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2021年100冊読破したあやなるの推し本ベスト10

あけましておめでとうございます。
去年から読書にハマり出したあやなるですが、2021年、途中から目標にしていた年間100冊の読破を達成しました!

達成してみての感想はPodcastで話しています。


本日はそんな私が2021年に読んだ中で、良かった本ベスト10を発表したいと思います!

第10位 人類学とは何か / ティム・インゴルド

イギリスの人類学者による解説。歴史的な流れから、これからの人類学に求められることまで。作者の人類学にかけた熱い想いと知の蓄積が伝わってくる一冊。

第9位 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー / ブレイディみかこ

日本人とのハーフである著者の息子の生活を通して、イギリスの文化と社会、ポリティカルコレクトネスが学べる。笑いあり涙ありのノンフィクション。

第8位 日本式経営の逆襲 / 岩尾俊兵(いわおしゅんぺい) 

リーンもアジャイルも源流は日本!かつてもてはやされた日本的経営のように、今こそ日本式経営で世界を凌駕しよう。日本に希望を与えてくれる、情熱が湧いてくる一冊。

第7位 安いニッポン - 「価格」が示す停滞 / 中藤 玲

賃金・物価の安い国日本に今迫っている危機を知らされる。日本人全員が読むべき日経新聞記者の書き下ろし。

第6位 私とは何か - 「個人」から「分人」へ / 平野啓一郎

自分の捉え方だけじゃなく、他人の捉え方、他人との関わり方をちょっと楽にさせてくれる話題作。

第5位 スマホ脳 / アンデシュ・ハンセン 

2021年一番売れた本。スウェーデンの精神科医による大量の論文分析と臨床経験に基づいた、脳にスマホを侵され続けている人類への継承。歴史的に人類の遺伝子がどう発達してきたかを踏まえながらの解説は、説得力しかない。

第4位 これからの大学 / 松村圭一郎

職業訓練場になっている昨今の大学に対して、学問を探求することの大切さを説く。学問に打ち込んだ経験でしか乗り越えられない壁が社会にはたくさんあると知っている私たちが、大学を学生を変えさせなければならない。

感極まって一本Podcast収録してますので、詳しく知りたい方はこちらで。

第3位 The Tyranny of Merit (邦題:実力も運のうち)/ Michael J. Sandel

アメリカの政治や歴史、現在抱えている問題を解説。学歴にも能力にも経済格差が影響していて、能力主義がその格差を拡大している。教育の機会均等は大事だが、学力が高い人が裕福になる社会構造そのものを変えていかなきゃ格差は止まらない。果たしてどれだけの人がそれに気づいているだろうか。

能力主義を悪いと思っていなかった自分にナイフを突き付けられた気分になった。じゃあこの問題をどう解決したらいいのか、議論したくなる本。英語が難しかったので、日本語でも改めて読みたい。

第2位 Humankind 希望の歴史 - 人類が善き未来をつくるための18章 / ルドガー・ブレグマン

悲観的に描かれたニュースも本も論文も、実験結果も歴史も、そのまま鵜呑みにしてはいけない。過去の多くの有名作品を否定し、人類の本質が善である根拠を語る。

人間なんてみんな利己的な生き物だと思っていた私の価値観を大きく覆された。人類の本質が善なら、社会をよくしていく方法はきっとある。

Podcastブックテラスでも真夜中のあやなるでもClubhouseでも、読んだときに大騒ぎしていたので、1位じゃなくてむしろ驚いた人は多いかもしれないw

第1位 人新世の「資本論」 / 斎藤幸平

人類が利己的に地球を破壊しつづける人新世時代、マルクスが残した資本論の続きには、今こそ社会を変えられる言葉が残っていた。今必要なのは、SDGsではなく、脱成長。データと理詰めで反論の余地を与えない論調は非常に明快で、危機感をあおられ続ける。それでもコミュニズムに今すぐ移行できれば、明るい未来もあるのかもと思わせてくれる。日本中、世界中を揺るがしている話題作。

これまた価値観を覆された。どうやらそうゆう本が私は好きらしい。
地球規模で問題をちゃんと捉えたことがなかった自分の無知さに、読みながら涙が止まらなかった本。
ひたすら論理的でわかりやすくて、強い主張が旨に響いた。どの本を読んでももう、この本と繋げてしか考えられない。今年また再読して、ちゃんと語れるようになりたい。

まとめ

いかがでしたでしょうか?人文学系に寄っておりますが、話題作もチラホラ。本は読んで終わりじゃなくて、そこから人と議論して理解を深めることが大切だし、すごく楽しいと思っているので、同じ本を読んだ方は一緒におしゃべりしてくれたら嬉しいです。

このランキングについては、年間500冊を読むまいとさんとのPodcastブックテラスでもさらに詳しく紹介しているので、聞いてみていただけると嬉しいです。まいとさんのランキングもご注目あれ。

日々の読書については、読書メーターに全ての本の感想をあげています。よかったらフォローしてください。記録をつけると読書のモチベーションがあがるのでオススメ。

今回ランキングから外しましたが、実は小説を20冊以上読んだので、小説は別途ランキングを設けたいなと思っております。お楽しみに。

2022年も、読書に明け暮れます~♪

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