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あべこべな世界
攻撃には、露骨に相手をやり込める方法と、被害者の振りをして相手を貶める方法がある。
被害者の言い分を真に受けて鵜呑みにしていると、アッという間に、被害者という体の加害者と、加害者と呼ばれる被害者が誕生する。
厄介なのは、被害者は本気で自分は被害者なんだと思い込んでいるところだ。
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被害者の言い分は、実は被害妄想に過ぎない。
しかし、そんなことを指摘しようものならたちまちこちらも加害者にされてしまう。
そんな、あべこべな世界。
そのあべこべな世界を作る、もうひとつの要素が、
他人のお役にたっている風の迷惑な人。
そう、そんな人も居る。
あの人、陰であなたのこと、こんなふうに悪く言ってるよ。
そう、報告してくる人がいる。
親切そうな顔をして、私はあなたの味方だからみたいな偽善者の顔をして、近づいてくる人がいる。
そうして、傷ついた人を慰めて、自分は善人なのだと悦に浸るのだ。
そういう人はあちらこちらに顔を出して、あちらこちらで居ない人の事をボロクソにこき下ろして回る。
果たして、相手を本当に傷つけたのは、いったい誰なのだろうか。
自分の意見以外の言葉を口にする人には、気をつけたほうがいいな、と感じる事がある。
そんな人は大抵、自分自身の話はしない。
自分自身に自信がないから、他人をこき下ろすしか話す事が見つけられないのだ。
見ていた世界がひっくり返る時。
そこに現れたあべこべな世界に、驚くことがある。
推理小説よりも、謎解きゲームよりも、どんでん返しのびっくりな事実がそこに、現れることがある。