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うつ病闘病日記 2024/8/20 渡良瀬、会社辞めるってよ

休職中の会社を辞めることにした。
一応、来週の人事との定期面談までは考える期間にしているが、結論は変わらないと思う。

今日の精神科通院で、主治医にも許可を取った。
「いろいろ大変だったもんね……環境がよくないというか……これからはゆっくり休んで」
そりゃ当然辞めるよな、みたいな顔をしていた。


本当は、うつ病療養のための休職中に妊活して、そのまま産休育休に突入してやるぜ!という計画だった。
もろもろ考えて、それが一番心身を休ませながらお金がもらえる手段だった。
でも、私はその道を断つ。


どうしても耐えられなかった、もう絶対に戻らないと決めた職場に籍を置き続けるのが。
ないがしろな扱いをされて、それでもしがみついているのが。
働くこともできず、社会と切り離されてしまっているのに、あらゆる面で会社に縛りつけられるのが。


今後はハローワークから失業手当をもらいながら、古巣の就労移行に少しずつ通おうと思う。
そしてゆっくり、次の居場所を見つけるのだ。


妊活は続けるから、どのタイミングで子を授かれるかもわからないし、正直怖い。
本来は休職を延長して、社会保険に加入していれば支援が充実する。
でもこれ以上、社会と繋がれずお金ももらえずの状態を続けることは、とてもしんどい(労災申請中なので傷病手当はもらっていない)。
後々労災認定さえ下りればドカンと入ってくるお金より、今このときのメンタルを取った。
経済的に損はするが、健康を考えたら決して間違いではない選択だと思う。


最近、子育て中の友達と「承認欲求・所属欲求」の話をした。
彼女いわく、「働いていないからお金を使うことにいちいち罪悪感があるし、社会と繋がっていないから不安」みたいな感じだった(私からすれば、毎日家事育児をこなしている時点で5億点満点なのだが、それでも働いていないことに引け目を感じるらしい)。

一応まだ会社員の立場の私も、働いていないがために「自分に生産性がないように感じる」ことに心がとてもざわついているため、彼女の言葉に首がもげるほどうなずいた。
資本主義に毒された自分の思考回路が辛い。

彼女の子どもは、まだ生後間もないながらも、彼女が笑いかけてあげると嬉しそうに笑うそうだ。
誰かに認められたい欲は、赤ちゃんにもあるようだ。
だから承認欲求って人間の根源的な欲求だよね、と彼女が言った。
私は再度、首がもげるほどうなずいた。

人間は社会性の生き物だ。
社会に出て、誰かと繋がっていないと、メンタルに悪影響を及ぼす。


最近、DISH//の「プランA」という曲がお気に入りだ。

プランAだろ 迷いないだろ 生きてこそだろ
笑われても切なくても良いはずだろ

DISH//「プランA」より

「プランA」とは「かっこ悪くても生き延びること」だと解釈している。
この曲は「逃げ上手の若君」というアニメのOPで、簡単に言うと追われる立場となった主人公が、逃げまくって生き延びる話だ。
たぶん、だからこういう歌詞になっている。
このアニメは鎌倉時代~南北朝時代(つまり戦国時代)の話だが、メンタル疾患患者を多く抱える現代社会にも通じる、人生哲学だと思う。

プランA プランA
逃げが勝ちなのさ
プランA プランA
逃げて勝ちなのさ

DISH//「プランA」より

当時は「負けるくらいなら自害する」武士たちの時代でありながら、主人公は「逃げて生きる」ことを選択するのだ。


私は、合理的配慮をもらえない会社から逃げて生きる。
それが「勝ち」だと信じている。


体調や家庭の状況が整ったら、新しい環境で輝きたい。
次はきちんと障害者支援制度の整備された会社で、無理なくゆったりと、長く仕事を続けたい。

そのために、今は羽を休めよう。






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