ユニット化するモビリティー~近未来の車は皆トラックになる!?~
日経電子版の記事【MaaS時代の自動運転車、居室を車体から切り離す
自動運転が作る未来(36)】は、自動運転の未来を展望したリポートですが、そこに登場する『分離型車両』には興味深いものがあります。
『分離型車両』は、『ユニット化したモビリティー』、あるいは宇宙ステーションのように『モジュール化したモビリティー』とでも呼べるものです。記事に登場するユニットをピックアップしてみると――
▶『ユニット化したモビリティー』
① 『駆動(走行)ユニット』・・・スケートボード
② 『居室ユニット』・・・乗客用ポッド
③ 『貨物ユニット』・・・貨物用ポッド
④ 『航空ユニット』・・・ドローン
モビリティーは、『駆動』・『居室』・『貨物』・『航空』といった機能ごとに分割されたユニットが、例えば『国際モビリティー・ユニット規格』のようなもので規格統一され、最適化されたグローバルなMaaSのシステムの中で、随時合体・分離を繰り返しながら私達の移動を支えるようになるのかも知れません。言ってみれば、近未来のモビリティーの世界は、スケートボードという名のトラックを基本とした世界になるかも知れないのです。
そのようなモビリティーの潮流は、自動運転のテクノロジーによって、モビリティーが『運転しなくてはならない車両』から『自由空間』へと劇的に変貌することで、モビリティーの外観よりも車内デザインのプライオリティーが高まる事で、現実のものとなる可能性が高いようにも思えます。
自動運転によって、移動という作業がアウトソーシングされる『時産』効果によって、人類に膨大な余剰時間がもたらされ、快適な体験価値を生み出す内装やHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)などの車内デザイン、車内での過ごし方が重要となるのです。
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