育ち盛り家族向け 作り置きのコツ
悩み「育ち盛りで作っても作ってもなくなるので作り置きができません」
今日はこちらのお悩み解決をしてみたいと思います。
子供が小さいうちも大変ですが、大きくなると食べる量も多くなるので大変ですよね!特に部活動などに入ってるお子さんがいる場合、「おなかすいた!」コールに早く答えなくてはならないプレッシャーもあるはず。。。
どう作り置きを取り入れるのか?を考えていきましょう!
育ち盛りの作り置き「5W1H」で考える
下記リンク記事で作り置きの5W1Hという考え方を書きました。今回のテーマに沿ってそれを紐解いてベストな方法を導いてみましょう!
Who(だれが) :育ち盛りの子供
When(いつ) :晩御飯
Where(どこで):自宅+お弁当?
What(なにを):メイン?副菜?主食?
Why(なぜ) :ここ大事なポイントです
How(どのように):冷蔵?冷凍?
育ち盛りの子供の食欲はすごいので、作っただけ食べてしまうというのも悩み。とはいえ、しっかり食べてもらいたい気持ちもある。どこにゴールを持っていくか?どうしたら楽できるか?を考えていくことで見えてくると思います。
この場合、完成品の作り置きはあまり向きません。人数分を完成品で作り置くとすごい量になってしまいます。それこそ食堂のおばちゃん状態です。それは現実的じゃないので、作り置きでラクをするといっても少人数のようにまったく料理せずに済むってことにはならないです。
育ち盛り家族の作り置きをする理由:Why(なぜ)
そもそもなぜ作り置きしたいのか?その理由、目的がゴールになるのでそこがぶれると続きません。全部!と言われたらたぶんそうだと思いますが、自分が一番解決したい悩みはどれか?を軸に考えてみるといいと思います。
そこからWhat(なにを)How(どのように)を考えてみるとわかりやすいです。
<作り置きをする理由>
①当日の調理の時短
②品数UP
③買い出し回数減
ざっとこんな感じでしょうか?
①当日の調理の時短
共働きで家に帰ったらすでにおなかを減らした子供たちがブーイング!すぐにご飯を作ってあげなくちゃいけないプレッシャーの中作るなんて状況をどうにかしたいというのが一番の悩みの場合を考えてみます。
まず、時短する方法としては下記があります。
A)下味冷凍
B)素材下処理冷凍
ここで考えてほしいのが、お肉など冷凍する必要があるかどうか?です。そもそも一気にたくさん食べるということは、家庭の冷蔵庫に1週間分もの食材を入れてくことなんて無理。冷凍すると解凍することに時間を取られる。まず日持ちがするものと日持ちがしないものに分けて考えるとよいです。
A)下味冷凍
肉は下味をつけておけば、冷蔵でも日持ちがします。わざわざ冷凍する必要がないので、すぐに使えますし、冷凍しないので簡易ビニール袋で済むという利点もあります。なので、この下味冷凍の「冷凍」の部分を「冷蔵」に変えるほうが時短にならないか?考えてみることもポイントかもしれません。
B)素材下処理冷凍
こちらは肉だとした処理が必要なものです。例えば牛筋や塩豚のように一度煮て再度味付けをするようなものです。または、野菜などをカットして使いやすくして冷凍します。
これの利点は、下処理が終わっているので後は調理するだけになるところです。派生料理もしやすいので時短になりますね。ここでのポイントはどこまで下処理をすべきか?だと思います。また、下処理をしたことでカサが増すと冷凍庫を圧迫するのでその辺も考えないといけないですね。
この「A)下味冷凍」「B)素材下処理冷凍」どちらも言えることですが、向いてるメニューと向いてないメニューがあるのでそこを考慮して組み立てる必要があります。
子供が大好きなから揚げをメインに考えてみます。
<献立>
メイン:から揚げ→下味冷蔵
副菜 :キャベツの千切り→当日切る
汁物 :キノコの味噌汁→下処理冷凍
主食 :白米→当日炊く
鶏肉はそのままだと日持ちがあまりしませんが、下味をつけておけば3日程度生の状態でも冷蔵可能です。そのほうがから揚げもすぐに作れますもんね。例えば鶏もも肉を2㎏袋を2つ買ったとします。
1㎏はチキンソテー:これは当日パリパリチキンソテーにして晩御飯に。
1㎏は唐揚げ用:醤油、みりん、ショウガ、ニンニク
1㎏はカレー用:ヨーグルト、塩、カレー粉
1㎏は炒め物用:みりん、塩
これで3日分の下味冷蔵完成。もし途中にほかの肉料理を入れるなら、どれかを冷凍してもいいですね。その場合、冷凍対応の袋を使うことをお勧めします。冷凍対応してない袋を使うと、冷凍することで袋が劣化してにおいがついたり、冷凍庫の匂いが移ったりします。
きのこは下処理冷凍しておくことでお鍋にそのままポンポン入れるだけで済むので便利です。キノコはそれだけでうまみが詰まっている食材ですが、冷凍することでうまみ成分が増え、出汁いらず!手軽に味噌汁が作れます。
②品数UP
ここでいう品数とは、副菜のことです。どうしてもメインはボリュームがあるので当日作るまたは煮込み料理で事前に作るになると思います。
メインだけではさびしいので、副菜もと思ったときに手が回らない。。。それを解消するために作り置きをすると思うと楽になりますね。
副菜つくりのポイントは、大量に仕込んで冷凍すること。どの料理もそうですが、10人分くらいまでだと作業工程としては同じであまり変わりません。むしろいろんな種類の総菜を一度に作るよりも一つを大量に作ったほうが効率が良いです。
冷凍保存できるおかずのレパートリーを増やして、毎日1品副菜を作り、半分を冷凍し、忘れたころにそれを使うと便利です。派生料理として冷凍してあった副菜を生かすのもありですね。
たとえば
メイン:から揚げ→下味冷蔵→当日揚げる
副菜 :キャベツの千切り→当日切る
副菜 :キャロットラペ→2倍作って半分冷凍
汁物 :キノコの味噌汁→下処理冷凍
主食 :白米→当日炊く
別の日①
メイン:カレー→下味冷蔵→当日煮込む
副菜 :ブロッコリーのナムル→2倍作って半分冷凍
汁物 :豆腐の味噌汁→当日
主食 :白米→当日炊く
別の日②
メイン:チキンソテー→当日焼く
副菜 :ほうれんそうのお浸し→2倍作って半分冷凍
副菜 :タコとわかめの酢の物→2倍作って半分冷凍
汁物 :豆腐の味噌汁→当日
主食 :白米→当日炊く
忙しい日
副菜は、冷凍庫にあるもの2種類選ぶ
メインはスーパーのお惣菜コロッケ
メリハリをつけると楽になります。スーパーのお惣菜もうまく使って、半額になっているもので冷凍可能なものの場合は、買っておくのもお勧めです。
我が家はお気に入りのスーパーの総菜は常に半額を狙ってあるとこまめに購入しています。一品足りないなというときに重宝しますよ。
ちなみにお気に入りは「黒豚シウマイ」です。メインにしてもいいし、小鉢として2個くらいつけても◎刻んで野菜と合えればボリュームある小鉢にもなります。
③買い出し回数減
これも仕事帰りにスーパーによるとその分遅くなってしまうので、なるべく回数を減らしたいですね。
ただ、大量に買っても冷蔵庫、冷凍庫の大きさは限られています。そこで取り入れてほしいのが、下処理して冷蔵または冷凍することです。何が良いかというと、可食部(食べられる部分)だけを保存して、食べない部分は捨てておくこと。もちろん日持ちのためにそのままにしておくほうが良いこともあるので材料によって考える必要があります。
肉も野菜も加熱すると小さくなります。それを生かすと冷凍庫、冷蔵庫テトリスが楽になります。
また、同じ大きさのタッパ、袋を使うことも整理整頓ができてお勧めです。今は100円ショップでもいろいろなタッパがあり、大きさに合わせて選んでみてください。
例えばですが、豚のしゃぶしゃぶ肉が安くて大量に購入したとします。そのまま冷凍するとかさばりますが、一気にしゃぶしゃぶしてしまって冷凍すると小さくなります。解凍はレンチンはせずに、流水解凍をしてくださいね。再加熱すると肉がパサつき固くなります。
同じように豚ブロックも、そのままだとかさばるだけじゃなく、冷凍すると火を通すのも大変です。我が家ではブロック肉は一気に5㎏ほど圧力鍋で塩豚にして小分け冷凍しています。下味薄めにしておけばラーメンの具材や、トンテキのたれと絡めてすぐに出せたり、パスタの具にしたり、おしゃれなリエットもすぐに作れます。派生料理のレパートリーがあるとたっぷり仕込んでおいても飽きずに楽しめます。
野菜の場合も茹でて冷凍する場合、水っぽくならないように工夫する必要がありますが、カサを減らして冷凍がお勧めです。私のお勧めはうすめのめんつゆで茹でた野菜をつけて冷凍する方法です。流水解凍ですぐに食べられますし、水っぽくならないです。
育ち盛り家族の作り置きのおすすめは?
ここまで解説して、じゃあいったいどうすればいいの?ってことで私お勧め例を挙げます。
家族 4人:母、父、長男(高校生)、次男(中学生)
食べる量 :鶏モモなら一人1~1.5枚
野菜 :嫌いじゃないけど、煮物は食べない
こんな過程を想定してみました。
まず、育ち盛りの男子が二人!鶏肉も一人2枚弱食べちゃう!残りを夫婦で分けるという感じ。となると最低でも鶏もも肉が6枚必要ですね。
6枚ってことは大体1枚あたり 300~400gが平均なので6枚で2㎏程になります。ちょうど2㎏パックが冷凍で売っていますのでそれをもとに考えてみたいと思います。
①味付けはガツンとご飯に合うメイン
これ、一番大事ですよね。だってメインでおなか一杯にさせてあげるのは大変。そこでかさまし野菜と白米が進むおかずがお勧めです。
まず休みの日に鶏モモ2㎏パックを4袋購入。上で紹介したように当日とそれ以外に分ける。
1)チキンソテー:これは当日パリパリチキンソテーにして晩御飯に。
2)唐揚げ用:醤油、みりん、ショウガ、ニンニク
3)カレー用:ヨーグルト、塩、カレー粉
4)炒め物用:みりん、塩
これで4回分の晩御飯のメインは完成。
②副菜1 安くてすぐ出せる豆腐料理
つぎは副菜を考えます。ここで登場するのは、安くてボリュームもある「豆腐」冷凍には向きませんが、一品としてすぐに出せるのでお勧め。
・冷奴
・厚揚げの煮びたし
・厚揚げのトースター焼き
など上に変えるもので味変できるのもありがたいです。
③副菜2 きんぴらなどの炒め物
大量に仕込んでおけば日持ちもするきんぴらはお勧め。煮物よりもきんぴらのほうが子供が食べてくれる率が高め。きんぴらの代名詞といえばニンジンとごぼうですが、子供が食べやすいジャガイモやかにかまなどの練り物もおすすめ。味付けも醤油味だけじゃなく、カレー粉、ケチャップ、コショウなどごはんにあわせやすいものがあるといいですね。
④汁物 一気に野菜たっぷりスープの素を作る
そして最後は具沢山のスープ。水分で食べたものを膨らませる作戦です。野菜+ちょこっとお肉でうまみをプラス。
・野菜たっぷり味噌汁
・ごろごろ豚汁
・クラムチャウダー
・キムチスープ
など野菜を入れて煮込むだけのスープで野菜も取れるし、水分でおなかも膨れますwどれも具材はあまり変わらないと思うので、一気に下茹でして小分けタッパに入れておくのもありですね。このときに水分を少なくしておくと保存するときにカサが減るのでお勧めです。
当日水を追加して味付けをします。味なしのスープの素を作って置くイメージです。この時に、豚や鶏の端っこや皮、油を入れておくとうまみUPでおいしくなります。鶏肉の皮を刻んでスープに入れてしまえば、出汁も出ますのでお勧めです。
調理器具の見直しで時短効率UP
人数が多い家族の場合、少人数向けの器具を使っていると効率が下がります。また、少人数でも一気に大量に仕込みたい人は大き目の調理器具を購入するのもありです。実際我が家は夫婦二人暮らしですが、調理器具はものによっては業務用を使っています。
①鍋は業務用の小さいものがおすすめ
寸胴としても使える10Lの圧力鍋がお勧めです。何が良いかというと塩豚や、筋肉の下処理も一気に5㎏程できちゃうことです。思ったよりも大きくないので、家庭のシンクでも洗うことができます。業務用としては一番小さなものになります。値段も5Lのものとさほど変わらないんですよね。我が家は15Lを買おうか迷っているほどです。
肉に下処理にも便利ですし、スープを作るのにも重宝します。パスタをゆでるにも便利なので、4人家族にはお勧めです。もちろん、小分け冷凍目的で私のような二人や一人でも一気に処理することで面倒なことも終わらせたい人にもピッタリです。
②卵焼きはフライパンで作る
そもそも量が多いので、卵焼き器で焼くよりも1パック10個を使って卵焼きを作ったほうが効率が良いです。形はちょっと高さがない卵焼きになるので、斜めに切って表面積を上げると〇
③オーブンを利用して一気に仕上げる
これでも鍋と同様に一気に調理できるオーブンは便利です。
鉄板に野菜と肉を敷き詰めてオーブンで焼くだけの料理焼いている間にほかの処理をできるのでお勧め。豪華に見えるだけじゃなく、放置プレイできるのもいいですね。
豚肩ロースなどはハーブと塩をまぶして一気にオーブンで焼いておけば、保存もできてすぐにおいしいメインになります。豚バラ肉の油を落とすにもオーブンを使うと便利です。
④電子レンジと鍋の併用
電子レンジはとても便利な調理家電ですが、実は時間もかかったりします。特に全部レンチン料理は大量仕込みには向きません。ただ、同時に調理するという過程では時短になるのでお勧めです。
火が通りにくいものはレンジで先に火を通して置き、フライパンで合わせて炒める。他の作業をしつつ下処理ができるのでうまくレンジを使うのがお勧めです。
育ち盛り家族向け 作り置きのヒント
いくつかあげましたが、ひとつづつ掘り下げるともっと書きたいことがいっぱい。ここではさらっと伝えていますが、何かのヒントになれば幸いです。
全部を作り置きしようとするとうまくいきません。いくつかのパターンを作ると毎回そのパターンで買い出しをして処理をするので効率が上がると思います。最後の道具を変えることも実はおすすめだったりします。用途によって使う道具を変える。固定概念にとらわれないこともポイントですね。
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