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医療と私

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私が医療について考えるきっかけややってきたことを書いています。
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記事一覧

医療と私⑥笑いの力。

医療と私⑥笑いの力。

 お笑いが好きとかそういうことではないのですが(笑) 

 私がうつでしんどかったピークの時、閉鎖病棟から退院して、それまでとは別のメンタルクリニックに通院することにしました。

 その主治医は、私が小さなことで思い悩んでいると、

「そんなこと考えてるの~わっはっは~!」

と私の膝を叩いて大笑いしてくれるような先生でした。

 最初は衝撃だったけどw、私が悩んでいることなんてそんな風に笑い飛ば

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医療と私⑤精神科閉鎖病棟入院

 18年ほど前、うつ病になり、悪化して、死にたがりまくりました^^;実際に色々やらかしましたので、家族がお手上げ状態になり入院。死にたがっていたことから、閉鎖病棟に入院となりました。

 傷つける道具となり得るものはすべて持ち込み禁止。携帯電話も禁止。外部との連絡は完全に遮断された世界でした。

 当然、病棟から出ることも自由にはできません。許可が出てから、面会に来た家族と一緒、もしくは、週に1度

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医療と私④クリニック勤務。

医療と私④クリニック勤務。

 うつ病闘病生活が少し落ち着いた息子氏が保育園の頃、私の祖父の糖尿病が悪化しました。(祖父母揃って糖尿病というサラブレッドな私^^;)

 パニクった実家の母から連絡があったので、糖尿病の食事についての簡易的な表を書いて渡しました。

 それを祖父の通院時に、私もかかっていた内科クリニックで医師に見せたそうで。医師が感動してくれて^^;私に非常勤でいいから栄養士として働かないかという声がかかりまし

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医療と私③医療従事者になるまで。

医療と私③医療従事者になるまで。

 私は、「家庭の医学」の本を愛読するような子どもでした。からだの仕組みや病気について知ることがおもしろくて、病名を見るだけでわくわくしていました。すごく不謹慎なんだけど、訃報に書いてある死因を見て、どんな病気なのか思いを馳せるような子どもでしたね^^;

 強いて言えば母親が医薬品卸に従事していたくらいで、家族や親せきに医療従事者がいたわけでもありません。

 ただ、私がよく病気になっていて、病院

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医療と私②祖母のがんと糖尿病。

医療と私②祖母のがんと糖尿病。

↑続きのお話になります。

 祖母は手術から数年後、私のうつ病入院中に脳梗塞で倒れ、半身不随になりました。器用な祖母は半身不随になっても、手芸をしたりして過ごしていましたが、その後、肺がんが再発。脳転移して亡くなりました。

 迷いに迷ったのが、食事のことでした。

 食べたいものを食べさせてあげたい。
 でも、食べると糖尿病が悪化して、状態が悪くなってしまう。

 病院栄養士として、糖尿病の悪化

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医療と私①祖母のがん告知。

 私が医療について考える際に忘れられない出来事があります。

 それは、もう亡くなって15年ほどになる祖母の話です。

 祖母は長年糖尿病を患っていましたが、私が20代前半の頃に肺がんになりました。

 その時私は既に栄養士として病院に勤務していました。勤務していた病院で、肺がんが見つかり、私が告知を受けました。育ての親と言っても過言ではない祖母のがん宣告は、当時私には、過酷なことでした。

 勤

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