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デンマークからドイツへ行く1

デンマークから鉄道でドイツへ行ってきた。
EUで、隣の国だから日帰りでいけるだろうとすっかりナメていたが、ヨーロッパは広かった。
結局鉄道で往復2日、滞在1日の計3日間のちょっとした旅になった。

今は本当に便利で簡単だと思う。アプリを使ってチケットはすぐさま購入。乗車後もQRコードを携帯で見せれば済む。
初めて電車に乗った時、切符を握りしめすぎて汗で切符がふにゃりとなったが、そんなことはもう起こらないのだ。


いつもより落ち着いている。慣れた、というより自分全体がこのショートトリップを喜んでいるんだろうな。窓を打つ雨の音を聞きながらそう思った。
朝7時、静けさの中、電車はゆっくり出発した。

雨に濡れた場所と数字によって残った跡の感じが良い

デンマークのAarhusを経由し滞在予定地のドイツ、ドルトムントへ。
Aarhusの駅員が朝からハツラツと素敵な対応で目が覚めた。デンマークで店やスッタッフの方の対応で悲しくさせられることがほとんどない。人が本当に素敵な国だと思う。
1枚19kr、2枚21krという値段設定がよくわからないクッキーを、もちろん2枚食べながら列車を待つ。


Aarhusからハンブルクへ

座席の車両番号が71車両目。どれほどデカイ列車が来るのかと、席が分からなかったらどうしようかと怯えていたが、まさかの71-72車両しかない列車だった。

IC鉄道。電源もWifiもある。 ヘッドのクッション(赤)がどちらが正しいのか分からないくらい上下まちまちに備え付けられているラフさが良い。

陸続きでもドイツに入った途端に建物や街の雰囲気が変わる。
パスポートの確認などあるかと思ったが、特に何もなくドイツへ。

経由したハンブルク。
すでに物価の安さと、食べ物の量と美味しさに感動し、電車を待つ間にずっと食べていた。デンマークに比べてほぼ半額ではないだろうか....。夏休みのせいもあるだろう。あちこちから色々な言語が聞こえて来る。

カレー。うまい。沁みる。

スタバで、バニラクリームフラッペチーノのグランデ、豆乳、シロップ抜きのホイップクリーム増量という面倒臭いカスタマイズをしてもらっている間、後ろの人が店員にコップに書く名前を聞かれ「キキ」と名乗っていた。思わず「素敵な名前!」と声をかけた。
「本名は〜だけど、キキって呼びやすいでしょ?私も気に入ってるの」とフレンドリーな笑顔で彼女は言った。
「キキ!」ドリンクを作り上げた店員が彼女の名前を呼んだ。
やっぱり素敵な響だと思う。


ハンブルクから滞在予定地ドムトルント へ

親切に車両停車位置が掲示されている。
それに合わせて目の前に来た車両に乗り込んだが、一つズレていて混雑の中車内を横断することになった。

ドイツに入った途端街のあちこちにグラフティが見えた。進むにつれてどんどん増えて行くグラフティ。橋と橋を横断する列車にも。
デンマークで知り合ったフランス人が、「最高な壁があるのに、どうしてデンマークはグラフティがないんだ?」と言うくらいにはあまりデンマークでグラフティを見かけない。

19時、ドムトルントへ無事到着。
ドイツに留学経験のある妹が、「遅延とかストライキとか普通にあるから」と行っていたが、時間通り、何事もなくスムーズに行った。




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