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#エッセイ

誰かが喜ぶ顔に、導かれている

誰かが喜ぶ顔に、導かれている

人生で「働く人」について考えた一番古い記憶は、小学6年生の頃のものだ。

6年生の運動会で腰を痛めた私は、整形外科にしばらくマメに通っていて、そこの先生となんでも無い話をしながら、少しずつ腰を治していく治療をしていた。
とはいえ重症でもなかったので、痛みは数週間もするとすっかり治る。2週間後は修学旅行だ。

「先生、ありがとうございました。これで修学旅行も安心して行けます」

そうは言ったけれど、

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「時間の借金王」と「時間の大富豪」

「時間の借金王」と「時間の大富豪」

 むかしむかしあるところに「時間の借金王」とよばれている男がいました。なぜ時間の借金王とよばれていたのか? それはその男に関わると、なぜだか時間が奪われてしまうからです。

 メールを送っても返事がなかなか返ってこないので、こちらはそわそわイライラして時間を奪われます。お仕事をお願いしても「もう少し、もう少し」と言われ、なかなか完成品が届きません。

 だから「あの人に関わると時間が奪われるよ」と

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