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詩など

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自作の詩,詩のようなことばをまとめています。
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#写真

満開の花の

満開の花の

歩調を揃えて
微かな香の漂う
梅園をすり抜ける

満たされた時は短いのなら

時よ
止まれ
止まれ
止まれ、今すぐ
このまま私の心臓を貫け

満開の花の下
#詩 #創作 #写真 #フォエム52

破片

破片

‪光の破片が降る‬
‪静かな午後に‬
‪二人は微笑む‬
‪唇は重ならない‬

‪砕ける光に満たされた‬
‪ただ傍にあるだけの、永遠‬
#詩 #写真 #創作 #物語 #植物

たわわ

たわわ

そんなにもたくさん
実をつける理由は
わかりませんが

たわわに実らせた
その誠実さが
確かに、報われますように

・・・・・・・・・ #詩 #散文 #写真 #冬 #note書き初め

今年もよろしくお願いします。

ふゆ

ふゆ

すすきも、やわらかくなりました。
そらのいろも、うすくなりました。

そろそろ、かぜのながれにまかせ、
たびにでようかとおもっています。

もしも、あなたのくらすまちまで
わたしのかけらがたどりついたら、
そっと、ひろいあげてくれますか?

そして、ほんだなのおくにねむる
ことさらぶあついほんのページに
そっと、はさんでくれませんか

ほわほわとした、ふゆのすすきを
うすあおぞらにとじこめるよう

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たそがれの向こう

たそがれの向こう

黄昏の向こうの街で
貴方が暮らしていると聞きました

どんな理由をつけて
どうやって逢いに行こうかと
思案しているうちに
今日もまた日が、暮れていきます

まずはお手紙でも
出すといたしましょう
陽の光を透かす便箋に
昔年の想いを託しましょう

誰そ彼の向こうの街で
貴方が暮らしていると聞きました

お元気ですか
お変わりありませんか
ありふれた、たった一つの言葉よ
昼夜の境を越えて、黄昏の心臓ま

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