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自動車メーカーが農園にコンサル?!
日経電子版の記事【日産、イチゴ農園に「カイゼン」指南】は、日産自動車が工場などで培った『カイゼン』のノウハウを農業など異業種に応用するコンサルティング事業に関するリポートです。
さっそく、記事で取り上げられたイチゴ栽培用ビニールハウスでの事例を整理してみると――
▶イチゴ栽培用ビニールハウスでの事例
(課題1)イチゴを熟度の高い状態で収穫することにこだわると、振動
などで果実の表面が傷付き易い。
⇨(今まで)作業者が、約3キロの収穫かごを抱え、最盛期には
イチゴを育てる棚1列約40メートルを3、4回往復
する必要が。
⇨(解決策)棚の下部にレールを敷き、台車を滑車で動かす
カラクリ手法の導入(台車が地面に触れず移動する
ため、振動によるイタミがない。台車を連結すれば
往復の必要もない)。
(課題2)本当は、イチゴは冷やして運ぶと鮮度を保て、キズもつき
にくくなる。
⇨(今まで)選果場までは常温で運搬。
⇨(解決策)冷凍車に改装したEVバンなら、排ガスを出さずに
ビニールハウス内に乗り入れ作業できるメリットも。
こうしてみると、自動車メーカーならではのノウハウが農業の現場で生かされており、よくよく考えると、「異質なものを結合させる」という行為はまさにイノベーションそのものです。
今後も、様々な場面で、自社のプロダクトの為に蓄積されたノウハウや、自社の業務改善の為に編み出されたノウハウを外販して収益を得る、というビジネスモデルが活発になっていくのではないでしょうか。
そして、そのような異業種へのコンサルティングは、社会貢献や自社ブランドの再生、自社のイメージアップにも繋がっていくと考えられます。
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