頃に書いたレビューを多少加筆・修正、誤字脱字や改行など加えたものであるが、情報としては下記の2点のアルバムが出ていた段階のものであるということを念頭に置いていただきたい。

オラキュラー・スペクタキュラー - Oracular Spectacular (2007年)
コングラチュレイションズ - Congratulations (2010年)

また、

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