なぜSNSにレシピがあふれているのにおうちごはんの悩みはなくならないのか?
真空シール器(真空パック/真空シーラー)を愛してやまない料理家の小平文(AYA)です。真空シール器を使って冷凍作り置きを作り、週3料理、週4温めごはんを実践しています。
今日のお題は『SNSにレシピがあふれているのにおうちごはんの悩みはなくならないのか?』についてです。
料理教室をしていてもよく聞く悩みの一つが「献立にいつも迷う」「何を作っていいかわからない」というお悩みです。よかったらこちらの記事も参考になるかな?
SNSのレシピを見ても作りたい料理が浮かばない
SNSの中で料理というカテゴリーはとても大きく、たくさんのレシピやアイディアがあふれています。作る作らないは関係なく見てて楽しい動画レシピもたくさんありますよね?
でも!なぜか作ろうとすると「あれ?なにつくろうかな。。。。」「作るものがないな」となるわけです。かくいう私もスーパーでいつもそんな感じ。
でもね、それ、あたりまえなんですよ。
SNSで見ているものは「エンターテイメント」としてみるためのレシピ。作り手もそれを意識して記事を作っているから当たり前。だってそうじゃないと伸びないんだもん。「流行りもの」「旬のもの」「奇抜なもの」「アイディアもの」そんなキーワードで作られた記事は見て面白く、わくわくするよね?
でもいざおうちごはんを作ろう!と思ったときに「それら」を作ろうと思うか?というと違ったりするのは当たり前。だっておうちごはんはエンタメではないからね。
とある有名な星付きシェフのレッスンを受けたときに
「僕はお店では見た目やおもてなしにこだわり、アッパー系の興奮するような料理をしているが、家ではそんな料理は自分も食べたいと思わないし作らない。」ということを言っていました。
私も料理家として企業から頂くテーマに沿ってレシピを作ったり、するときはちょっとおしゃれに映えるかどうかを意識するけど、おうちごはんはそんなことは考えない。
要は「見て楽しむレシピ」と「実際作るレシピ」がちがうってことです。
多分SNSでみてて実際作るレシピもあると思うんです。それは見たときに実際に「作ってみよう」と思ってみてるレシピです。
発信者と自分の家族構成・思考が似てるかどうかがポイント
SNS発信者がどのような家族構成で、どんな味が好きな傾向にあって、どういう思考回路で料理をしてるか?で発信内容は変わってくるので、それが自分と似てるかどうかが真似するかしないかのポイントになっているはず。
私の場合「二人暮らし」「40代」「冷凍保存」「おいしさ重視」「下処理重視」「ロジカル思考」というキーワードかな?
私の作り置きのベースは家庭の冷凍おかずではなく「ワンオペ厨房」をベースの考え方なんです。その記事はこちら
発信者とキーワードがかぶるほど、見たときに「自分事」に落とし込めて作ろうと思える。それがわかってるとあえてそういう目線でSNSを見ることができると思います。
オンライン料理教室を主宰していますが、そこで伝えているのは大きく「レシピ」と「考え方」という2軸でレッスンをしています。
レシピは「完成品料理」というよりも「ベースとなる下処理や基本調理法」ワンオペシェフの冷凍庫を作るための準備です。
そのレシピを使って「我が家なら」どう使うか?の考え方のworkも同にします。ふたり暮らしと5人家族で思考回路が違いますからね。でも考えのベースは一緒。
いつも買う食材もご家庭によって違うし、味や好み違います。それに気づいて、自分のマイルールを確立すると買い物も献立も悩まず済む。それを楽しくworkしてみんなの意見を聞いて発見があるのが毎回楽しいところ。
話は戻って、キーワードがかぶっている発信者のレシピを参考にすること、
自分がよく買う食材を意識してレシピを見ると思い出しやすくなりますね。
SNSでレシピを見ていてもおうちごはんの悩みがなくならない理由
逆に言うと、SNSで自分の家族構成、思考回路、好きな食材が似てると参考になる。レシピを見たときに、「自分だったら?」と変換して考えられると参考になることもたくさんあるよ!
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