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読れぽ

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おさだの読書感想文🧸
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ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

読れぽvol.5

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』
著:ブレイディみかこ

優等生の「ぼく」が通う元・底辺中学は、毎日が事件の連続。人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティ悩んだり。世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子とパンクな母ちゃんの著者はともに考え悩み乗り越えていく。落涙必至の等身大ノンフィクション。(引

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また、同じ夢を見ていた【解説&解釈】

また、同じ夢を見ていた【解説&解釈】

※ネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

先日、住野よるさんの『また、同じ夢を見ていた』
という作品の感想noteを投稿しました。

この作品は、私にとって本当に大切な作品で、
大切な1人に贈った一冊でもあります。

小説というものはもちろん、読み手それぞれに色々な解釈があるべきで、感想もそれぞれだとは思いますが、

〝読んだけどちょっと難しかった〟
〝結局どういうことだったの?〟
〝他

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また、同じ夢を見ていた

また、同じ夢を見ていた

読れぽvol.4

『また、同じ夢を見ていた』
著:住野よる

「人生とは、」が口癖の小学生の小柳奈ノ花は自分はとても賢く、周りの同級生はみんな馬鹿だと思っている。学校に友達なんていないけれど、彼女には素敵な友達がいた。素敵な物語を書くどこか寂しそうな南さん、とっても綺麗で優しいけれどちょっぴり不思議なアバズレさん、マドレーヌを焼くのがとっても上手でなんでも知っているおばあちゃん、そして尻尾のちぎ

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生きるぼくら

生きるぼくら

読れぽvol.3

『生きるぼくら』
著:原田マハ

いじめから、ひきこもりとなった二十四歳の麻生人生。頼りだった母が突然いなくなった。残されていたのは、年賀状の束。マーサばあちゃんから?人生は四年ぶりに外へ。祖母のいる蓼科へ向かうと、予想を覆す状況が待っていた_____。人の温もりにふれ、米作りから、大きく人生が変わっていく。

🧸💭
久しぶりにこういう本に出会った気がします。
ちゃんと生き

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雨の降る日は学校に行かない

雨の降る日は学校に行かない

読れぽvol.1

『雨の降る日は学校に行かない』
著:相沢沙呼

昼下がりの保健室。
そこは教室に居場所のないサエとナツのささやかな楽園だった。
けれどサエが突然“自分のクラスに戻る”と言い出して―『ねぇ,卵の殻が付いている』より
揺れ動く6人の中学生の心を綴る6つのストーリー。

🧸💭
タイトルに惹かれて手に取りました。
それが私にとっての希望、のように感じたからです。
私にとって、学校は

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幸せな死神

幸せな死神

読れぽvol.2

『すべての神様の十月』
著:小路幸也

もしも、人間の姿をした神様が身近にいたら。
帆奈がバーで隣り合ったイケメンは、死神だった!? 死神は、これまでに幸せを感じたことがないらしい。なぜなら幸せを感じた瞬間…(幸せな死神)
その他、貧乏神や疫病神、道祖神に九十九神、福の神が登場する小路幸也先生が描く、神様たちの優しい物語。

🧸💭
中学校の図書館で入学して
はじめて手に取っ

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