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スポーツのこと。

WBC、日本優勝しましたね。

こういったニュースを耳にしますと、いかんせん影響を受けやすい私のような人間はすぐに物思いに耽ってしまうので、ここに残すこととします。

私は野球のことはよく分かりませんが、ルールと、あの何にも代えられない感覚は覚えがあります。

小学生の頃はフットベースボールという競技をやってました。中学生の頃はバスケットボールを。

どちらも団体戦の球技ですが、やっぱり個人のターンがメインの野球となぞらえるならフットベースボールでしょうね。なのでそっちを主に思い出しているところです。

大人になってからスポーツを本気でしていませんから偏見みたいになってしまうんですけれど、
仕事がありますから、プロでない限りスポーツは趣味の範疇に留まるのではないかと思うので、まずそれを前提として書き記していきたいと思います。

子供の頃は生活の事なんて気にしていませんから、生活のかかっているプロと並べるのはいかがかと思いますが。それでも、社会人をやりながら草野球をする事よりは、別の仕事がないプロのほうが子供がするスポーツと近い場所にいる気がします。

生きていると、絶対負けられない時って、あるじゃないですか。
スポーツやった事がある人は分かると思うんですけど、スポーツの場合、(趣味程度でない限り、)試合全部がそうなっちゃうものなんですよ。

心拍数はベンチでも常に高いです。鍛えていない身体ではベンチでも倒れてしまうのではないかというくらいに。

どんなに見慣れたグラウンドでも試合になれば別世界。
どんなに練習を欠かさずとも、どんなにイメージトレーニングしようとも、バッターボックスの中は危険な森みたいな場所です。

目の前から虎が襲ってきて、ひとまず反撃が成功しても、その虎から逃げ切らなくちゃいけない。
一体どちらがディフェンスなのか分からない。
野球って、ものすごく原始的なスポーツだなぁと思わずにはいられない。

だからなのか、絶対に負けられないんです。
たぶん関係ないけど、たぶん当事者はこんな風には思っていないけど(現に私も当時そんな風に考えたことはなかった)、なんなんでしょう、もう生命の危機なんじゃないかってくらい、本当に本気になるんです。
負けたら終わる、って。本能的に。何も終わらない事は分かってるのに。

今綴ったのは、子供の頃にスポーツをやっていた時の心境です。
子供の時でそう思うなら、たぶん大人になってプロでやるのもそういう事なんでしょう、むしろ虎でなく戦闘機と向かい合う気持ちなのかもと、勝手に思ってます。
だからこそ、見る側にも大きな感動を与えるのかもしれませんね。

悲しいことに賭博だの八百長だのありますが、狩人(選手)たちは心から本気になってしまうものなんですよ。
賭博については本気だから賭ける価値があるのかもしれませんがね。だめですよやっては。

スポーツって、一体何なのでしょうね。

普段の生活とはかけ離れた、身の危険を感じた時に近いような緊張感と高揚感に立ち向かう、そんなスポーツをエンターテインメントと呼んでよいのか。
どっしりと構えたバッターも、塁というサブキャンプで待つランナーも、本当はいつも足が震えているのかもしれない。

それでも、感動をくれるという事実に違いはないから、見ている我々にとっては、舞台や音楽、映画ととても似ているかもしれないですね。
他人に向けているかどうかの違いはあれど。




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