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【衝撃】泥で野菜を漬ける⁉伝統の泥漬けを次世代に繋げ!(新潟県阿賀野市郷土料理)

ぬか漬け、浅漬け、粕漬け、味噌漬け、醤油漬け
酢漬け、からし漬け、べったら漬け・・・

日本にはたくさんの漬物がありますよね。

ですが、
泥で漬ける「泥漬け」って知ってますか?

泥って、あの泥ですよね・・・?

え?泥ですか?

なんと新潟県阿賀野市に
本物の泥で野菜を漬ける
泥漬けの風習が残っている
というんです。

綺麗道と名乗る私ですが
心に灯るのは・・・

日本の伝統文化を残したい。
特に失われゆく食文化を次世代に繋がなくては!

という使命の炎🔥

私のセンサーが反応しまくりの
案件がやって来ました。

今日は
あなたを思いっきり巻き込んでみたいと思います。

ぐるぐる巻いちゃうんだから

代り映えのない毎日。
刺激のない生活。

そんな毎日を送っていると
老けちゃいますよね。

この世界にはあなたの知らないものが
まだまだたくさん眠っています。

未知の領域に足を踏み入れることで
脳は活性化し、精神的にも前向きになれるんです。

チャレンジはあなたを若返らせる。
(かもしれない)

・・・にしても、これは飛びすぎ

さぁ、あなたも未知の世界を味わうことで
本来のピチピチ感を取り戻しましょう。

それではこれより
新しい世界へと導かせていただきますっ。

泥漬けの世界へようこそ~

泥漬けとの出会い

ちょうど前回はナスの話題でしたが
夏野菜のナスもそろそろ終わり。

夏の終焉を迎える直前に
たまたま出会ったのが「泥漬け」でした。

ライターの仕事で
瓦の産地で行われているという
瓦割り体験の取材に行ったんです。

(瓦割りが気になる方はこちら

そこに彼がいました。

泥漬け用粘土

そこは「安田瓦」という
全国シェア第4位の瓦産地である
新潟県阿賀野市の保田(やすだ)地区

(安田が保田でやすだ。新潟人も惑わせる地名)

「安田瓦」は
積雪の多い寒冷地でも耐えられる
高品質な耐圧・耐久性に優れた瓦として
有名なんです。

この安田瓦の特別な強さは
瓦を高温で焼成することで完成します。

そしてその高温に耐えられるのは
この地域で取れる「良質の土」のおかげだといいます。

良い土だから良い瓦ができるっていうことですね。

この地域では
瓦にも使われる良い土を使った漬物を
昔から食べていたそうです。

んで、泥漬けって何?

泥漬けとは・・・

良質な粘土が豊富に採れる
新潟県阿賀野市の安田・笹神地域
に伝わる郷土食です。

その昔、安田瓦の職人たちは夏場、
瓦の原料の粘土にナスを漬けて食べていました。

丸三安田瓦工業オンラインストア

江戸時代から作られている
伝統の安田瓦。

強い瓦を作るためには
長時間窯で焼き続けなくてはいけません。
(今ですら27時間も焼き続けているそうです)

熱い作業場で汗水流して頑張る職人さんたち。

その職人さんを陰で支えていたのが
「泥漬け」なんだそうです。

「泥漬け」で塩分をしっかりチャージしながら
作業に打ち込んでいました。

しかし、時代が豊かになるにつれ
地域の食文化から急速に失われつつありました。

丸三安田瓦工業オンラインストア

これだけ時代が豊かになっていくと
流れから外れ、失われるものも出てきます。

「泥漬け」も人々から少しずつ忘れられていきました。

・・・ですが
ここで立ち上がった漢たちがいました。

地元の
・丸三安田瓦工業株式会社さん
・(一社)阿賀野がわ環境学舎さん

が協力して

その貴重な伝統の郷土食を今に蘇らせたのです。

それがすぐ漬けられる
「泥漬け用粘土」です。

運命の出会い

泥漬けの特徴とは?

そうはいっても
わざわざ泥で漬ける意味なんてあるの?
と思われたかもしれませんね。

粘土の袋に書いてあった
泥漬けの特徴をここにまとめてみます。

DORODUKE!!!

1)色鮮やかに漬かる

粘土の中の鉄分が作用して、色鮮やかに漬かります。

2)塩分控えめヘルシー

粘土の場合、塩分控えめでも漬かるのが特徴です。

3)野菜の風味が楽しめる

塩分控えめのため、野菜の美味しい風味が残っています。

泥のおかげで
ヘルシーに仕上がるということなんですね。

そして私、綺麗道。
伝統や食への探究心が人並外れておりますゆえ
試さずにはいられませんでした。

迷わず購入した次第です。

泥漬けの作り方

では、泥漬けを早速作ってみましょう。

レッツ綺麗道クッキング♪

テレレッテテテテ
テレレッテテテテ
(脳内BGM:キューピー3分クッキング)

【材料】
泥漬け用粘土 適量
水      適量
野菜     適量

【作り方】

1.初めに漬け床を作ります。
粘土を容器に入れ、水を混ぜていきます。

※レシピには「1袋入れて」とありますが
泥の重さは3.7㎏。

さすがに多すぎるやろ!
ってことで、4分の一からお試し!

サラサラの粘土に
水を適当に入れて・・・混ぜます

泥がドロドロになれば漬け床は完成です。

こんな感じ!
(マドハンド・・・)

※既に塩が入っているので、満遍なく
よ~くかき混ぜてくださいね。

※なめらかな粘土なので混ぜていて楽しいですよ。
ただし手にかなりくっつきます。

2.野菜を切らずに丸ごと入れます。
野菜を洗ったら水けをふいてそのままぶっこめ!

※泥が中に入り込んでしまうため、
野菜に傷がないものを使用します。

ナス:へたは取らずに丸ごとです
きゅうりバージョン:これも丸ごと
粘土をまぶして後は待ちます

3.半日~1日漬けたら完成
野菜を取り出し、泥をきれいに洗い流したら
召し上がれ。

【漬け時間目安(外気温25度くらいの場合)】
ナス→21時間
キュウリ→18時間
ニンジン→21時間

完全に漬かった色!
キュウリもしなってる

キレイに洗って・・・見てくださいこの色!

完全に漬かったな。

泥漬けを食べてみた

ではいよいよ実食。

初めてのものって
ちょっとドキドキしますよね。

見た目はおいしそう

んじゃ、いただきます!

んぐんぐ・・・。

かすかに泥っぽい風味があるような気もするけど
これ・・・漬物だな。(当たり前)

優しい塩味がヘルシー感ましましです。


漬かりっぷり見てください

ぬか漬けが苦手な夫も
泥漬けは気付かずに食べていました 笑

薄い塩味なのに
しっかり漬かっているのが不思議。

これは泥マジック!

鉄分が入っている泥で漬けるので
野菜にも鉄分が浸透するんじゃないか
と思うんですよね。
(あくまで個人的見解です)

土には微生物もたくさんいる
って言いますし

「今は解明されていないだけで、実は健康効果も高いのでは?」

と勝手に妄想している私でした。
(どこかで解明してほしい)

泥漬けマスターになるための注意点

1)漬け床の使用回数は2回まで

続けて漬ける場合は日をあけずに
すぐに次のものを漬けるようにして下さい。

2)漬けっぱなしはNG

一旦漬かった後は放っておかないで下さい。

食べるまで時間が空くときは
泥がついたままポリ袋に入れて
冷蔵庫に入れておくとよいみたいです。

食べる直前に洗い流すことを忘れずに。

3)泥は正しく処分しましょう

使い終わった泥は
自治体のルールに従って廃棄してください。

泥だからと庭に捨てるのは注意。

塩分が含まれているので、
植物を枯らしてしまう恐れがあるそうです。

4)よ~く洗い流すこと

いくら良い粘土でも泥は泥。
きれいに洗いましょう。

粘土だけあって粘り気があり、
実際やってみると
なかなかくっついて流れませんでした。

気長に丁寧に流しましょう。

泥漬けに漬けるお野菜の選び方

伝統的には
ナスが一番使われていたそうです。

キュウリやニンジンもおすすめとのこと。

サイトを見ますと
「セロリやカブも美味しいという声」があったとか。

ただ、注意書きに書いてあったのが
「それ以外の野菜は、泥漬けに向いているか未確認です」
とのこと。

このゆるさたまりませんね。

何にチャレンジするのかはあなた次第です。

どうです、泥漬けの世界は?

知らないものにチャレンジすると
確実に世界が広がります。

泥漬けを食べたことある人は
なかなかいないんじゃないかな?

新しい世界に足を踏みいれることで
脳を活性化。

体も心も
ピッチピチになれるかもしれませんよ~。
(体感には個人差があります)

え?やっぱり無理ですって?

そんな方はせめて

あなたの住んでいる土地にまつわる
伝統的な郷土料理はどんなものがあるか
調べてみるってのはどうでしょう?

きっと新たな発見があるかと思いますよ!

あなたのスキ&フォローが励みになっています。

火曜金曜更新中

食を愉しむオタク
綺麗道こと古川綾子でした。

綺麗道初めてのライター仕事【第2弾】
記事はこちら。
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