アヴァンギャルドな開発日誌vol.1 "ボツになったタイトル"編
「メディアをはじめるぞ!」と、旗を振るのは実は、簡単。例えば、
山を見て登ろうと思うのは簡単だけれども、いざ「登ろう!」となると、まず一番初めに"どの道を登るか"を考えないといけなくて、メディアの"それ"は名前を決めることがスタートになる。
結論から書いてしまえば、このメディアには『アヴァンギャルド』という名前をつけることにしました。
これは「アヴァンギャルド」(=実験的、革新的な作品や人々のこと)という概念があって、これらは特に中世ヨーロッパなどにおいて世の中の常識や既得権益に反するようなカウンターカルチャーとして表現や価値観の幅を広げたという歴史があります。
それらが過去の出来事・概念で終わらせることなく、"現代のアヴァンギャルド"を追い求めていくことで、いまを生きるヒントが見つかるのではないかと思い、このタイトルをつけたという経緯があります。(それらの詳細はまた別の機会に)
しかし、そんな結論に至れるまでにはたくさんの失敗があるもので、今日はそんなボツ案にスポットライトを当てていこうと思います。
メディアタイトルを考えるに当たって大事になること
自分たちがタイトルを考えるに当たって大事にしたことは以下のこと。
・タイトルだけで何のメディアかわかるものか
・既存メディアと被っていないか
・自分たちの想いとリンクしている言葉か
・ドメイン取得可能か
・ターゲットが明確か
・インパクトのある言葉か
・可能な限り短い言葉か
上から優先順位を高くし、様々な候補を出した上で最終的な判断を行いました。
なお、メディア名を決めるための期間は10日間でした。以下、詳細を記載します。
・タイトルだけで何のメディアかわかるものか
やはり、このわかりやすさは何よりも大切です。SNSアカウントを作ったり、取材を申し込むとき、登壇するときなどに一発でどんなメディアなのかがタイトルだけで伝わるか否かでメディアとしての難易度が変わってきます。
ダメだという名前はないと思いますが、ここを常に頭に入れて作っていくことは大事なポイントです。
・既存メディアと被っていないか
メディアはもちろん、その他においても圧倒的な有名なサービスについている名前と被ってしまうと露出が難しくなります。商標なども含めて将来的リスクになるので被ることは確実に避けたいです。
・自分たちの想いとリンクしている言葉か
その名前に愛着を感じれなければ、いくらわかりやすくて、市場が開いていてもコンテンツにブレが生じる可能性があるし、熱量も高まりにくくなる要因となります。コアメンバーは違和感を抱えずに丁寧に進めるのが吉です。
・ドメイン取得可能か
メディアとしてやはり独自性を保つためにはドメインはすごく重要です。そのクオリティも大切で「(タイトル).media」など付け足すことなく、その言葉単体で取得できるのは大前提で進める方が中長期的に育てる中でとても重要です。
・ターゲットが明確か
「わかりやすさ」につながるところですが、メディアタイトルから読者の属性が想像できるものであれば、より記事も書きやすくなります。例えば『アヴァンギャルド』ではその単語を既に知っている層から共感や興味を引いてもらいやすいのでアプローチすべき人たちもわかりやすくなります。
・インパクトのある言葉か
音感や単語の意味などインパクトのある言葉を使えるかどうか、これはわkりやすい命題だと思います。しかし、インパクトばかりを追い求めるとわかりにくくなるし、"出オチ"感があるので調子に乗りすぎない程度に気を付けなければなりません。
・可能な限り短い言葉か
いろんなメディアを見て、理想は4文字までという風に断定していました。それ以上の文字数になるとどうしても長ったらしく感じるし、ロゴなどのクリエイティブも文字の面積が多くなります。もし、4文字以上のアイディアを採択したいなら短縮形も設定しておくべきだという話をしていました。(アヴァンギャルド=AVG)
では、次に実際に思い付いた案を書き出していきます。
WATT
まず一つ目はWATT(ワット)です。
これは造語で海外映画『ハイスクール・ミュージカル』の主題歌になっている「We're All In This Together」の頭文字を取ってWATTと名付けました。
この曲、調和や協調などがポジティブに歌われていて曲の世界観が目指すべき世界像とリンクしました。
そして、メディアのトーン&マナーを考えた時に現代版ハイスクール・ミュージカルをつくりあげるならどんなものになるのか?なども含めて
つくっていくコンテンツ、トンマナなどが明確であり、話題を生む設計をつくりやすかった案ではありますが、求めていたドメインが確保できず、泣く泣く諦めることになりました。
曲名から着想したアイディアはこの他にも『WBTC(We Built This City)』や『タガタメ』がありましたが、同様にボツとなりました。
マイクチェック ワン,ツー
次にこの名前です。エンタメのメディアということで作品名でいいものが思いつかないとなれば、次は業界用語(できればユーザーも認識できているもの)がいいと考え、この名前を考えました。
出オチ感はあるけど、親しみやすさはでるというのがメリットではありますが、ドメインの設定の難しさやメディアスタイルを伝えていく難しさは出てくるのでこれもボツとなりました。
(他には『テッペンタクソー』などがありました)
このようにメディアの名前を決めるところからも拘っていくべきポイントがたくさんあり、それを乗り越えた先にいまの『アヴァンギャルド』が存在します。
この記事が名前決めで悩んでいるあなたの参考になれば幸いです。
まだまだ始まったばかりのメディアですがこれからも更新を楽しみにしていただけるようになるべく、更新を頑張って参りますのでぜひフォローやシェアをしていただければ幸いです!
それではまたお会いしましょう!
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