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情とは、


ちょっと涼しくなってきましたね。
陽が落ちる頃には完全に秋を纏って、少しだけひんやりした空気が鼻を掠める。

ここ数日間、色んな人の考えに触れて、なんとなく自分で自分を取り戻すことが出来ました。何が悪かったのか、何が負の感情に起因していたのか、気持ちの整理整頓をしました。

この前、母と会った時に「悪く言えば貴方はとても頑固だけれど、その分自分の世界を持っていて素敵だよね」なんて話をした。

周りからよく変だね、なんて口にされることは多かったけれど、きっとそれは自分の世界を持っている不思議なひとってことだったのかな、なんて。母がうまく言語化してくれてすんなり飲み込めた気がした。

頑固な性格だから、私はこれがしたいっていうのが心の奥底にあって、影響されやすい一面はあるもののいつ何時も、自分の欲望を常に優先させている節がある。

だからこそ、最近のわたしは何ひとつ周囲の言葉は心の奥底には届かなくて、ずっと悶々とした気持ちを抱えていたように思う。

わたしがここ数日間、幾度も言われた言葉。

‘情’

わたしが好きでいるもの、こと、わたしの今の気持ち、今までの思い出、全てをこの一文字の単語で集約されてしまうことに少しだけ憤りを感じていた。

生きてきた環境も、今置かれている状況も、人によって違うからこそ相手の気持ちが全て把握出来るわけではない。

わかったように分析して、最後に情だったんだよ、なんて言葉で締められて、すごくむしゃくしゃした。

わたしはその人の人生や生活を1つの単語で表すことは辞めようと思った。

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