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Twitter Proアカウントにして自腹で広告配信してみた~その③「クイックプロモート」分析編~

やっとたどり着いた分析編です。もし万が一待っている方がいたら…大変お待たせしました。

前回はこちら↓

配信設定〜開始ができたところで、結果を見ていきます。

前回の通り、広告の配信進捗および配信結果は「広告マネージャー」から見るかたちとなります。

これが私の広告マネージャー画面

あー、会社が絡んでない単なる自分のアカウントでの自腹配信だと、なにも隠すことなく管理画面を開示できるから背徳感がすごいぞ…笑!

なお、広告以外の普通のツイート(オーガニックと言います)も見るなら、同じくPC版のTwitterプロフィールページから飛べる「アナリティクス」からがおすすめ。

私のアナリティクス画面

画面上部の表示回数(インプレッション)のグラフを見てもらえば一目瞭然ですが、広告(黄色グラフ)よりオーガニック(青色グラフ)のほうがよっぽど伸びている…笑。

これは、旅行中の静岡ご当地ツイートが静岡県民の人にたくさんリツイートされたことが要因でしょう。静岡県民、地元ネタ好きね。

このへんのツイートです。

旅行中にフォローしてくださった清水エスパルスファンのなかには、数千のフォローワー数を抱えている方もいらっしゃったので、その方がリツイートするだけで一気に拡散されます。まさに、「THE Twitter」な特徴と言えるでしょう。

結局、フォローワーを数多く抱える人に見つかって、リツイートされれば、簡単に広告を超える効果が見込めるのでは…!!!

とはいえ、狙ってそういう人にリツイートしてもらえることばかりではないはずです。そんなときのために、広告はあるのだと思いたいです。業界の端くれとしてTwitter広告も売る身としては。

また、アナリティクスのグラフはあくまで「表示回数」をベースにしたもの。「告知」「宣伝」をしたいとき、表示回数だけがすべてではないはずです。

一方で広告は、さまざまな課金方法でその時の目的に応じた効率的なアプローチが選べるのがメリットといえるかもしれません。

ということで前置きがながーくなってしまいましたが、、、

今回は設定編で紹介した「エンゲージメント増加」配信だけでなく、「リンクのクリック増加」「フォローワー増加」の配信も、同じ条件(3,000円)で行いましたので、それぞれの結果を1つ1つ紹介していきます!


①エンゲージメント増加/表示課金

広告マネージャーではこんな感じ
アナリティクスだとこんな感じ

広告専用に作成したツイートではなく、過去(5月)に投稿した内容を活用した広告ツイートなので、オーガニック(広告以外)で発生した表示回数や反応数もグラフ化される、アナリティクスのほうが分かりやすいかもしれません。

そしてアナリティクススマホ版
(ツイートアクティビティ)

スマホ版のアナリティクス機能(ツイートアクティビティ)では、広告配信を行った場合、棒グラフがでない代わりにパーセンテージの表示がでます。

「何パーセントが広告経由だったの?」を知りたいとき、スマホのほうがぱっと数値が見えるので便利です。

ただ、PC版とスマホ版では数値に差異が生じることがあります。測り方や定義が微妙に違ったりするのかもしれません。(今回オーガニックを含めた全体数値はスマホ版から引用します。)

そして、広告に使ったツイートの場合はオーディエンス(※後述)がグラフで表示されるので、広告マネージャーで見るよりも細かくて分かりやすいです。この点はスマホからが断然おすすめです!

広告配信したツイートに限ります

広告マネージャー、アナリティクス、ツイートアクティビティから読み取れる数値をまとめるとこんな感じ。

広告費用      :3,000円
実施期間      :3日間
課金形式      :CPM(1,000回表示ごとに課金)
表示単価      :572円/1,000回 = 0.572円/1回
総表示回数     :5,841回(広告経由90%)
総エンゲージメント数:667件(広告経由100%)
総フォローワー獲得数:1人(広告経由100%)

今回は「いいね」などの反応を増やす「エンゲージメント増加」のための配信を行っていたので、総エンゲージメント数が667件という結果は、目的達成といっても申し分ないでしょう!

しかも広告経由が100%。まさに広告をやったからこそ世に見つけてもらえたツイートということになりますね。

エンゲージメント667件という数値は、今回行った3パターンのなかで最も高かったので、TwitterのAIがエンゲージメント増加に向けて配信対象を最適化し、調整してくれていたのだと思われます。

「あ、この人はいいねしやすいから配信しよ」みたいな調整が、人工知能の脳内でコンマ1秒の世界でたくさん判断されているのだろうか…。

クイックプロモートの都合上、勝手に設定がCPM(1,000回表示で課金)になったので、「もし露出だけどんどんされてちっともいいねされなかったらどうしよう」と思っていたのですが、杞憂に終わりました。

ついでにフォローワーも獲得できているし。Twitter界において露出は正義なのかもしれません。



②クリックの増加/クリック課金

長くなってしまった。見る画面や方法は一緒なので、ここからはサクサク行きましょう。

「クリックの増加」目的では、東海道旅のnoteを遷移先に、以下のツイートで配信しました。


広告マネージャー
アナリティクス
スマホ(ツイートアクティビティ)
広告費用      :3,000円
実施期間      :3日間
課金形式      :CPC(クリックされるごとに課金)
クリック単価    :24円/1クリック
リンククリック数  :広告経由122回
総表示回数     :24,685回(広告経由99%)
総エンゲージメント数:365件(広告経由100%)
総フォローワー獲得数:7人(広告経由100%)

今回はリンクのクリック数≒noteのアクセス数増加を目的としていましたので、広告経由の122クリックが判断基準となります。

普段販売してるTwitter広告と配信費用が大きく異なるので、「たった122クリック…」と思ってしまいますが、掛けている金額のケタが違うので(私の実験が少額すぎるので)比べても仕方ありません。

一方、私が普段noteを書いたときの、当日〜1週間後における平均PV数は200PV程度です。

平均PV数の半分くらいの流入をTwitter経由で獲得できている」と考えてみると、インパクトは大きいですね。

しかも、既存のnoteフォローワーではなく新規の流入であると考えられるので、そこからnoteやTwitterのフォローワーになってくれる可能性も高まります。実際に7人の方がTwitterでは広告経由でフォローしてくれていますしね。

noteのフォローワーについては流入経路を見ることができない仕様ですが、この東海道旅の間に20人くらい増えました

実際最も注力して伸ばしたいのはTwitter<noteですので(治安いいしちゃんと文章読んでもらえるし)、Twitter広告からnoteのリンクを踏んだ上でnoteフォローに繋がったのなら、ほんとうにありたいところです。

伸ばしたい、宣伝したいものがTwitterの外にあるならまずおすすめのクリック課金でした。



③フォローワー増加/フォロー課金

フォローワー増加目的では、東海道旅します宣言のツイートを使いました。

広告マネージャー
実はもう一つ
アナリティクス
スマホ(ツイートアクティビティ)
広告費用      :6,000円
実施期間      :3日間
課金形式      :CPF(フォローされるごとに課金)
フォロー単価    :158円/1フォロー(2パターンの平均値)
フォロー数     :広告経由39人
総表示回数     :30,305回(広告経由97%)
総エンゲージメント数:472件(広告経由100%)
総フォローワー獲得数:39人(広告経由100%)

すみません、実はフォロー課金は2パターンにて実施していました。ので費用は6,000円です(めちゃ痛い出費)。

パターン① 他と共通(18歳以上ALLターゲティング)
パターン② 性別、興味関心、ハッシュタグなどを細かく指定

これらのパターン分けでどういう結果になったかは、長すぎてしまうので別記事で!

なお、6,000円というほかの2倍の費用を使ったこともあり、当然ながら表示回数やエンゲージメントも他より高い傾向となりました。使った分だけストレートに露出量に帰ってくる、それが運用型広告と思うのです。

また、「フォローワー単価平均158円」は一般的に高いでしょうか、安いでしょうか。私としては「やっっす」と思いました。ジュース一本でフォローワーになってくれる。

しかも、「サクラとしてフォローしてください!お金あげるから!」ということではなく、「東海道旅するんですわ~」というツイートを見て興味を持った人がフォローボタンを押してから課金です。あくまで能動的なユーザーの興味ありき。この単価なら十分に安いと思います。

ちなみに、フォローはクリックやエンゲージメントよりアクションのハードルが高いため、同じ期間に同じ金額を使うとしても「単価」の相場は高くなります。

※今回単価まとめ※
表示単価      :572円/1,000回 = 0.572円/1回
クリック単価    :24円/1クリック
フォロー単価    :158円/1フォロー

単位が違えば単価相場も違う。当たり前ですが一目瞭然ですね。

数字だけ見たら一番1アクション当たりの単価が高いフォロー課金ですが、Twitterのファンを増やしたい人にとっては、まず取り組みべき課金形態だと思います。もちろん、フォローされたユーザーにはこれからオーガニック(普通の投稿)で接触できるから。

「フォローしたのに思ってたんと違う…」とならないように、しばらくは広告でツイートした内容と齟齬なく、温度感を合わせたツイートを心掛けたいところですね。なので、旅の直前に広告配信したうえで、旅ツイートをしていました。



広告表示されたのはどんな人?(オーディエンス)

ちらっと前述した「スマホのツイートアクティビティではオーディエンスが見やすい」という件がこちら。

先の3つの配信別に、どんな人へ配信されていたのかを見てみましょう。なお、フォロー課金以外はすべて、「配信設定は18歳以上ALL」であり、意図的に対象を絞り込むことはしていません。

エンゲージメント増加/表示課金
クリックの増加/クリック課金
フォローワー増加/フォロー課金

いかがでしょう。フォロー課金を除き、絞っていないにもかかわらず、「20代男性」がくっきりと浮かび上がる結果になりました。

ここでTwitterの世の中的なボリュームを確認してみましょう。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2202/15/news133.html
NTTドコモ調べ「Twitterの認知率・利用率・投稿率調査」より

10~20代は利用率・投稿率ともに山場の世代。しかし、どちらも男性より女性のほうが上回ります。

一方で、今回広告が配信されたのは男性中心でした。私のフォロワーも男性が多い気もするし、そもそも街道歩き界隈は男性が多い気もします。その辺の「気もする」データで確認してみました。

https://www.research-plus.net/html/investigation/report/index125.html
リサーチプラス調べ「旅行に関する調査」

街道ウォーカーが必ずしもひとり旅とは限りませんが、私が見ている界隈の方々の多くはひとり旅です。で、ひとり旅の割合を見てみると、やはり女性<男性の結果に。

「ぼっちのazumiさん」なんてペンネームだし、プロフィールでひとり旅って書いてあるし、広告の最適化として私のフォロワーの傾向(男女比など)も影響するのであれば、当然男性に偏りそうですね。

その他にもいろんな影響によってこんな感じの配信対象になっていったのでしょうが、次回はその偏ったターゲットに絞り込んだらどうなるの?という結果を見ていきたいと思います。

「細かな絞り込み」ができるのはクイックプロモートから逸脱した普通の広告マネージャーの機能ですので、「クイックプロモートでできる広告配信」についてはこちらでおしまいです。長々と読んでいただいた方がいたらありがとうございました。

課金形態や配信目的がいろいろあることは知識として知っているものの、実際に配信してみたのは初めてだったんで、効果はもちろんいいねやリツイート、フォローなど、副次的な要素がどのくらい伸びるか、実感値としてしれたのは個人的に勉強になりました

しかしまあ、、、パターンが多いとお金が飛ぶんだ…!いつか自腹実験大盤振る舞いできるようなお金持ちになったら、もっとまともな統計データが取れてくると思います笑。

では…まだ一応続く…つもりですのでまた。

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