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夫婦の関係性について-出産編-

ここ数年、「ジェンダー平等を実現しよう」と世界的に動きが拡大しているなか、まだまだ身近で感じられるジェンダーギャップは大きい。特に結婚してから「男」「女」という垣根を強く感じるようになった。例えば、家を建てるために土地を買うとき、ローンを借りるとき。当然、夫の名義で買う・借りるといった体で話が進められる。その都度「なんで??」という疑問を抱きながらも、私たち夫婦は、基本重大な契約は連名でおこなった。

「2ヶ月も育休を取るなんて偉い」

最近、またもジェンダー間のギャップについての違和感に気づいたのは、出産に伴う育休についての話である。その前に、私たちは結婚5年目の共働き夫婦。今夏、子どもが生まれる。私は少し前から産休に入り、子どもが7か月頃になる年明けに職場復帰予定だ。なぜ産休・育休を1年間取らないのか?それは、部署のリーダーを務めていること・妊娠前から早期職場復帰を望んでいたことが大きな理由である。そのため、夫が年明けから保育園入園までの2ヶ月間は育休を取ることになっている。
見出しにも入れた「2ヶ月も育休を取るなんて偉い」。これは、私の家族からの言葉である。確かに、働き盛りの夫が2ヶ月間も育児休暇を取ってくれるのは助かる。でもそれって偉いか…?と違和感。育児は夫婦2人でするもので、私が夫に頼んでやってもらうことでもないと思う。
産休に入る前から、体調と相談をしながら完全に仕事の引継ぎをして、半年以上も仕事を休む不安。どうして「女」というだけで、キャリアアップの制限をくらうのだろうか…。もちろん望んだ妊娠・産休育児休暇なのだけど…。

「入院中しか休めないから大変だね」

先日、実家に行った時のこと。出産準備の話になり、父が夫に「(私が)里帰り出産しないから、入院中しか休めない分、大変だね」と言った。ここでもまた違和感…。
まず、夫が「休む」とは。出産に関しては約10ヶ月もの間、つわりに耐えて、大きくなったお腹を抱えて仕事をしていた私。まだ産んでいないけど、妊娠中って結構心身ともにしんどいんだなぁって実感している最中である。もちろん毎日仕事をしてくれているので、夫には休んでほしいという気持ちはあるが…。ここで言われた「入院中しか休めない」ってやっぱり違和感。この後私には壮絶な出産が待っていて、出産を終えた後も思うように体が動かないなかで、手探り状態の未知の子育てが始まろうとしている。子育てって夫婦2人でするものなはずなのに、まるで私1人で子育てをするような言い方に感じられる。

私がひねくれて捉えすぎなのかもしれないが…出産に関して夫婦の役割的なところには思うところがたくさんある。産後、美容院とか自分のメンテナンスに出かけたいとき、夫に子どもを預けると「可哀想」とか言われてしまうのかなぁとも思ったり…。


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