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骨折して考えた、自分の老後未来予想

私、55歳。少し前に足首骨折をしてギプス生活を経験中です。
足が不自由というのはホントに色々不自由だ。今もかなり不自由だけど回復に向かっているし、若くはないけどそこまで年寄りでもないので、まあ概ね元通りになるだろうと思う。
一時的でなく足が不自由な方も沢山いらっしゃる訳で、バリアフリーな場所がなるべく増えていかないといけないと痛切に感じた。
元気でピンピンしている時には、どんなところに困るか全く気が付かない。なんと傲慢だったかと思うけど、やはり体験しないとわからない事だと思う。
そして、まあまあ元に戻ると思うけど、これから自分がどんどん歳を取ればまた足腰が弱り、元気な時とは同じようにはいかないという事を思い知った。頑張ればなんとかなるというものでもないし、そもそも頑張る気力が無くなるんだと思う。この事が実感としてわかったのが、今回骨折してみてよかった事だ。

いつまでもピンピンというわけにはいかない。
でも、人生100年時代なら、まだ先がだいぶ長い。
さあ、どうする?
ダメならダメなりに、何とか工夫しながら生活する。
正解はないので、自分なりに。


介護中の義母93歳、介護予備軍の実父83歳をみていて思うことは、彼らが若い頃に予想していた老後の未来予想は大きく外れているのではないかと思う。
80代以上の方が子供の頃は、年寄りはお嫁さんが世話して家で亡くなるのが当たり前だった思う。なので、現在では介護保険制度があることがピン来ていないようだ。そもそも自分がこんなに長生きするとは思わなかったらしい。時代が変わり、家族の在り方や社会生活や介護の方法など色んな事が自分が思っていたのと違う様式で進んでいる。自分が思っていた老後のイメージと現在の状況にはかなりギャップがあるようだ。


そして、自分ごととして考えてみると、自分もかなり怪しい。
今の社会様式を受け入れている50代の私は現在のあり方を理解していても、20年後自分が75歳になる頃には、また理解不能な世の中で茫然とするのだろう。

介護保険制度を利用して親世代を介護をした経験があるのは、70代より若い世代だと思う。経験していれば多少は想像がつく。でも、人によってその時の状況は様々だから、やっぱり未知の世界なのかもしれない。

それは困る。もうちょっと戦略的に生きたい。
自分が若い時と同じように出来なくなる時が来るかもしれない事を想定して、しかも世の中がどんどん変わるということも想定しておきたい。

今、80代90代の親を介護中の方はなんといっても認知症での困りごとが多いのではないか。
そして、70代80代の親の介護予備軍の方は実家の片付け問題が多いのではないかと思う。統計は知らないけど、なんとなく。

実家の片付け問題に直面した子世代が自分の断捨離を始める。20年後は実家の片付けで頭を悩ませる人は減っているかもしれない。認知症も画期的な治療法ができているかもしれない。(できてないかもしれないが、それはそれで)
それぞれの年代によって、困りごとは多分変わってくる。
断捨離してスッキリした私達世代が介護される側になったら、また今は表面化していない困り事が出てくるんだと思う。

私が勝手に予想する未来の老人の困り事は、パスワード分からん問題。
現金が銀行の普通口座にあった時代とは違う。
私のネットバンク、スマホ決済のお金などは、現在でも本人でさえ時々わからなくなっているので、残された家族も探し出すのは困難だろう。早いうちに、整理して伝えておけばいいとはいえ、一体どのタイミングで?
自分がそろそろ怪しいと思う頃には、全部現金化してニコニコ現金払いにするべきか。その未来は現金対応してるのか?SNSのアカウント管理も怪しくなる筈。

あんまり先の事ばかり考えてもしょうがないので、今できる事をやって今を楽しく過ごしていこうと思う。
とりあえず、自分の家の片付けと、いろいろなパスワード管理は頑張ろう。
足骨折したら片付けもままならない事わかったので、足治ったら、とりあえず自分の家をバリアフリーにするべく頑張ります。