ayaka nakamura

Artist:美術家。絵画・アニメーションなど制作/ 昔の夢は船乗り / アメリカ・デ…

ayaka nakamura

Artist:美術家。絵画・アニメーションなど制作/ 昔の夢は船乗り / アメリカ・デンマーク・中国などにて滞在制作 /Painting, Animation/ https://linktr.ee/ayakanakamura

マガジン

  • I Believe

    デンマークにて滞在制作しているアニメーション「I Believe 」の記録

  • 制作の間と日々

    制作の合間に考えたこと、出会ったこと

  • レシピや食べ物

    作ったり目にした食べ物たち

  • 中国 上海滞在記

    中国 上海のアーティスト・イン・レジデンス(AIR)にて3ヶ月間の滞在制作記録

  • デンマーク滞在記

    デンマーク、Viborgでの1年間のアーティスト・イン・レジデンス滞在の中でやったこと、思ったことなど。    デンマークからドイツへ鉄道で行った旅行記もあり

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I Believe アニメーション制作レポート 04| ティザー02

制作中の手描きアニメーション「I Believe」ティザームービー 木炭で作画 ------------------------------------- <Statement of Intent> (生まれた瞬間から何でもある今の世の中だからこそ、私たちは見落としているものがある。) 「生きる」とはなんだろうか。 それは己の存在を認めてもらうことから始まるのではないだろうか。 そして相手の存在を認めることが、自分の存在を認めることでもあると感じている。 難しいことではない。 挨拶をし、相手が返してくれる、道端の小さな花に気づく... それで十分なのだ。 しかし今日、経験や言葉がデジタル化し、実態が希薄化している。 そして様々な価値観や情報がすばやく流れて行く。 そんな「今」にしがみつく為に、他人の価値観や情報をコピーし、 その中で人々は翻弄され、自分の存在を不安定に感じ、疲弊しているように見える。 自分の存在は(自分は何者なのか、と知るには) 自分と自分の周りの命に目を向けるしか知ることはできないのだと思う。 非情も描くが、大切なことを表すために。 大きな変化を描くが、小さな変化を感じるために描く。 美化することなく、詩的で美しいアニメーションをつくりたい。 主人公は様々な世界と命を見て旅をする。 その目を通して感じてほしい。 日々に疲れた人へ。      ------------------------------------- We are living in an era where everything is within reach, and the world has never seemed smaller. A constant stream of information, pushing and pulling us in all directions, relentlessly demands to be the object of our attention. Very rarely do we ever experience this moment as it truly is, being too lost and caught within the endless distractions. As time passes, this torrent of information becomes our home. It becomes a standard habit for all of us to be lost within it, and rarely notice our desires for more increasing yet our joy for life diminishing. Because of this we tend to lose sight of our happiness and life. “What Does Life Mean To You?” I think it starts with recognizing the existence of each other. And when I recognize you, I’m recognized. It’s not difficult. To exchange greetings, notice a nameless flower blooming on the road... We can be happy with just that. But today, Language and experience is digitalized, and the reality is diluted. A barrage of information and values exchange very quickly. And people try to keep up with this. However, they become tired and the feeling of one's own existence is unstable and restless. The way to find one's own existence (to know what I am) is to look at the life around me and myself. And that leads to peace of mind and healing. I draw heartless scenes, but to express important things. I portray chaotic events, but to better frame and emphasize the subtle and the small. I want to make a poetic beautiful animation without beatification. The Wonder meets various life. I want you to experience that life with him. For people who are tired. -------------------------------------

    • 宅配のSさんの退職

      ずっとお世話になっていた宅配の方が退職した。 ピンポンとインターフォンが鳴った。 モニターに映る見慣れた青い縦縞の制服に、 あれ?今日は宅配は無いはずだと不思議に思いながらドアを開けると、 「Sは退職したので、代わりにこの地域を担当させていただきますKと申します。」 と新しい顔の方が丁寧に挨拶をした。 わざわざご挨拶いただけたことに恐縮しつつ、 Sさん何故言ってくれなかったんだ…と強く思った。 Sさんを知ったのは5、6年くらい前だった。 良かったら使って! と送り主(

      • 絵画は見たままではなく、見た人のイメージや記憶と作品の間につくられている

        今月のArt collector’s に展示情報を掲載いただいた。 献本をいただいた時、表紙がセクシー(写実)で焦った。 写真だとあまり色気とか感じないのだが、 絵画や彫刻は肉体美を感じる。 写真でも光などで物体を生み出すことはできるが、 絵画や彫刻などはそれよりも更に「つくる」ことができるからかもしれない。 例えば、デッサンなどで自分の手を描くとした時 そのまま「手」を描いても「手」にはならない。 人によっては皆がイメージする手より、指が長かったり、短かったり、曲が

        • 映画 PERFECT DAYS

          PERFECT DAYS 良かった。映画館で観てほしい映画だった。 エンドロールの最後までぜひ見てほしい。 余白を感じさせる映画だが 冒頭で彼の職業がよく分かる会社名の入った作業着の背中を写し出す、観る人への配慮 The Tokyo Toilet (スリーT良い…) 作業着の青色がとても良い絶妙な青で ダサさを感じさせない真っ青なブルー むしろカッコよさを感じさせる青さ。 彼が使用するバンも同じ青 この青色は緑(自然)の多い中でも人混みでも良く生えていた。 セリフが少

        I Believe アニメーション制作レポート 04| ティザー02

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        記事

          執着するのは無形物だけでいたい

          人や物、場所 1箇所、一つに依存するというのに不安を覚える。 野良猫だって餌場は複数あるだろう? 飼っているうウチの猫だって、ちやっかり外に餌場がある。 愛着を持つと無くしたときに悲しみが凄いので持ちたくない。 しかし、長年使っている道具とかは ちゃっかり自分の一部になっている。 以前、沖縄から帰る時うっかりカッターを没収された。 国内野飛行機でも没収されるのか…!!と まあ、考えれば(考えなくとも)当たり前なことなのだが、海外ではやらかさないミスをちゃっかりやらかし、う

          執着するのは無形物だけでいたい

          ...

          人に感動を与えるなんて辛くないはずがない極限まで追い込んでやっと届くか届かない程度だ 映像でハイテンションに見える人は実際は更に高く喋ってる 何か媒体を通すとストレートには届かない それを届けようとすると相当なエネルギーがいる 気持ちや脳内の数%も出しきれない だからずっと足掻くんだ

          太陽が眩しかったから納豆を食う

          先日、すごい疲れていたらしい。らしい、というのは疲れすぎるとそれを認知することすら難しい。なんなら睡眠という行為すら億劫になる。 とりあえず疲れていた。それに気づいたのは一言喋るごとに涙が出たからだった。 すごい。  最初に思ったのはそれだった。 風が背中を押すと、その反動で涙が出る。 人の声の振動で涙が出る。 悲しくもなんとも無いのに涙がでる。 人間水分すぎる。 太陽が眩しかったら人を殺すし、ウミネコが桟橋で鳴いたら死のうと思う人間の心情が理解できるな、と思った。

          太陽が眩しかったから納豆を食う

          夜中に食べたい即席トーファー(豆花)

          夜中に食べたい即席トーファー(豆花)

          理想のふるふる濃いめのコーヒーゼリー

          理想のふるふる濃いめのコーヒーゼリー

          絵を送るならゴザを使えばいい

          大きなキャンバスの絵をいかに安く安全に送るかは、画家の永遠の悩みであり試練かもしれない。 先月、スウェーデンに送った絵が、ちょっとしたトラブルでうっかり上海に戻ってきた。 正直、ロストして手元にもどることはないだろうと諦めていたので、戻ってきただけでありがたい。 しかし、展示のためにもう一度スウェーデンに送る。 ちなみに戻ってきたキャンバスの入った箱はこんな感じだ。 ザ・破損。 これは中国がいけないとか、スウェーデンがいけない、とかではない。 ちなみに、以前日本か

          絵を送るならゴザを使えばいい

          中国 -上海- スーパー

          今滞在している場所「朱家角」は都心から2時間ほど離れているので選択肢がほぼないのだが、メモとしてお世話になっているスーパーを書いておく。 家乐福(Carrefour) 中国全体にあるスーパー 聞いたことがある名前だな、と思ったらフランスに本社があるスーパーらしい。元々ヨーロッパ系なためか、お菓子やコーヒー、チーズなどヨーロッパのメーカーのものを多く取り揃えている。 中国産のチーズを買ったらスナック的な味だったため、ここでドイツで見たことのあるパッケージのチーズを買った。

          中国 -上海- スーパー

          光とやる気

          今日、部屋の電球を買った。 中国に滞在制作へ来てから妙にやる気がでなかった。 しかも部屋の電球が暗く、陽が落ち始める夕方4時頃には描くことが困難なくらいだった。 ここに来て約3週間目。制作の進行が遅く、イライラしてきた自分に気が付いたので、夜でも制作できるよう、とりあえず明るい電球を買った。 デンマークにいた時、明かりをつけずにパソコン作業をする人がほとんどだった。日照時間が短い冬でも明かりをつけず、共有スペースだったため、毎回 私が部屋の明かりを点けて良いか訊ねていた。

          光とやる気

          中国 -上海- 朱家角

          今、上海の朱家角にいる。朱家角のアーティスト・イン・レジデンスにいる。 ここは水郷と呼ばれていて、川があって、緑があって、道幅がひろくてのんびりしている。良いところだ。良いところだが、画材店がない。画材を買うには都心の方(福州路)まで出ないといけない。で、画材を送って欲しいというと店員は皆一様に 「『朱家角』(苦笑。遠すぎるよ」 という反応をする。 都心へ出るまで乗り換えが少ないせいか、「そんなに遠いか?」と思っていたが、改めて時間を測ったら片道2時間はかかっていた。そりゃ遠

          中国 -上海- 朱家角

          中国 -上海- ぼったくりに合う

          一年間デンマークでのんびりしていたためか、自分が日本人なためか、 とりあえず、そういうことに頻繁に合わない国にいたために 中国に着くなり早々にぼったくりに合った。 最初は「んん?」とくらいしか思わなかったが、3回くらい合うと流石に分かる。というか3回くらい合わないと確信が持てなかった。 「これ、ぼったくり的なやつでは?」 ちなみに私が合ったのは 空港から滞在場所までのタクシーと、近くの街の屋台系の店だ。 価格を高く言ってくる系ではなく、 例えば、 値段が6元だとして、

          中国 -上海- ぼったくりに合う

          中国 -上海- おすすめ画材店

          滞在制作で来ているため、画材がないと始まらない。 行ってよかったと思った上海の画材店を紹介したい。 上海文化商厦 上海の福州路は、画材や文具、書籍、文具の店が並ぶ通り。そこにドンと構えているビルが上海文化商厦。 1階から4階まで、文房具や画材などを専門に扱っている。 内側は個々のお店になっていて、大体の画材はここで揃うのではないのだろうか。 訪れたのが土曜だった為か、働いている親の子どもがカウンターでワイワイゲームしたり、お父さんが注文されたキャンバスをつくる横で宿題し

          中国 -上海- おすすめ画材店

          中国 -上海- 交通手段(地下鉄・バス・Taxi)

          上海交通カード上海で便利なのが「上海交通カード(上海公共交通卡)」 上海で使える交通ICカードです。 これを持って入れば地下鉄・バス・タクシー・リニヤモーターカー、ピッとタッチで簡単ラクラクです。 地下鉄の主要駅、郵便局などで購入可能。私は「虹橋国際空港(上海虹桥国际机场)」の駅で購入しました。 カードのデポジットは20元。とりあえず100元チャージしました。 我要一张交通卡(普通卡) 交通カード(一般カード)を一枚下さい 要充值100元 100元をチャージした

          中国 -上海- 交通手段(地下鉄・バス・Taxi)