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空気感で関係性がわかる〜幸せな雰囲気を出せる人と一緒にいたい

「みんな、仲良くないのよ。寂しいから一緒にいるだけ。」
健康相談室にカイロを貰いに行ったとき、窓口の女性が話してくれた。
「みんな下の名前で呼び合って、腕組んだり、手を繋いで歩いていますよ?」
と、職場の40代、50代女性の姿を話した。
「本当に寂しいからそうしているのよ。」
更にそう話してくれた。
確かに、私は彼女たちが下の名前で呼び合う光景にどっと疲れる。働く場所で腕組しながら外掃除をする数人からなるべく離れるようにしていた、無意識だった。
彼女らの関係を見ていると何故かエネルギーを吸い取られるのだ。
…………………………
私は職場で下の名前で呼ばれても、私は相手を名字で呼ぶ。ボディタッチは苦手だから、職場ではしない。もっともプライベートでもしないが。
Google先生が丁寧に教えてくれるので人に聞くまでもないExcelの式や改行方法を、
肩を叩きボディータッチしながら、下の名前で呼び合い教え合う50代に力が抜き取られる。

逆もある。朝のニュースでこの二人のキャスターの空気感なんかいいなぁと思う。それが片方引退して一人になる。そうすると残った一人の言葉が刺々しく感じる。二人のときは棘を殺し合って暖かい雰囲気になっていたのか。一人になると、「この人、これまでと違う」と分かる。
きっと視聴者の自分が見ていたのは情報だけではなかったのだろう。「今日も楽しかった」と終わるのは、お互いをサポートし合う空気感だった気もする。
気が付いたら当該番組を見なくなり、来春には番組自体がなくなるらしい。
…………………………
幸せは空気感が、物語る。

寂しくてつるんでいる人たちの会話は恐らく他人の粗探しをし優越感に浸る誹謗中傷と、仲間意識を向上し自分が誹謗中傷されない状態を担保するための安全地帯なのだろう。
だから、見ていて力を抜かれてしまうのかもしれない。
職場のあの団体は、自分の幸せを知らない可哀想な寄り合いなのだろう。
…………………………
先日、久しぶりに多摩都市モノレールに乗った。身体に触る初冬の風が肌寒い。

小さなおばあちゃんが、自販機で買ったペットボトルの字を読み上げる。
「梅昆布茶だって。」
隣の小さなおじいちゃんが、
「そしたら貴女は梅干しババア、だなぁ」
と目を合わせた。
そうすると、おばあちゃんが、
「じゃあ貴方は、昆布ジジイね」
と目を細めて笑う。

柔らかな二人が自然に手を繋ぎおばあちゃんがおじいちゃんの手を少し引っぱった。

ずっと見ていたいこの雰囲気、私は好きだなぁ。きっとこの二人もお互いが大好きなのだろう。幸せな雰囲気。
………………………
自分も一緒にいる人と柔らかな空気が出来ているかな。見ている人が温かくなる、それが幸せの証明なのだろう。

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