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なんかスキ

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よくわからないけど、スキだと直観的に感じた記事を集めてみた。  何がスキなのかは、集めているうちに気が付くかもしれない大笑。
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2024年7月の記事一覧

ざわめきが聴こえる夢 -ロベール・ドアノーの写真の魅力

写真というのは、絵画と同じ二次元表現でありつつ、必ず「かつてあった現実」を切り取っていることに大きな特色があります。 そして、私が好きな写真は、現実を切り取ると同時に、その奥にある見えない何かを掴んでいる写真です。 フランスの写真家ロベール・ドアノーの写真は、私にとってそんな芸術の一つ。パリのかつてあった雑踏の中から、詩情と、ざわめきの音楽が立ち上ってきます。 ロベール・ドアノーは、1912年フランス生まれ。もともとは石版画を学び、広告会社に就職しますが、写

蝉時雨~小村雪岱の黒

ゆ か た に ア イ ロ ン B G M は 蝉 し ぐ れ ジジジジ、、ジジジジ、、ミーンミーンジジジジ……….. セミの声を聴きながら 下手な俳句を詠んだなら、 無性に小村雪岱の絵が見たくなった。 食器棚の上の秘密の書庫へ手をのばす 届かない。 踏み台に登って、、手に取る、見つけた。 すきだ 小村雪岱 いつだったかは、「人様のお役に立つnoteにしたい●| ̄|_」とかつぶやいたのですが、、、(///∇///) 結局「おのおのが各々らしくあることが!一番

すんどめも信じた道をいく(7)胡蝶の夢を見る。

両脇を緑一色に染めあげた山道は、緩やかな下り坂になっている。私は、敷き詰められた玉砂利をジャリジャリと鳴らしながらそんな山道を歩く。時折、頬を撫でるそよ風が気持ち良くて目を細める。 豊浄殿を出ると、やはり新緑がまぶしい。山の中とはいえ、切り拓かれた山の側面には太陽の光が満遍なく降り注ぐ。 高い陽射しが葉の表面に反射して、山全体が白くかがやく。青葉が放つ反射光は、私の視界の隅々にまで拡がる。こうも陽射しが強いと、落とす影もやはり濃い。 玉砂利を踏み締める音が、心地よく弾む

今さらながら考えたなんのはなしですか

こんにちは。路地裏で毎日みんなに声をかけてもらいながら楽しく遊ぶミルコです。ちなみに今日は子どもの気分です♪。 ここ数ヶ月、取り憑かれたように 使い続けている便利な魔法の言葉、 「なんのはなしですか」 について今さらながら考えた。 はじめのうちは、この記事はなんの話かわかるかわからないかとか考えて使っていたのだけれど、途中からちっとも考えずに使うようになっちゃってたのだ。 だって使ったら必ずコニシ木の子氏が読みに来てくれる。しかもナイスなコメントの証拠つき。 ちょっと

日常に潜むドラマの続き

「日常の事にも、少しずつ展開があったり、以前は思ってもみなかったいろいろなドラマが潜んでいるのに気がづいた」という事を、皆さまに報告しています。 これは、前回の続きになっておりますので、もしお読みになっていない方は、是非こちらから。 前回、ざっとまとめるとこうなります。 毎朝、家の前の鉄塔に、タカ(鳥)がとまっているのに気がついて、それをギュスターブを名づけた。 彼の出立ちに惚れ込んで、いろいろ妄想が広かった。 ギュスターブはいつも1羽で、ポツンと同じ場所にいたのだが、

たったひとり、いや、たった一言だけでよいのかもしれない

いい人 が出てくる映画が苦手だ。 その理由は単純明快で、要するに 僕自身がちっともいい人ではないからだ。 だから、あの国民的アニメが映画化されて、 「◯◯を燃やせ!」 というあの有名なセリフが出てきたときも、劇場にいるほとんどの人は感動して泣いていたけれど、僕はまったく泣けなかった。 むしろ突然、自分の周りに現れたたくさんのいい人たちの姿に怖気付いてしまっていたかもしれない。 でも、そんな僕でも安心して観られて、かつ、毎回、観るたびに必ず号泣できる映画がひとつ

遠くの知人が、月が柿の種みたいだと言った。同じ月を見たかったけど、空には厚い雲。私はいま、柿の種を月に見立てて眺めている。

自叙架空#154

私の愛犬のハスは三歳の雄で、雌犬が大好きなお調子者のシベリアンハスキーだ     その日私はとある公園でハスと戯れていると、素敵なわんちゃんですね、と声を掛けられたので振り向いたところ、とても綺麗な女性とその女性が連れている美人犬がいて、私もハスも一瞬で心を奪わた上に、お互い愛犬家ということで私と女性は会話が弾み、足元ではハスと美人犬が情熱的にじゃれあっていた 私はとても綺麗な女性とお近づきになれて内心歓喜していたものの、そのうちハスが体をぶるっと震わせ『うれション』をし

日常に潜むドラマ

いきなりですが。 私は毎朝、4時半か5時には起きます。 え? と、皆様は驚かれるでありましょう。 なぜならば、この私。 というミッション&パッションがあるからです。 どうして、こんな事をはじめたのかというと、去年の秋から家飲みのワインをやめたら、なぜかいつも朝の5時頃に目が醒めるようになり、 最初のうちは、ベッドでぐずぐずしていたのだが、なかなか寝付けずに、「もう、だったら起きよう」と、いわゆる早起きの人になってみたのでした。 起床してしばらくは、まだ暗いので、リ

吾輩は四男である

吾輩は四男である。 吾輩は、虫を愛し、 泥・土・水溜りが大好きな イケイケ5歳である。 吾輩は、誰の言う事も聞かない。 注意を受ければ、無視をする。 本気で怒られたら、笑って誤魔化す。 吾輩は、無敵だ。 常に1番上がいい。 誰も吾輩の上にいくことはできない。 吾輩は、木工や製作が大得意である。 いつもセンスが爆発してしまい、自分の才能に目が眩む。 吾輩は、たまにデートもする。 これが、日々のストレスの息抜きになるのだ。 吾輩にも、ついに念願の妹(イッヌ)ができ

あやのんさん論2024版

あやのんさん、しつこいけど、文才あるなあ。 お父様が小説家だと聞いても、そりゃさうだらう、ってしか思はないわ。 最初は、あやのんさんの文章は、ジャーナリストの文章でなくて私小説家の文章だと言ったりしたと思ふのですが、今は、ジャーナリスト文学を創っていけるとあやのんさんに言ってます。 最初、ジャーナリストの文章ではないとして、言ひたかったのは、週刊誌とか新聞とかの読み捨ての文章ではなく、何度も読み返したくなる文章だといふこと。 読み返したくなる文章から構成されるのは文学と

渋谷スクランブル交差点にて - 影みたいに平等に肌の色も上下もなく笑い合った奇跡の操作。

 月並みだけど、光があるから影が生まれる。  それは、光を受ける側に付き纏う。  だから、影は、せめて、不気味なものではなく、美しくあらねばならない。  光源は、背にあるくらいが丁度良い。そうすれば、ボクらは常に自分の影を見ることができる。それが、導きになることだってあるだろう。  影は平等だ。肌の色も関係ない。  本体が、接触を避けても、  影らは、地面という平らなひとつで、  自由に、上下なく、溶け合っている。  上京したての頃––––  初めて渋谷のスクラ