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ターゲットの新ブランド「dealworthy」が誕生!日常必需品を驚きの低価格で提供

こんにちは、Ayakoです。海外市場・消費者トレンドの最新情報を独自の洞察でお届けします。

2024年2月、アメリカの大手スーパーマーケットチェーン「Target(ターゲット)」が低価格の新ブランド「dealworthy」を立ち上げました。このブランドは、最近の値上げによる家計への負担を感じている消費者向けに、日常必需品を低価格で提供することを目指しています。

今回は、ターゲットのプレスリリースをもとに、新ブランドについてご紹介します。


400種類以上のアイテムが$10以下!

ターゲットが新しく立ち上げたプライベートブランド「dealworthy」は、衣料品、アクセサリー、日用品、美容グッズ、電子機器、家庭用品など、400種類以上のアイテムのほとんどが$10以下で販売されます。例えば、歯ブラシ2本で99セント、綿棒200個で$1.99、タブレットスタンドで$5.99など、毎日使うアイテムをお手頃価格で手に入れることができます。

日用品 (Image: Target)
スマホケース (Image: Target)
衣料品、美容グッズ、電子機器など (Image: Target)

既存ブランド「Up&Up」も刷新!

dealworthyの登場に伴い、ターゲットは人気のプライベートブランド「Up&Up」も刷新します。こちらは主に家庭用品を扱っており、大半の商品が$15以下という手頃な価格帯が魅力です。今回の刷新では、既存商品のリニューアルに加え、新商品の追加も行われます。

Up&Upブランド(Image: Target)

高インフレ時代のニーズに応える戦略

近年、世界的な物価上昇の影響を受け、食料品や日用品など生活必需品の価格が高騰しています。dealworthyは、このような厳しい経済状況下で節約を心がける消費者に向けた戦略的なブランドです。ターゲットは、dealworthyとUp&Upの刷新により、幅広い層の顧客を獲得し、競合店との差別化を図っていく狙いを持っています。

デロイトの「世界の小売業ランキング2023」調査によると、ターゲットは2021年度の小売売上高で世界の小売企業トップ10に入りました。(Source: Deloitte
小売業界は競争が激化する中、ターゲットの売上高は2022年に約1,076億ドル(USD)に達するなど好調です。(Source: Statista)

dealworthyとUp&Up、違いはどこ?

dealworthyとUp&Upはどちらも低価格ブランドですが、違いがあります。dealworthyはより低価格に重点を置き、衣料品やアクセサリー、電子機器、家庭用品など幅広いカテゴリの商品を取り扱います。Up&Upは主に家庭用品を扱い、dealworthyよりも少し高めの価格帯ですが、より品質にこだわった商品を提供します。

まとめ

dealworthyは、高インフレ時代にターゲットが打ち出す新たな顧客獲得戦略です。15年前に立ち上げた既存のプライベートブランド「Up&Up」は現在、年間30億ドル(USD)の売上を誇るなど好調です。そして、ターゲットはdealworthyとUp&Up以外にもプライベートブランドをいくつも抱えていて、その売上は全て合わせると約300億ドル(USD)、総売上高の3分の1を占めます。

ターゲットは、今回のdealworthyブランド立ち上げることで、今後もプライベートブランド事業を強化し、他の小売業者と差別化を行なっていくでしょう。

今後、世界の小売企業トップ10に入るターゲットがどのようにdealworthyとUp&Upなどのプライベートブランドを展開し、小売業にどのような影響をもたらすのか注目です。

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