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『失敗』はアイデアの源泉

 日経電子版の記事【しくじり社長、不屈の起業魂 倒産からの復活劇】は、本当の成功例は一握りと言われるスタートアップにおける失敗からのカムバック物語です。



 この記事の最初の事例では、①洋服の通販サイトを始めたものの、⇨②「(記事より)集客のためネット広告に1万円を投じても売り上げは2000円」という空回りに陥った時、
⇨③知人のアドバイスでサイト上のユーザーの動きを動画で再現するサービスを使ってみて、
⇨④「(記事より)ユーザーは自分が全く意図しない動きをしていた」事に気付かされます。
⇨⑤そして、この起業家は、サイト、アプリのバックグラウンドで利用者の動きを分析し、改善案を運営企業に提案するサービスを立ち上げたのです。



 また、2番目の事例では、①食器や子供服のECを始めたものの、
⇨②事業拡大に向けた仕入れ拡大の思惑が外れ、不良在庫を抱えて収入が支出に追いつかなくなってしまいます
⇨③その時、「(記事より)売れなくなってきた兆しを把握できていないから、気づかないうちに不良在庫が生まれるんだ」と悟った事で、
⇨④商品力を測定する情報システムを作り、不良在庫を可視化できました。
⇨⑤そして、この起業家は、このシステムの社会的な有用性を生かすべく、システムの外販・開発に集中するようになっていきます。



 これらのケーススタディーからは、①他人ゴトではなく、自分ゴトで『起業』したものの、
⇨②何らかの『失敗』に直面し、追い詰められて、
⇨③悩み抜く中から『気付き』を得て、
⇨④『ソリューション(対策)』を自ら開発して、
⇨⑤その経験を新たな事業として『外販』していく(事業転換)、
というフロー(流れ)が読み取れます。

▶『失敗』を事業化する

①起業

②失敗

③気付き

④ソリューション

⑤事業転換(ソリューションの外販)




 『失敗』は文字通りアイデアの源泉であり、その『失敗』に普遍性があれば、その『失敗』への『ソリューション』こそが、真の起業目的となり得るのです。
 『失敗』した時に、思考停止することなく、その『失敗』を分析して『気付き』を得ることが、何よりの収穫と言えそうです。



#COMEMO #NIKKEI

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