EQリーダーシップ。素敵なリーダーになるために。
仕事において欠かせないリーダーシップ。MBAでは叩き込まれるリーダーシップ。デザインの世界にいても考えるべき大切な課題。常に優れたリーダーとして日々成長すべく、こちらを頭の片隅に置いてデザインに取り組む努力をしています。
リーダーシップとマネージメントは2つの別の機能
リーダーシップとマネージメントを混同してしまうことがありますが、2つは別の機能で使い分けが大事。
対処しているプロジェクト、課題によってどちらの色合いを強くするか変える。
(例)災害が起こって、一早い解決が求められる場合はリーダーシップよりマネージメントの色合いが強くなる。
リーダーシップに求められる4つの要素
① Inspire others to strive
もがきながら進んでいる人を真髄を刺激して正しい方向に進めるように導く。(指示するのではない)
② Enable them to accomplish great things
相手が努力してgreat thingsが達成できるサポートする。
※ 相手をよく理解しないといけない。→ 相手にとってのgreat thingsが分かっていないと押し付けになる。
(例)「富士山に登ったらしんどいから登ると達成感を得られるだろう」と決めつけるのは間違い。→ 相手がオリンピック選手並みのスポーツマンだったら楽勝で達成にもならないことになる。
③ Mutual understanding
相互理解。相手のことを知ることに一生懸命になってしまうが、自分のことを知ってもらうことも大事。
④ Mutual respect
相手はみんな違う。違うことを認めてrespect & appreciateする。
EQリーダーシップとは
ここから本題です。心を動かすリーダーになる為にこちらの本を読みました。
Emotional Intelligence Quotient(EQ)とは?
心の知能指数。いかに自分や他人の感情を理解できるか。 EQの高いリーダーは組織、チームにいい影響を与えることができる。
リーダシップスタイル
「私はこういう人だから、こういうリーダーです。」って決めつけるのではなく、相手に合わせてスタイルを変えられるのが理想です。この本では6つのリーダーシップスタイルが紹介されていました。それぞれの特徴と、学ぶべきコンピテンシーをまとめました。
本書で重要とされているビジョン型、コーチ型、そして避けるべきとされているベースセッター型について私なりの理解を触れておきます。
ビジョン型リーダーシップ
例えば、私が新人の頃は入行したらまず支店で窓口業務をしていました。個人的にはすごく楽しかったのですが、同期は「俺は中小企業をサポートして、日本を元気にするために会社に入ったのに。。」と支店業務のモチベーションが下がっていました。そんな時ある先輩が言いました。「支店業務って日本の皆さんのお金をお預かりする大切な窓口で、そこでお預かりしたお金が、日本企業の役に立ってるんだよ。」って。
つまり、目の前の仕事を「口座開設をやる仕事」と捉えるのか、「日本企業の役に立つために、根幹の部分で支えている」と捉えるのか。一人一人が持つビジョンを理解して、それが会社のビジョンとどう繋がっているか、高い視点に引き上げることによってモチベーションを高める。これがビジョン型リーダーシップだと理解しました。
コーチ型リーダーシップとペースヒッター型
本書ではコーチ型リーダーシップはとても重要と位置づけされています。一人一人が目指す目標を聞いて本人が目指すところにリードしてあげる。例えば子供がスケートをやり始めたとする。お父さんが子供の手を引きながら少しずつサポートする感じ。どうすれば滑れるようになるかは本人が考えて、練習して身につけていくので細かいことは口出ししないが、お父さんはコツを時々教えてあげるイメージ。
ペースセッター型は「やって見なさい」とお父さんが滑ってみせて、子供に後ろをついてこさせる。「俺の背中を見て育て」のやり方。細かいやり方は教えない。あるいは俺はこうやっている、とやり方を細かく指導して、やり方を押し付け、マイクロマネージメントする。このやり方はあまりよくないとされています。
リーダーシップスタイルを使いこなすためのコンピテンシー
リーダーシップのスタイルをどうやったら使い分けられるか?自分に足りないコンピテンシーを身につけていくと使い分けられるようになります。
コンピテンシーは全部で18個。その18個は4つの分野に分類されています。
まずは自分の感情を認識できなければ、コントロールすることもできない。イライラしていて他の人にぶちまけてしまう場合、なぜイライラしているのかがわからないので、コントロールができない。
自分の感情を認識することができなければ、他人の感情を正確に理解することもできない。
自己認識、自己管理、社会認識ができて初めて、周りの人に影響を与えたり、鼓舞激励ができる。
リーダーシップスキルを身につけるための5つのSTEPS
STEP1 理想の自分をみつける
自分の夢、目標を知っている人は情熱やエネルギーや興奮が溢れ出しています。私も大学院受験の際に自分の価値観を探す作業をしましたが、ここに繋がっていると思いました。
私のやりたいことは何か、死ぬまでにこういう状態でありたい等、人生の目的を持っている人はエネルギーがそこ1点に集中するため活き活きとするそうです。
STEP2 自分はどんな人間か
自分の長所は?短所は?他の人からのフィードバックからも学ぶようにする。
なかなか難しいですが、自らフィードバックを求めて、素直に受け入れて、現状理解を深めるようがんばりたいです。
STEP3 学習計画を立てる
どのコンピテンシーをどのように身につけていくか計画を立てます。短所に目がいきがちですが、あまり気にしないことがポイント。長所を伸ばし、また短所も長所を使いながら伸す努力をするといいそうです。
私の場合は習得したいスキルを同時に沢山取り組むより、数を絞って、意識を集中して開発していきたいと思いました。
STEP4 計画を実践する
伸したいと決めたコンピテンシーに様々な場面で意識して取り組みます。実践場所は職場に限らず数多く持つ方がよいです。
例えば、職場で怒りっぽい人は怒らないように職場で意識することはもちろんですが、新たに子供の野球の習い事の監督を引き受けて、そこでも怒り癖が出ないように努力する、家庭でも同様に意識するなど、訓練の場所は増やす方がいいそうです。
また、自分が怒ってしまうシーンを考えて、なぜ怒ってしまったのかを考えます。似たようなシチュエーションが発生すると分かっているときは、事前にそのシチュエーションを想像して、「こう言われたら、こう言ってみよう」とシミュレーションをします。この手法をメンタル・リハーサルと呼び、学習効果は高いそうです。
リーダーシップは残念ながら特効薬がないため、スキルを習得するには時間がかかるそうです。根気よく続けることが大事ですね。
STEP 5 各ステップを助けてくれる人間関係を育てる
例えば会社の社長は部下からフィードバックを得ようと思っても、遠慮されて率直な意見が得られない。そういう場合は、同じようにリーダーとして成長したいと思っている人たちのスクールに通って見て、同じ目標を目指す人たちから率直な意見を得られるようにする、メンター・メンティの関係を築く等、新しいコミュニティーを自分で作ることも求められます。
まとめ
リーダーシップというと、他の人とどう関わっていくか?というイメージが強かったですが、1にも2にも、まずは自分の理解が大切だと感じました。
自分のことをよく分かっている人は目標に向けてエネルギッシュだったり、自分の悪いことも含めてさらけ出すことができたり、だからこそ良い雰囲気をもたらしてチームを向上させることができる。確かに素敵な上司を思い返すと当てはまっていると思いました。
これから自分の理想、自分について改めて振り返って、何を開発すべきかよく考えたいと思います。
大学院という貴重な機会も踏まえているので、存分にスキルを得られるように頑張りたいです。
読んでくださった方ありがとうございました。
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