自信を無くすまで。


きっかけはどれも、たった一言。


チームメイトだった子のお姉さんから言われた

「人の顔見て何笑ってんの?」


中学生の時にいじってくるクラスメイトが言った

「お前って思ってるほど可愛くないよ」


思春期で今よりもっと繊細だった私は、うまく笑えなくなった。

鏡の中に映る自分が嫌いになり、目つきが悪くなった。

コンプレックスがどんどん目に付き、頭から離れなくなっていた。


ただ挨拶しようと思って笑いかけただけなのに。

ただ鏡見て髪を直していただけなのに。


その頃競泳である程度の成績を残していたし、

勉強も出来る子だと周りから認識されていた。

ピアノも弾けたし習字も八段取れたし、合唱も得意。

競泳には特に打ち込んでいたので、

いかにも「スポーツ女子」だったことは否めないが、

色々努力してきたので出来ることも沢山あった。


それでも哀しいかな女の子なので、

見た目のことを言われてしまうと心に大きな傷を負ってしまうものなのである。

見た目は圧倒的に今の方が女の子だが、心は今よりも女の子だったはず。



ファッション雑誌を読み始めるのも当時では相当早く、

小学生の頃から読んでいた。

マセていたのでルーズソックスも小学生から履いていたし、

子供用の化粧品も買い始めていた。

小学生の時はボスに仕立て上げられ、先生からも頼りにされた。

競泳では県の強化選手で全国大会にも出ていたし、

何故か足も速かったし、好きな男の子とも両思いだった。

今思えば割と順風満帆な小学校生活。


中学生になると内申がとても入試に影響されると散々言われ、

所謂「良い子ちゃん」になろうとして急に大人しくした。

このタイミングでの出来事だったから、

余計に自信がなくなってしまったのだろうと思う。


ちなみに我が家では、祖父の母校である県内トップクラスの高校に

行かないといけないような空気になっていた。

そのため、受験に関してはかなりうるさく言われて育った。


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