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学校崩壊、教育崩壊、それは誰のせい?誰のため?

今日の記事は、3分ほどで読めますがかなり濃い私の決意です!

前にも記事に書きましたが、教員のだいたいの一日のスケジュールは

朝7:40出勤
8:10~登校指導
8:30~朝の職員会議
8:40~教室でホームルーム
8:50~12:40 50分刻み×4時間授業
昼休み
13:25~15:15 50分刻み×2時間授業
15:15~15:35 清掃活動
15:35~15:40 帰りのホームルーム
15:40~部活動
(ちなみに勤務時間は8:30~17:00)

1日6時間授業のうち、
小学校の先生はつきっきり(専科もあるとは思いますが)、
中学の先生は3,4時間、
高校の先生は2,3時間授業があります。
(およその話です)

と、いうことは。

中学、高校には「空き時間がある」のが普通。


ですが、そこに様々な会議が入ります。
会社で言えば庶務課とか経理課とか〇〇課ような役割分担を学校では分掌と言います。
その分掌の会議、学年の会議、そういったものが時間割の空きコマに入ってきて、1日1~2時間もっていかれるのです。

そして、小学校では連絡帳、中学では日記のようなものを毎日生徒は出してきますので、それに対するコメント書きという仕事で1時間潰れます。

ほら、これで、

小学校と中学校は空きコマなんてなくなった。



高校も、ピンキリであるが故に、
進学校の先生は進学補習の準備に追われ、
底辺校の先生はやれガラスが割れたやれタバコが見つかったとなれば軽く2,3時間&放課後の時間はもっていかれます。

高校もこれで、空きコマなんてなくなった。


その状態で、だいたいどこの学校も15:40~16:00頃から放課後です。
そこから部活。
勤務時間の17時に終わることなんて、まずないとして。
18持。19時。
そんな時間まで部活をやって、やっと。

やっと。
やっと。

自由時間になるのですよ?先生は。

さてここで問題です。

毎日数時間こなしている授業。
その準備はどうするか?


そう、やっと自由時間になった夜か、早朝か、劇的ラッキーで残った空きコマにやるしかないのです。

つまり。

朝か夜かの残業ありきで学校は回っている。

もう、この状態はシステムが崩壊していると言う以外なんと言えば良いのでしょうか。

でも。
先生たちは、「子供のため」と言って残業して、教材研究をし、授業するのです。


しかし問題はそれだけではありません。 

むしろここからが、本題です。


でもそれも慣れてきて、教材研究にもさほど時間がかからなくなった、としましょう。

学校が抱える仕事はそれだけでは無いのですよ。

各学校は今、特色を出すべく、様々な企業と連携したり、大学と連携したり、海外とコネクションをもって英語教育に力を入れたり、そうした「独自性」を求められてしまっているのです。

加えて、指導要領改定だとか、プログラミング必修だとか、年々積み重なる教員の新しい負担。

授業、担任、部活、学校行事、そこに加わるさらなる負担。

そうなったとき「自分が力を入れるのはこれだ。他は適当にしよう」と、仕事内容に優劣を勝手につけだす教員が出るのは至極当然のこと。

だってぜんぶやったら、死ぬから。

その結果、「適当」にされがちなのは何だと思いますか?

情操教育ですよ。間違いなく。

(情操教育とは何か。かいつまんで言うと、思春期にして反抗期の心を育むことです。
分かりやすく書いたのはこちら↓)


「子供の心や考えてることは誰しも人それぞれ」であるが故に、強みにできる先生が少ないし、
心や道徳心、価値観にマニュアルなど存在しないから、皆なにが正しいかなんて分からない。

だからそれを優先順一位に置ける人が少ないのです。

つまり。

子供の「心」を育むことを蔑ろにする「しかない」システムなんです。

いまの学校現場は。

不登校、いじめ、HSP、発達障害、そこまで名前がつかなくとも思春期と反抗期のダブルパンチな年代に悩みや不安、心配がないわけが無い。

そこに学校の先生がしっかり向き合えないような体制が、今の学校現場なんです。













これが、真実です。中高の現場に10年いた私だからこそ言える、真実です。

「え?なんで?
子供のことが好きで先生になったはずなのに、どうして子供の心を蔑ろにするの?
それを優先準位一位にしないの?」

と思うでしょう。

私は、「そうすべき」と思えますよ。でも。

中高一貫の強みを活かして高校と連携して部活を行うことになり、高校の先生と日々連絡を取り合いながら、自身の中学の部活も強豪のまま保っている人間が、他人の子供の思春期に付き合いたいと思いますか?

企業やら大学やらよく分からん外部との連携で総合的な授業をすることになり、それを教育委員会も見に来るとなった人間が、他人の子供の反抗期に優しく出来ますか?

もちろんそれ以外の授業担任会議等の「当然の業務」もこなしながら。

こうした、「大切な子供の思春期、反抗期」に付き合う教員の「大切な余裕」を、現在の学校のシステムは奪っているのです。

教育って誰のためなんだろう。
教育って誰が行うんだろう。
教育って何が大切なんだろう。


今の日本の答えは、すべて、私が、国民が望むものではない。

だから私は教員を辞めました。
子供の情操教育こそ、子供の時に築かなければもはや間に合わないものだからです。

子供とのコミュニケーションこそ、心と心のぶつかり合いこそ、避けてはいけない道なのに、避けさせる方向へ日本教育は向かう。

我慢できなくなったのです。

心がしっかりしていない人間に、プログラミングだ英語だと教えて、何が生まれるの?

基礎がしっかりできていない場所に、派手な高層マンションを建てて、満足しようと必死なの?

それが日本教育なの?

私は非道く哀しいのです。
だからカウンセラーとして、日本を変えたいのです。

こちらから学校へ赴き、道徳教育や講演会をしながら顔を売って、子供が相談しやすい環境を作りながら、スクールカウンセラーとしても活躍する。
私は、日本の情操教育を変えたいのです。

日本の教育を、変えたいのです。
心から。

お読みいただき、ありがとうございました。
スキ、サポート、いつもありがとうございます。本当に嬉しいです。必ず日本の教育を変える力にします。
カウンセラー兼占い師 アイサ

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