ソーカル事件及び『「知」の欺瞞』―文系人間が自然科学を勉強することについて―
私は文系人間です。
だからこそ言えるのですが、文系人間というのは、心のどこかで理数系の研究に対して憧れやコンプレックスを抱いているものだと私は思います。
それは文系研究というものが言葉上の観念的な議論に終始するからであり、文系人間は証拠や客観性を求められた際にそれを示すことが出来ないことに対して後ろめたさを抱いているのです。
そういう文系人間にとって魅力的に映った(映る)のが、ゲーデルの「不完全定理」やハイゼンベルクの「不確定性原理」及びコペンハーゲン解釈、ウィーナーの