音楽はいとも簡単に、記憶を蘇らせてくれる。
いま泊まっているホステルで、バンアパが流れてきた。バンアパとはthe band apartのことで、高校生の頃によく聞いていた。
高校生なんて、もう何年前だろうか。先日25歳になったので、高校3年生でさえも、もう7年前になってしまう。7年。あまりにも、長い。
最近、21、22くらいの子と関わる機会が多かった。彼/彼女たちはあまりにも無垢でキラキラしていて、しんどかった。まだまだ自分たちの可能性を信じていて、楽しい未来が待っていると信じてやまなくて、なんだか遠かった。
そんなこと言いつつも、わたしにだって21、22歳の頃はあった。もう3、4年前になるのだけれど、その頃のわたしも25歳くらいからの人からしたら、無垢だったのかもしれない。キラキラしていたのかもしれない。でも、どん底でもあった。
記憶は確かにそこにあるのだけれど、書き換えることもできるんじゃないかと思っている。都合のいいように書き換えられるし、いやなこともなかったことにできる。あのお金のなかった期間は、簡単に空白になる。
流れてくるバンアパを耳にするまで、18の頃のことなんて忘れていた。それくらい、ささいな期間だったのかもしれない。
記憶なんて、簡単に変わっていく。
それなら思いっきり、都合のいいことだけ考えていたい。
※約1ヶ月サボっていた毎日更新ですが、また書いていきます。
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