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ゴロウ@読書垢/Noter
2023年5月6日 18:19
-はじめに-度々、何故私は文章を書くのかということについて考えることがあります。ですが、なんらかの形で言葉を通して想いの先に誰かの心に伝える為だからだと私は自分に言い聞かせながらこれまで書いてきました。そうした強い思いがあるから、だからこそ、書き続けていられているんだなと、そう思い『虚無と結実』という作品で現代の前衛小説を題材にひとつの作品=文芸批評をここに記しました。■1.テクスト
2022年7月8日 06:12
【序論】[-文学を読む上で、‘‘文学的論考’’を深めるために-]対象物として、文学というものは何かということ。あるいは文学作品が持つ、広範な特性や世界についてのことを考える上で、論考する際はとても難しく感じることがあります。具体的に、文学について考える時、私たちはテキストを読み、そこから解釈を加えていくことで論考が深まっていく。文学の特性について、文学の持つ力、役割というもを考える上では、や
2021年12月3日 20:09
ー鴨長明『方丈記』からみる、無常観についてー鴨長明が記した、『方丈記』という作品には、長明自身の人間像というものが顕著に表れている作品だと私は考えています。『方丈記』には、長明が自ら体験した安元の大火、治承の辻風や都遷り、養和の飢饉、元歴の大地震での災厄、日野での隠居生活などの全てが人生観というものに色濃く反映されています。長明が過去に体験した、都での生活の不安、煩わしさ、そして閑居生