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記事一覧

きみの色

"大学生に戻りたい" 私が社会人になってから1番嫌悪していた言葉。 元彼が私と上手くいかなくなってきたタイミングで言い始めたのがきっかけだった。そんなこと言葉にし…

湯
2日前
7

好い加減

私は今も尚、大学生の時に使っていたパソコンを使ってnoteを記している。 適当に割り振られたパスワードは四年間も使っていれば体が勝手に覚えてくれていて、電源を付けれ…

湯
4日前
3

十月

二〇二三年に書いた自分宛の手紙が八月の終わりに届いた。 初めての彼氏が出来た直後で、内定も決まって、ライブも立て続けに当たっていた頃の浮かれた私からの手紙だった…

湯
9日前
5

強く在れ

失恋の痛みは、相手の嫌なところを探せば探す程忘れられるらしい。 なんて酷い策だと思ったけれど、強ち間違っていないのかも。 失恋の後の怒りの感情は、自分自身を守っ…

湯
3週間前
8

受け入れるということ

この1週間、色んな人に話を聞いて、色んな意見を貰った。MBTIによると、人間のタイプは16種類(?)に分けられるらしいけど、本当にそれは分類が出来るってだけで、人それ…

湯
4週間前
3

情とは、

ちょっと涼しくなってきましたね。 陽が落ちる頃には完全に秋を纏って、少しだけひんやりした空気が鼻を掠める。 ここ数日間、色んな人の考えに触れて、なんとなく自分で…

湯
1か月前
3

またあの喫茶店で

病気になって、誰にも会いたくなくなって、大学の授業をどの友人とも被らせずに取っていた去年の春、単位が足りないからって理由で月曜から3コマも取っていた彼。 ゼミの…

湯
1か月前
18

わたしたち

夏になった瞬間、冬の寒さが恋しくなるし、冬になった瞬間、夏の暑さが恋しくなる。 2023年、友人と一緒に行った自由丁という場所で書いた手紙が先日届いた。2024年のわた…

湯
1か月前
6

マイナスをプラスにするために棲むんじゃなくて、プラスの要素を更に強めるために一緒に棲むんでしょう、と店長に言われてハッとしました

湯
1か月前
1

深海

夏が嫌い。 私が小学生くらいの時は30度を超すだけで世間が大騒ぎだったのに、今や30度を超す日々が当たり前になって、一日中外に出るなんて以ての外だと思っている。 夏…

湯
1か月前
4

AM4:00

朝の4時に寝た。 外国人のお客さんが来てくれて、日本語しか話せない私と、英語しか話せないお客さんとの間に絶妙な時間が流れる度、話せる英語を習得しなきゃなあ、と思…

湯
2か月前
5

お空でおっちゃんと杯交してるかな、あんちゃんとは会えたかな じじはきっとここでうろちょろせずにもうお空で楽しい空間を過ごしていそうだなあ じじ、元気でね もう痛いもの何も無いからね 安らかに

湯
2か月前
1

白百合

祖父が亡くなった。 私が泊まりに行った後の帰りに必ず「もう一泊していけよ〜」と必ず口にする人だった。亭主関白で頑固だから、祖母はよく悪口を言っていたけれど、私に…

湯
2か月前
5

記憶

湯
2か月前
5

ファインダーは覗けないけれど

私は君に求めすぎてしまったのかもしれないね。 ”恋人”って響きに、固定概念からか何故か友人よりも特別感を抱いてしまっていたけれど、人によってはそんなことは無くて…

湯
3か月前
5

文月

7月になりましたね。 7月は私の生まれ月でもあります。 20を超えると、誕生日の価値が段々と下がっていっている気がして、両親に何かを買ってもらえるとワクワクしていた…

湯
3か月前
3
きみの色

きみの色

"大学生に戻りたい"

私が社会人になってから1番嫌悪していた言葉。

元彼が私と上手くいかなくなってきたタイミングで言い始めたのがきっかけだった。そんなこと言葉にしたって学生に戻れることなんて無いし、兎に角目の前のことを我武者羅にやり遂げることがその時の私には精一杯だった。大学生に戻れたら、私と上手くいっていない今が改善されるような、言い訳紛いの使い方をされていたのが嫌悪していた要因の一つのよう

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好い加減

好い加減

私は今も尚、大学生の時に使っていたパソコンを使ってnoteを記している。
適当に割り振られたパスワードは四年間も使っていれば体が勝手に覚えてくれていて、電源を付ければ指がパスワードを打ち込んでくれる。

一番大切なものが手に入った時、私の大切にしていた何かがいくつか手元から無くなっていくことに気が付いた今年の夏。

情けない、情けない、哀れだと思っていても、そんな私が好きだったし好きだったから許せ

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十月

十月

二〇二三年に書いた自分宛の手紙が八月の終わりに届いた。

初めての彼氏が出来た直後で、内定も決まって、ライブも立て続けに当たっていた頃の浮かれた私からの手紙だった。不安と言ったら、社会人になるうえでのあれこれ、くらい。

何だか微笑ましいですね。

一年後の自分に手紙が書けるっていう事実だけにただただ面白みを感じて、今年はひとりで書きに行ってきました。私の生活の一部でもあった彼が居なくなって、一緒

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強く在れ

強く在れ

失恋の痛みは、相手の嫌なところを探せば探す程忘れられるらしい。
なんて酷い策だと思ったけれど、強ち間違っていないのかも。

失恋の後の怒りの感情は、自分自身を守っているらしい。
それもそうかも、私、可哀想だもん。

愛が一方通行になっていることには薄々気付いていた。でも、その時の私の感情を無碍にされるのは心底腹が立つ。何様だ、私のことをなんだと思っていたんだ。私は弱い人間だけれど、下に見られる程私

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受け入れるということ

受け入れるということ

この1週間、色んな人に話を聞いて、色んな意見を貰った。MBTIによると、人間のタイプは16種類(?)に分けられるらしいけど、本当にそれは分類が出来るってだけで、人それぞれ考えていることも何かが起きた時にどう動くのかも全部違くて、全部違う、の中に私も居て、結局周りの人間の話を全く参考にせずに自分がしたいと思ったことだけをして生きている。

今まで確立されていた、絶対、の中に私が居なくなって、私もそれ

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情とは、

情とは、

ちょっと涼しくなってきましたね。
陽が落ちる頃には完全に秋を纏って、少しだけひんやりした空気が鼻を掠める。

ここ数日間、色んな人の考えに触れて、なんとなく自分で自分を取り戻すことが出来ました。何が悪かったのか、何が負の感情に起因していたのか、気持ちの整理整頓をしました。

この前、母と会った時に「悪く言えば貴方はとても頑固だけれど、その分自分の世界を持っていて素敵だよね」なんて話をした。

周り

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またあの喫茶店で

またあの喫茶店で

病気になって、誰にも会いたくなくなって、大学の授業をどの友人とも被らせずに取っていた去年の春、単位が足りないからって理由で月曜から3コマも取っていた彼。

ゼミの中で仲良いメンバーのひとりではあったけれど、その中でも特段話す方ではなかったと思う。

月曜日のゼミ室で鉢合わせして、その時からちゃんと話すようになって、ゲームしながら通話をするようになって、なんとなくお互いがお互いを好いていることを実感

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わたしたち

わたしたち

夏になった瞬間、冬の寒さが恋しくなるし、冬になった瞬間、夏の暑さが恋しくなる。

2023年、友人と一緒に行った自由丁という場所で書いた手紙が先日届いた。2024年のわたしに向けた手紙。将来の不安ばかり記された手紙だったけれど、なんとか今は上手くやれていると思うよ。

先日免許の更新に行った。やっと初期の頃のとても綺麗に写っているとは言い難い写真とおさらばできると思ったけれど、その日は寝坊して顔が

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マイナスをプラスにするために棲むんじゃなくて、プラスの要素を更に強めるために一緒に棲むんでしょう、と店長に言われてハッとしました

深海

深海

夏が嫌い。

私が小学生くらいの時は30度を超すだけで世間が大騒ぎだったのに、今や30度を超す日々が当たり前になって、一日中外に出るなんて以ての外だと思っている。

夏のイベントは好き。

好きな人と花火を見に行きたかったし、ほんの少しだけ遠くにいって、日常に溶け込んでいる風景とは別に非日常を味わいたかった。

夏が始める前はあれもしたいこれもしたい、やりたいこと欲しい物だらけだったのに、気が付い

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AM4:00

AM4:00

朝の4時に寝た。

外国人のお客さんが来てくれて、日本語しか話せない私と、英語しか話せないお客さんとの間に絶妙な時間が流れる度、話せる英語を習得しなきゃなあ、と思ったり

30代にしてピアノを習い始めて、それがとても楽しいというツイートを見かけて、そういえば私もずっとピアノを習いたいと思っていたなあ、と思ったり。

部屋の隅に妹が家を出ていく時に置いていった電子ピアノがずっと残っていて、誰にも触れ

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お空でおっちゃんと杯交してるかな、あんちゃんとは会えたかな じじはきっとここでうろちょろせずにもうお空で楽しい空間を過ごしていそうだなあ じじ、元気でね もう痛いもの何も無いからね 安らかに

白百合

白百合

祖父が亡くなった。

私が泊まりに行った後の帰りに必ず「もう一泊していけよ〜」と必ず口にする人だった。亭主関白で頑固だから、祖母はよく悪口を言っていたけれど、私には到底そんな人には見えなかった。

祖父は親戚に煙たがれながらも、昔やってた大工の仕事を愛して、時間があればいつも自分で本棚やら、花壇やらを作るような人だった。私がそれを持って帰ろうとするといつも母に止められた。

朝は健康の為にと必ず1

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ファインダーは覗けないけれど

ファインダーは覗けないけれど

私は君に求めすぎてしまったのかもしれないね。

”恋人”って響きに、固定概念からか何故か友人よりも特別感を抱いてしまっていたけれど、人によってはそんなことは無くて、私は何かのプラスの要素のひとつでしかなくて。そんな価値観や考え方の違いが社会人になると顕著になってすれ違うことが多くなる。

思い込みから、今まで”頼る”という言葉で済まされていたものが、そんな綺麗なものでは片付けられなくなって、段々依

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文月

文月

7月になりましたね。
7月は私の生まれ月でもあります。

20を超えると、誕生日の価値が段々と下がっていっている気がして、両親に何かを買ってもらえるとワクワクしていた誕生日も、自分の為に買ってもらえるケーキも、全部全部誰かにやって貰っていたことが自分で出来るようになってしまって、自分が生まれた日の高揚感を忘れてしまっている気がする。

私の誕生日は、7月の1番最後。梅雨もしっかり明けて、真夏に向か

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