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【読書関連記事】

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私がこれまでに、書きました読書関連記事のまとめとなっております。
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#言葉

【続・‘‘読むとは何か?’’】

【続・‘‘読むとは何か?’’】

読むとは、何かということを考えていた。
私なりの永遠のテーマでもある。
考えるまでもないが、読むこととは本に記された文章をただ純粋に読むということだと思っていたが、はたしてそうだろうかという疑問を抱くことがありました。
一つの考えに縛られずに、読むとは多様な意味を持つものだと捉え方によっては考えられるのではないかと思います。
例えば人の心を読むこと、その人が何を考えているのか、読むことは人を理解す

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【‘‘本から、そして言葉へ離れる’’】

【‘‘本から、そして言葉へ離れる’’】

この記事を書いている今、私は読書から離れて、そして言葉に通じるものから距離を置いている。
本を読むことは、好きなのは間違いないのだが、読みたいとか、読みたくないといった感情ではなく、本から、そして言葉から離れていたいという気持ちが正確な表現だと感じています。
人と距離を置いて、一人でいたい、そうした心理に近いような気がします。
言葉や人から、意識的に離れていると、気持ちが軽くなって開放的な気分にな

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【‘‘人と言葉、そして獣たち’’】

【‘‘人と言葉、そして獣たち’’】

-『言葉の獣』からみる、言葉の意義を巡る旅路-

言葉というものについて、改めて考えるきっかけになったある一冊の漫画作品と出会いました。

私たちが生きる上では、言葉とはなくてはならない存在であり、家族や友人と接し、コミュニケーションを取ったり、もしくは小説や映画作品に触れる際に関しても、言葉があるからこそ、世界が成り立っており、言葉は私たちと密接に結び付くものであると感じます。

本作は、言葉を

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【‘‘読み返す、珠玉の一冊’’】

【‘‘読み返す、珠玉の一冊’’】

-立原正秋『愛と人生の風景』における年輪の刻みについて-

年に数回、私自身が特に読み返しているお気に入りの一冊というものがあります。

それは、文豪の立原正秋が記した『愛と人生の風景』という本であり、愛や性に対する美意識や著者の人生観というものが色濃く反映されており、愛と人生を巡って413の名言を収録した、アフォリズム集となっています。

構成から、立原の女性観によるもの、男の美学によるもの、愛

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