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やる気が出ない時に読みたい本3選

どうしてもやる気が出ない時ってある。もう、何もしたくない、みたいな。お腹は空いてるけどご飯を作るのは面倒くさい。トイレには行きたいけれど、立ち上がりたくない、もうどうにでもなってしまえ。わたしは今何もしたくないんだ。自暴自棄だーい、みたいな感じの時。

たいていそういうときって、すごく身体的にも精神的にもすごく疲れが溜まっている時なんだなって思っていて。だから、そういうときはゆっくりするのが一番だなって思ってる。

で、わたしはゆっくりする時って決まって必ず読書をするんだけれど、そんな時に選ぶ本って、わたしの中でも何度も読み返している本だったり、すごくお気に入りの物だったり、読みやすい本だったりする。

ちょっと、今日はそんな、やる気の出ないときに読みたい本を紹介してみたいと思って書き始めた次第。


じゃ、さっそく。


さくらももこ『もものかんづめ』

わたしはエッセイというジャンルがとっても好きなのだけど、そのきっかけになったのがさくらももこさん。小学生の時に読んだこの本は、もう何度読み返したのかわからないくらい。さくらももこさんの周りで起こる何気ない日常の一コマ一コマが、あの独特の文体ですらすらと書かれていて。さくらももこさんの文章は、本当にすっと頭に入ってくるし、どんどん先に先に進められるくらい軽く読めてしまう。くだらなくて(なんて言ったら語弊が生まれそうだけど)誰でも通り過ぎてしまいそうな日常を上手く切り取って、そしてそれをうまくアウトプットしている感じがもうなんとも。
この『もものかんづめ』じゃなくてもとても面白いのだけど、これはさくらももこさんのエッセイ3部作のうちの最初の1冊だから、スタートとしてこれを読むのもいいのでは、って思う。
特に「奇跡の水虫治療」の話が好き。何年読んでなくても、この話だけはずっと覚えてるの、最初に読んだ小学生の時の印象がきっと強烈だったんだろうなって思う。昔、わたしも水虫になったときは絶対にこの治療法を試すんだ……!なんて思っていたこともあったのだけど、今のところその治療法にお世話になったことは一度もない。これがどんな治療法なのかは、ぜひとも読んで確かめてみて欲しい。



星野源『そして生活はつづく』

これは読んだことある人も多いのでは。あの星野源のエッセイ。わたし、この本が書店で並んでいるのを見るまでは、恥ずかしながら星野源が文章を書ける人だなんて知らなくって。で、興味本位で手にとってちょろっと立ち読みしてみたらすごく面白かったから、このまま立ち読みするのはもったいないなって思ってすぐにレジに持って行った本。
本のタイトルにもなっているとおり、「生活」というものを書いているのだけど、読んでいて「めっちゃわかる」「あるある」という感覚になってとっても面白い。でも、この本に共感できるのは、きっとものすごく面倒くさがり屋で、どうしようもなくうまく生きられなくて、一人で生活するのが向いてないような人だとは思うんだけど。でも、そんな面ってきっと誰しもが外には見せていない部分なはずで。わたしはどうしようもないくらいの面倒くさがり屋なんだけれど、外面だけは昔からとっても良いからあんまりそんな風には見られていなくて。だから、一緒に住んでいる家族しかしらない、もしくは自分しか知らない自分の自堕落な一面が、まるで映し出されているかのように書かれているこの本は、すごく面白くって。一気に読んでしまった記憶がある。ちなみに今もまたもう一回読んでいるところなんだけれど、今回でこの本は3週目。どうしてもやる気が出ないときは、仲間を見つけるつもりで、この本を読んでみてもいいかもしれない。
ほんと、生活って難しいなって思うからさ。でも、それなりにやってたらなんとかなるって思うからさ。

そんなわけで生活をおもしろがりたい。

むやみに頑張るのではなく、毎日の地味な部分をしっかりと見つめつつ、その中にも面白さを見いだすことができれば、楽しい上にちゃんと生活をすることができるはずだ。

生活を面白がるって、やる気がどうしても出ないときに一番必要な気持ちな気がしていて。この繰り返される毎日で、生きていく上で欠かすことのできない生活を、どうしたら面白くできるのか。そのヒントがいっぱい詰まっているような気がしている。
ちなみに、料金支払いの話がとても好き。めっちゃ共感して読みながら頷きまくったもんなぁ(これ、読んだ人にはわたしがとんだいい加減女だってばれるなあ)。



ゆるりまい『わたしのウチには、なんにもない。』

どうしてもやる気が見いだせない時って、わたしの場合は大抵どうしようもないくらい部屋が散らかっている。「部屋の乱れは心の乱れ」って言い出した人は本当に核心を突いているよなあって思うくらい。部屋干しした洗濯物はカーテンレールにかかったまま。取り込んだ洗濯物も畳まずに床に放置。動きたくなくてゴミ箱にぽいっと投げたけど命中せずに終わったティッシュの残骸が転がっていたり。そんな散らかった部屋を、無条件に片付けたくなってしまう。ゆるりまいさんほど捨て変態にはさすがになれないけれど、それでもこの本を読んで散らかった部屋が少しはましになったことは事実。
どうしようもなくやる気が起きないときは、上の2冊を読んで、ちょっと気持ちが復活してきたかなーくらいの時あたりに読むのがベストな感じ。



(おまけ)松本ひで吉『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』

やる気があるとか無いとかに関わらず、癒やされたいと思う全人類に読んで欲しいって思う本。なんならわたしこれ、今日初めて読んだ。というか、ついさっき読んだ。シェアハウスのリビングに置いてあって、ついつい読んでしまった。めっちゃ癒やされる。とにかく癒やされる。めっちゃ読んで欲しい。(急に乏しくなる語彙力)



あぁ、とてもとても自分の趣味で書き連ねてしまった。でもとても満足。

月末でお疲れのみなさんは、どうぞ本でも読みながらゆっくりした週末を過ごして欲しいなって思う次第。



今日もおつかれさまでした。




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