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Annaの日記 金さえあれば子供はふえるんですか?③

 昨年1年で生まれた子供の数は約75万人と過去最低となった。

金をばらまいても現実は「惨敗」である。

 自分が貰うほうになって初めて調べる事も多かった。
それまでは、嫌といっても取られる税金に対してなんとなく未来の子供たちに託せるなら仕方ないとして払ってきた。


 惨敗の意味が分かる。
 みせかけだけの政策が本当に多い。
わ!すごいと思っても、所得制限があったり、年齢制限、住民税非課税世帯のみなど、後者なんか
当てはまる人のほうが少ないのではないか。

 そして不妊治療にかかる助成金。
この一番子供を産みたいと願うターゲット層に、
なぜ年齢制限や回数制限を設けるのか。
 2022年から不妊治療の保険適用が始まった。
しかし対象は43歳未満。
そして、40歳未満は6回まで、43歳以下は3回まで。

 年よりは無駄な事はするなとでもいいたいのか・・・

しかし、体外受精が保険適用となっても、大体の自己負担は1回20万円。
そして自治体によっても差がある。

 つまりは、結局、助成金があるから不妊治療受けて子供うもっか!ではなく、子供が本当に欲しい夫婦は生活費をけずってでも授かりたいとお金を払うのだ。根底が間違っている。
 そして本当にこの人らに望みをかけるなら回数制限なんで設けてどうする・・・


 以前に書いた、「12万人」という数字。
この数字の意味をもっと深く、真剣に考えないといけない。

 この数字は、昨年人工中絶手術を受けた数。
75万人の出生数に対して、12万人もの「命のかけら」が人口のカウントを受ける前に消えっていった。

 もちろん、色々な状況がある。
 残念にもお腹の中で亡くなってしまったり、病気で妊娠継続が難しく手術を受けた赤ちゃんも入るので一概に言えないが、半数以上は「望まない妊娠」で命の諦めた人だ。
 理由として「経済的理由で断念せざるおえなかった」が一番多い。これは夫婦だけでなく、未婚の状態で相手の承諾が得られなく一人では育てきれない状況も含む。


 ・・・で、出てきた答えが「3人目大学費用無料??」

 バカではないかと思う。なぜこの命を助けようとしないのか?


 日本は本当に養子や里子に関しての話題に触れないようにしている感じがしてならない。
 赤ちゃんポストに対しても、時々熊本の病院が取り上げられるが、今現在北海道とたった2軒しかなく、北海道は道が受け入れを中止したいとまでいっている。
 「自分の子供を捨てたひどい人」というレッテルがいつまでも付きまとうイメージが強いからだと思う。なら、人口カウントするまでに命を終わらせたらそれはいいんですか?
 ここにこそもっとテコ入れをして、その後の赤ちゃんの人生を助けてあげるのが国としての仕事ではないだろうか。

 望まない妊娠でも、中絶手術を受けて、風邪ひいたくらいの気持ちでいられる女性なんていない。
 一生残る深い傷が出来る。

 育てる力がないとしても、産みの母として立派にお腹の中で育て上げて、あとは育ての親に任せた!  皆がそのくらいの感覚になれば世の中はもう少しうまく回るような気がする。
 例えば、以前に触れた同性カップルが親になって愛情たっぷりに育てたらいい循環が出来ないか。
 中絶手術をする人は圧倒的に若い女性が多い。これが原因で未来の結婚や妊娠に悪影響を及ぼす人は多くいる。

 42歳で産んだ私でも思う。
産むのは若いに越したことはない。健康状態、子宮の状態、産む体力、はやり40代に比べたら全然違う。この力を借りるべきだと思う。
 「仕事」というと少し違うが、無事出産が終わるまでの収入面、生活面での経済援助、出産後の社会復帰の確約を国がしたらいいのではないか。


 実の親の元で育たないと不幸?
  誰がそんな事きめた?

 将来ネグレクトや暴力におびえるより、子供を望む家庭で大切に育ててもらえたら「血」なんてどうでもいい話ではないか?
 その前にせっかく命を宿したのにこの世界に顔を出す前に大人の力で消されてしまうほうがよっぽど不幸な事ではないか?


 現在3組に1組は離婚する時代に日本もなってきている。連れ子が当たり前になってきているのに、なぜこの時ばかりに「血のつながり」を気にするのかなと思う時がある。

 私はもし、二人目を持つなら里子にしたいと思っている。42歳で帝王切開で産んだので、最低でも二人目の出産は44歳になる。
 より、母子ともにリスクは高くなる。そもそも妊娠すら出来るかわからない。
 現実的に、我が子に妹か弟を作ってやる事は年齢的にもリミットが来ている。
 里子を受け入れる事に対して、一つの命を救ったなんでおこがましい事はかけらにも思わないが、不妊治療に苦しんで苦しんでいる人達の選択肢は、血のつながった子だけなんだろうかと思う時がある。賭けに近い不妊治療で大金を使い果たし、税金を使い果たし、病院がどんどん新しくなるくらいなら、もっと生きたお金を今命ある子供に使っていけたらいいなと感じる時がある。

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